生徒会入会面接
とうとう来てしまった。
今工藤勇人は、生徒会入会の為の面接会場に来ている。何故、生徒会に入るのに面接が必要かって?オレだってそう思ったさ…でも、ここに来て理解した。それと同時にちょっぴり後悔した。
「会長たん…はぁはぁ…」
「もげー!会長もげー!」
「生徒会長は、俺の嫁!」
「いや、拙者の嫁でござるよ!!」
「なにをー!!」
アメリカにいた時から、日本のヲタク文化?は知っていて、面白いなーと思い否定する人の気持ちが分からないくらいだったのだが…
ここに来て少しだけ気持ちが分かった気がする…生徒会長を見た事はないのだが、
これだけの人数(ざっと全校生徒の3分の一はいる)が集まるって会長どんな顔してんだ?
「おい、貴様…」
「え?オレっすか?」
(うわっ!絡まれちゃったよ…)
「うむ…貴様だ。」
「は、はぁ…。で、何の用でしょうか?」
「貴様、見たところ何の『力』も持たぬ一般人の様だが…貴様も、面接を受けるのか?」
独特の喋り方の中、面接というフツーの言葉が出て来たため、笑いそうになった。
「ぷwごほん、ごほん!すいません。あ、面接なら受けますけd」
「それは辞めておけ!貴様の『力』はまだ覚醒していない!邪気眼を持たぬ一般人如きが面接に向かうという事が、どういう事なのか分かっているのか?我の邪気眼は、『時空移動~クロノスワープ』空間を捻じ曲げ、時を止める事や空間移動などが可能。しかし、その代償にじb」
「次の方ー!」
「ひ、ひゃい!!」
なんか怖かったけど、きっと根はいい人なんだろな。
さて、次はオレの番か。
どんな事を聞かれるんだろう?もし落ちたらどのクラブに入ろうか?などと考えてる間に、
「次の方どうぞー!」
「あっ、はい!」
オレの番だ。
トンットンッ…
「入りたまえ。」
「失礼しまーs」(うげっ!)
そこには、顔には出していないがかなり不機嫌そうな生徒会長?がいた。
「b、私が生徒会長の五十嵐真琴だ。」
どうやら、生徒会長らしい。なるほど…沢山の一達が生徒会に入りたがるわけだ…スゴく綺麗だ。咲が可愛く見えるくらいに…
「どうした?座らないのか?b、いや私は今機嫌が悪いんだ…早くしてくれないか?まったく…さっきの厨二病といい…チャラチャラした根性無しといい…ブツブツブツブツ……」
厨二病というのは、さっきのジャキガン使い?の人の事だろう。
「あっ…すいません。」
じーーーーーーーーーーーーーーーっ…
長い沈黙が続いている。かなり気まずい。めちゃくちゃ見られてる。
「あの…面接始めないんですか?」
「合格だ。」
「はぁ?!」
「理由は、私が疲れたからだ。さっそくだが君には、会長の私の補佐。つまり、副会長になってもらう。明日からよろしく。今日はもう帰っていいぞ。」
「え?!ちょ、速すぎじゃないですか?」
「文句があるなら辞めていいんだぞ。b、私としては辞めて欲しくないのだが。」
「え?あ?やります!こちらこそよろしくお願いします!!」
そして、オレは生徒会に入ったのだった…
ふぅ…
いつもより長めに書いてみた。(´・_・`)
つもり…