ある日の日記
◯月△日:金曜日
今日はとてもいい事があった。八年間ずっと願っていた願い事が叶ったからだ。
七夕の短冊に書いても、クリスマスイヴの夜にサンタさんにお願いしても叶わなかった願いが今日叶った。
勇人が、帰って来た!!!しかも席も隣!!学校案内までしちゃった!!
久しぶりに2人でお喋りもした。
みんなががっつくように勇人のメアドを聞いてるのを見てちょっぴり腹が立ったけど、あたしも聞く事が出来たからよしとしよう!!
勇人は、学校の近くのマンションでお父さん
と暮らす予定だったらしいんだけど…
仕事の都合で一人暮らしだって~!!
かっこい~!これってもしかして、ご飯とか
作りに行けちゃうかも……!!!!
あたしは、気づいたんだ…勇人が好きって!
そんな事よりも、もっと嬉しい事があった。
勇人が、あたしの事『綺麗になった』って言
ってくれた!!!!!!!!!!
ヤバイ!泣きそうだよぉ~。
勇人は、覚えてくれてるかな…
結婚してくれる約束。
ううん…覚えてるよね。
忘れたら、許さないんだから…
よし!明日は、朝早く起きて勇人の家の詳しい位置を調べて一緒に登校するぞー!!
今日は寝まーす!!明日から同じ学校だ…早く明日にならないかな?
翌日
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ピピピピッ!ピピピピッ!ピピピピッ!ガチ
ャッ!
毎朝6:30にセットしたアラームの三度目で起きる。眠い。スゴく眠い…
「ふぁぁ~あぁ…」
大きなあくびがでた。それと同時に、頭の中の霧が少しだけ晴れたような気がした。
「ええと…朝風呂に入って、パン食べて、校
か…」親父に言われてから気づいたのだがオレは一日の予定をわざわざ口にだす癖があるようだ。まぁ、最初は恥ずかしくて顔から火が出るくらいだったのだが、よくよく考えると口に出した方が頭ん中で整理しやすくて、
安全かつ確実に一日を過ごせると思う。
そんな事を考えてる内に、全ての準備が終わり玄関に向かおうとすると、
ピンポーン ピンポーン ドンッドンッドンッ
「おはよー勇人ぉ!学校行こ~!」
「うわっ!朝から元気な事。近所めーわくだから、静かにしろよ…」
咲がいた。
たしか住所は教えてなかったはずだ。
「えへへー!元気だけがとりえですから!」
「嘘つけ~オレが転校して来た時、死んだ魚の様な目をしてたぞ?!」
「てゆーかなんで住所分かるんだよ?!」
「幼馴染に不可能はないのです。てへっ☆」
「てへっ☆じゃねーよ!まぁ…いっか。学校行くか。」
「うん!」
「そういえば、勇人はもう決まった?」
「ん?なにが?」
「何部に入るかだよ~。昨日、話したじゃん。」
そうだった…この学校は必ずクラブまたは部活動に参加しなくてはならない決まりがあった。バスケ部に入ればいいと言われたが、バスケは遊びでするくらいがオレとしては好きだ。だから、まだ何部に入るか決まっていない。
生徒会に入っていれば、部活動などは免除らしい。
「そういえば生徒会の人数が足りないんで、募集してるみたいだよ。でも、勇人は生徒会になんか入らないよね?あたしと一緒のお料理クラブに入るんだもんね?」
「お料理クラブはないな…」
「えぇ~?!どうして!?楽しいよ!」
「料理とか苦手で…」
「じゃあ、いつも何食べてるの?」
「買い溜めしたインスタントラーメン。」
「そんな物ばかり食べてたら、身体に悪いよ!今日の夜から、あたしが作りに行ってあげるね☆」
「いや、わるいよ。だいじょーぶ。」
「むぅ。」
「おーい君たち!早く入らないと遅刻するぞ!」
「げ!ヤバ!ダッシュだよ勇人!」
「お、おう!」
なんとか間に合った。それにしても、お料理クラブはキツイよな…絶対ムリだわ…
そういえば、生徒会がメンバー募集してたみたいだ。面接とかあるみたい。どうせ決まってないんだし、行ってみるか…
次回!
新キャラ、来ール?