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やっと会えたね…

覚えていますか?あの日一緒に遊んだ公園を…

覚えていますか?イジメられていた私を助けるために自分の身体を傷つけてまでケンカした

あの空き地を…

覚えていますか?貴方が突然私に言った別れの

コトバを…貴方は忘れてしまっているかもしれません…でも私は、全て覚えてます。

貴方が行ってしまう前に交わした会話の一語一句から、私との約束…そして、貴方に対する私の気持ち…全部覚えてます。貴方がアメリカに行ってもう、八年も経つんですね…私は貴方の事ばかり

考えていました。

貴方はもう此処にはいないのに…

ずっとスキデスキデスキデスキデスキデスキデス

キデスキデスキデスキデスキデスキデスキデスキ

デスキデスキデスキデスキデスキデスキデ…



壊れてしまいそうです。












目覚まし時計がなった。花柄の可愛い時計だ。

この目覚まし時計は、今は、離れてしまった

幼馴染が、「お前はよく遅刻するから」と誕生日

にくれた大切な物なのだ。『いつも通り』に風呂

に入り『いつも通り』に朝食を取る『いつも通り

』に登校し、


『いつも通り』に帰宅する。この退屈極まりない日々が片桐咲にとっての人生だった。

幼馴染がいた頃は、毎日が希望に溢れ生き生きと

していた。イジメられていた事もあったが、

幼馴染が助けてくれた。


彼女にとって『幼馴染』こそが全てだった。


そんな幼馴染の『彼』が居ない今彼女は死んだに

等しかった。




「いってきまぁす。」


『いつも通り』の通学路を通い、

『いつも通り』のクラスの自分の席に座る。


ただ、一つ『いつも通り』ではない事があった。



「おーいよろこべ!今日はこのクラスに

転校生がやって来るぞ!」


三組担任の、長谷川が声を張り上げてみんなに言う。


「マジで⁈男⁈女⁈」


「イケメン君ならいいなーO(≧∇≦)O」


(バカバカしい…それ位で騒ぐんじゃないわよ)


「残念だったなァ岸辺。男子だ。そして、新川

正解ッ!かなりのイケメン君だぞ!

まぁ、先生の次くらいのイケメンだがな^^」


「マジかよっ!なーんだつまんねーの!」


「キャー♪O(≧∇≦)Oマジで⁈」


「てゆーか何だよ⁈先生の次くらいのイケメン

って、全然先生カッコ良くねーよ!!」


「「wwwwwwwwwwwwww」」


「ハイハイ静かに!そして、

広瀬お前は減点な^^」


「マジかよ⁈((((;゜Д゜)))))))」


(何なのみんな…くだらない…ウザいよ…)


「そういえば、言うの忘れてた。転校生君は

何と、アメリカから来たんだぞ!たしか…

カリフォルニア州だったかも…

じゃあ、呼ぶぞ!工藤君!入りたまえ!そして

ようこそ!爽やか三組へ!」


(えっ⁈工藤⁈アメリカってまさか…)


「アメリカのカリフォルニア州から来ました。

工藤勇斗です。この町には、小学校三年生まで

住んでいました。これから、1年間

よろしくお願いします!」





そこには、八年間思い焦がれた顔があった。


少し癖っ毛のある髪

爽やかな顔立ち

やや長身で、色白。誰が見ても美男子と呼べる

片桐咲のよく知る人物…


幼馴染の工藤勇斗本人だった。


(会いたかったよぉ…勇斗ぉ…)


涙がこぼれるのを我慢しながら、

勇斗を目に焼き付けていた時だった…


「じゃあ~工藤君の席は…あそこが空いてるな。

片桐の隣だ!仲良くしてやれよ!」


「は、はい!!」




神様…私

生きてて良かったです…。・゜・(ノД`)・゜・。


やっと咲を出せました!




ふぅ…疲れた(´・_・`)



頑張ります!

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