表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/45

シンデレラ



「時間だ」なんて



君が立ち上がる前から



分かっていた




何度見たことだろう




いつも君は



この瞬間に




それを言う






ここは舞踏会ではなくて




僕は王子様であるはずもない




でも君は



シンデレラのつもりなのか




12時の鐘が響いたら





魔法が解けてしまうのか







シンデレラは



これが魔法と呟いた




この絶妙な距離感





熱すぎず




冷たいということもない




奇跡みたいに




バッチリはまったピース




動かすのが怖いって






そんな呪いを




自分にかけて




君は僕の元を去って行く




帰り道がある内に










いつもの時間




君が出て行く




別れの言葉も



そこそこに





明日があるし




時間はない




いつもギリギリなんだって




君が笑う





けど




君はわざと




綱を渡ろうとしてる





最後のカボチャの



馬車に滑り込んだ君は



ホッとするのかどうなのか





「今までのベスト」が




君を




僕を




臆病にしてしまった







僕達は運命の歯車が




回りはじめるのを




ただ



期待して待っている






「シンデレラは



何も落とさず




帰って行きました」なんて




皮肉な言葉を




送ってみた






意味なんて




分かなくていい




ただ言わずには




いられなかっただけ






でもその時




君の忘れた




「ガラスの靴」が





震え出したんだ







そして馬車を逃した




シンデレラ





彼女は





魔法で出来た





盾も




仮面も




取り去って




「「靴」のために」




戻ってきた







―――



いろいろとなぞらえて書いてみました。




案外良い出来何じゃないかと思っています。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ