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一生と一瞬
言いたいことは分かるんだ
一瞬と一生と
迷う意味さえない比較
賢い君は正解を選んでる
愚かな僕も正解は知っている
君が選んだ一生は
多分恐らく永遠に
君の力になるはずで
僕が望んだ一瞬は
結局どちらに転んでも
君の枷になるんだろう
「もし僕に
一瞬を重ねて
ひたすらに
永遠を目指す
勇気があれば」
なんて
選ぶ権利があるみたいに
優しい君が僕に示した道がある
頑固な僕は君の気持ちに「気付かない」
優しい人を演じる僕は
自分の道に迷ってる
ただしかし
君とおんなじ場所にいるって
それだけは知っている
一生の友達なんて
一人いたらいい方だけど
一瞬の恋なんて
掃いて捨てるほど
落っこちていて
それだけでもう
答えは決まってしまうんだ
一生か一瞬か
愚かな僕も正解は知っている
―――
いつでも正しい道を選べるわけではなく、自分が何をしたいのかさっぱり分かりません。
心は理屈ではないと思いつつ、だからこそこんなことになっているという事実。
いつか笑い飛ばしてやりたいものです。