冬晴れの空
晴れ晴れと
晴れ渡った冬の空
わざわざ河原まで繰り出して
丸い空を感じていたりして
悩みが小さく思える
自分が小さく感じる
そんな空間が欲しかったんだ
頭にこびりついた色々を
綺麗にはがして
くるっと丸めて
空に
川に
投げ出して
全部忘れて
笑い飛ばせるはずだった
でも
風が吹き抜けたとき
寒くて寒くて
寂しくて
忘れるどころか
思い出して
はがすどころか
またくっついて
笑うどころか
泣けてきて
余計に寒くて
切なくて
君が恋しくなったんだ
忘れるために頑張って
失うために 努力して
やっと諦めたつもりになった
でも君が優しいから
でもここは寒いから
でも君しかいないから
また君を想ってる
はなから期待もしてなくて
望みもしてないくせに
それでいて
どこかで何かを待っている
忘れたい
でも忘れずにいたい
空は綺麗だ
だけど
やっぱり風は冷たくて
冷たくて
君を想ってる
ほら君が優しすぎるから
誰より綺麗だから
ほら空が澄み渡っているから
どこまでも透き通っているから
でも風は痛いほど
冷たいままだから
でも僕は今でも
ひとりのままだから
―
空を見て悩みが軽くなることもあれば、その逆も。
結局、それを決めているのは自分なのですが。