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君にあげたいもの



今日という日を


向かえたことに




とりあえずは



「ありがとう」





たくさんの



いざこざや涙を



乗り越えて




幾度もの



「危機」と分岐を



行き過ぎて




僕達は


一緒に 歩んでいくことを



決めたんだ






あの時僕は



指輪でも



バッグでも



どんなプレゼントでもなく



ただこの気持ちを




ありったけの心を



君に捧げようと誓った







永遠を祈って



幸福を願って




君の手を握ったけれど



僕に出来るのはそれだけで




急に不安になってきてしまったんだ





僕達は幸せになれるかな




いや むしろ





僕は君を幸せに出来るのかな







急に重たいものを



背負った気がして



肩に手をあててみた




やたらお堅い舞台衣装は



僕にはちょっときつかった






誰もが幸せになろうとして



でもなれなくて



苦しそうに




道を渡っていくんだろ






ふと気が付けば



隣の君の


輝くような



悪戯っぽい笑顔





こんな日ぐらい



難しく考えなくて良いのにって







そんなに顔に出てたのかどうかはおいておいて




そうだね



君の言う通り






僕が君に



ホントにあげたいものは




たった一つなんだよ






指輪でも



バッグでもなく




ときめきや



感動でもなく




温もりや



安心でもなく




もちろん夢や




理想なんてものでもなく





ちゃんとお腹にたまって




それでいて



心にも響くものを





言葉だけではなく




言葉なしでもなく







ただ幸せを




ありったけの幸せを




隣の君に






もちろん




いろんなものや言葉が



気持ちが





僕達の間を




行き来するだろうけど







他の全てよりも




ただ幸せを




ありったけの幸せを





ほかならぬ君に







―――



こんな「今日」が迎えられるのかどうかはともかく、もし、そうなった時には、こういう心持ちでいたい。




そういう感じで作りました。




なんとなく「ただそばにいたくて」と対になる気がします。




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