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一人




一つの夢が



終わった日




傷の痛みに泣いた二人






悲劇は悲劇なのだけど




どこにでもある



ありふれた物語







君がいなければ生きてゆけない




本気でそう思った




僕がいなければ生きてゆけない




君だってそう言った





誰もがそんなことを口にして




忘れていくのも




知らないで








言うまでもなく





君も僕も



誰だって




一人で生きているのに





不幸なのが



自分だけに思えたり




悪いのが



君だけに思えたり





思えば



そんな僕だから



君も離れて行った





ただそれだけのこと






何を思っていようとも



何を口にしようとも




事実だけが重なっていく





二人の終わりは




世界の終わりではなくて




僕だって死んじゃいないんだ





ありふれた



でも




軽くもない物語




ありきたりな結末に



泣いてもみた二人






君を本気で好きだった



嘘でも幻でもない想い




季節が過ぎていくように




夢が覚めてしまうように




全て消えてしまった




だけのこと







夢の終わりは一人





生きていても一人







―――



「一人で生きられるほど強くない」とは言いつつ、自分でケリを付けられるほど思い切りがいいわけでもなく。



そして結局一人。





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