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魔法の場所
古い
重たい
洋館に
魔法の気配が満ちている
埃が静かに漂う
日だまりの部屋
壁一面に埋め尽くされた
本の数々
その静けさこそが
魔法の証
時とともに
本の重さが増えていく
見た目よりも
感覚よりも
驚く程に
重たい知識
本棚が堪えた時間を
上にのせ
さらに重みが増していく
無言の重圧に
耐えつづけた時間だけ
魔法が強くなっていく
一方
新しい
安っぽい
高い建物
ひょろっとした頭の方に
やたら綺麗で
やたら明るい
部屋がある
そこの
新しい小さな本棚は
日々の重みに耐え兼ねて
板が曲がってしまっている
魔法のかけらも見当たらない
その場所は
きっと何かを
見落としてしまっている
―――
古い大きな本棚を目にして、棚板が曲がってしまった家の本棚を思い出し、書きました。
何が言いたいのかさっぱりですが、時を経た本と本棚に何かしら不思議な雰囲気を感じることを表したなぁ、と思っていたようなそうでもないような……(-.-;)
最近、ここに書くコメントが一層形骸化してる気がします。笑