表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/45

春の蝉



五月のある夜



やけに明るい



街灯(あかり)の下で




蝉の叫びを聞いた




「気が早い」とか



笑い事ではなくて




とてつもなく



おかしな話








時々



生きる時を間違えた



人を見て



「冬の蝉」だと



言う人がいる



まったく違う季節で



短い命を燃やし尽くした



美しさをたたえるように




でもしかし



独りで生きて



独りで死んでいく



悲しさを



言葉の裏に潜ませて



どこかさびしげな



「冬の蝉」







悲しいのはどちらか





明らかに時を間違えた



愚かな者と





明らかに世界に騙された



被害者と





世界は



全ての人を



誤魔化せるほどに



狂ってしまった








季節外れの



蝉の声




それは言うまでもなく




警告の叫び







聞こえるか



聞け



理解せよ




世界はここまで来てしまった




春が春でなくなるとき



夏が夏でなくなるとき



秋が秋でなくなるとき



冬が冬でなくなるとき



悲劇はもう




すぐそこまで迫っている





目がないなら


耳で聞け



耳がないなら


感じ取れ





立ち向かう



小さな勇気もないのなら



一人で 孤独に逃げてゆけ




ただしかし



逃げたくないなら



たとえ負けても



立っていろ




この狂った世界に




他の誰でもなく



お前自身が立ち向かえ







春の蝉は



短い寿命(いのち)



燃やし尽くすことも出来ずに




静かになった





帰って来た「春」に



飲み込まれたのか




それとも



ただ 時が来ただけなのか





あるいは孤独が



寂しさが




彼を



殺したのだろうか









―――




勢いで一気に書きなぐったので、自分でもよく分かりません。笑




多分何か、伝えたいことがあるんだと思います。←




でも、やっぱり、五月の夜に蝉の声がするのはおかしな話で、背筋が寒くなったような気がしました。



やれやれ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ