隣の席のあの人はヤバい奴
私は山﨑麗奈、真想高校に通う一般女子高校生です。私には好きな人がいます。それは隣の席の彼、名前は柳雪くん、目立たない…というか目立ちたくないようにも見えますが、クラスではそこまで目立っていません。勉学もそこそこ、運動もずば抜けてはいない。そんな彼ですが、私は入学式の日に恋に落ちたのです。
・・・【入学式】・・・
「えーと…ここは、右で…あとは」
「ん?なんだ?迷子か?」
私が初めての学校で校内で迷子になっている時、声をかけてくれたのが雪くんでした。雪くんは同じクラスで私の手を繋いで教室まで案内してくれました。その日からでした。私が雪くんを意識し始めたのは…それから一年間、見れば見るほど、雪くんの魅力に気づき始め、ある時自覚しました。これが恋なのだと!
・・・【雪視点】・・・
俺は柳雪、真想高校に通う男子高校生だ。俺のクラスには1人だけ怖い奴がいる。それは山﨑麗奈だ。最初の頃は普通に女子だと思っていた。それが変わったのは2年生に上がる前、一年生の3学期半ばだった。
・・・【一年生3学期】・・・
「あ…あの、雪くん…私、今日教科書忘れちゃって…見せてくれないかな?」
「ん?あぁ、いいぞ」
俺はなんの警戒もなく机をくっつけて教科書を見せた。最初の方は普通だった。だが俺が筆箱から消しゴムを取り出した時だった。
「あれ?いつものペンギンじゃないんだ〜」
「へ?あ…あぁ、そうだな。ペンギンのは家で使うようにして、新しく勝ってきたんだよ。」
「ふぅん…妹さんからのプレゼント?」
「なんでそれを…」
「あ、えっと、そう、神凪くんが言っててね。たまたま知っちゃって」
「…そういうことか。そうだよ。妹が俺にプレゼントで、渡してくれたんだ」
「プレゼント…なるほどね」
「?山﨑?大丈夫か?」
「あ、大丈夫だよ」
そのあとは普通に授業が終わったのだが、俺は少し気になっていた。神凪に妹のことは話したことないし、神凪に聞いたら初耳だというし、山﨑とも話したことは数回しかないと言われた。
「あ、そういえば山﨑さんで思い出したけど、山﨑さんと会話すると必ず柳くんのことも聞いてくるんだよね。今日は何か話した?とか、柳くんが今日何を食べたか知ってる?とか」
「なんだそれ」
「うーん…柳くんのことが好きなんじゃないかな?」
「それにしてもだろ。質問内容が!」
「そうかなー僕は恋愛に疎いからなぁ…」
「舐めてんのか?お前、結構女子人気高いだろうが」
「えへへへ」
その時は何も気に留めていなかった…でもそれから、少し気になって調べていたら、大変なものを見てしまった…
「スー…ハー…え、えへへへ、今日も雪くんの匂い凄くいい…この匂いはあの洗剤かな?私も今日からあれにしようかな…えへへ…」
「…ッ」
俺がたまたま教室に忘れ物をして取りに帰った時、俺が教室に置いていた体操服の匂いを嗅いでいる山崎を見てしまったのだ。俺は何をしたらいいのか分からず、頭が停止した…そのあとは俺はバレないようにその場を去っていった。
・・・【現在】・・・
こいつは確実にヤバい奴だ。だから2年生では別のクラスになることを祈っていたのに…
「わー、今年も雪くんと隣の席だー。また一年間よろしくね」
「あ…あぁ」
俺は神に見捨てられた。




