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「スキル????」  作者: 古来 冷翠
4.アミ編
82/120

82.料理

〜前回のあらすじ〜

料理が苦手かもしれないリゼに料理をさせます!

シンはよくわかんない魔導具を作っているらしいです!

私はこの間に、野菜を切って、スープを作る。

同時にパンをかまどで温める。

かまどと言っても小さいものだが。

スープに野菜とコンソメを入れ終わり、あとは煮込むだけだ。


「アミ先生!できたよ!次はどうすればいい!?」


リゼもできたようだ。

なら…


「パンを皿に分けておいて。一人ひとつね。その後にスープが完成してたら言うから、それを付けて。まだ完成してなかったら椅子を上からとってきてよ」


これだけあれば、きっと大丈夫だ。

と思ったとき、シンが上から降りてきた。


「どうしたの?」


「ちょっと物を取りに来ただけだよ」


そう言って冷蔵庫を開ける。

中からボトル…お酒かな?お酒を取り出した。


「あ、リゼには内緒だよ?…というかリゼはどこ?」


「今はお皿を出してるけど…」


「えっ…料理させてるんだ。すごいね…」


前はよっぽど酷かったのだろうか。

まあなにはともあれ、シンは帰っていった。


私は唐揚げを作る。

油ものは苦手なんだよね。孤児院では作らなかったし、熱いし、温度調節が難しい。

だが、ちゃんと作れそうだ。よかった。

いいくらいの温度で揚げる。

私以外はよく食べそうだから、結構な量がある。


「アミー、椅子も持ってきたけど…」


「ありがとう!じゃあさ、スープを付けておいて、いい感じだし」


うん。私的には煮詰まり具合がいい感じだと思う。


「もう完成?ならシンを呼んでくるね」


リゼはスープをつけてから、上へ行った。

私はその間に唐揚げをつけ、机に並べた。これで完璧。


しばらくすると、2人が降りてきた。


「お、アミありがとう!」




全員が席についた。


「「「いただきます」」」


まあ、可もなく不可もなく、という味でした。




ご飯も食べ終わり、片付けも終わらせた。


「ねぇ、アミ。ちょっと来てくれない?」


シンに呼ばれたのは、そんな時だった。


「いいけど、なにするの?」


「いいから、いいから」


シンはそうやってはぐらかしながら、3階へと上っていく。私も仕方がなくついていくが、何をするつもりなのだろうか。


着いたのは、シンの部屋だ。


「入って」


促されたら、入るしかない。


「失礼します……」


部屋の中には、何らかの魔導具が置いてあった。

魔石をベースとして、大量の魔力が込められている。

おそらく、さっき作ると言っていたものだろう。


「いやぁ、まだまだ情報が足りないんだよね。だからさ、これ使って」


シンに、魔導具を握らせられる。


魔力が、流れ込んでくる。


なに、これ……?


『タウ、何か変!』


『そうだな。違和感があるだろうな』


……タウは何も、驚いていない。

何が起こっているのかを知っているかのような。


『俺はな、お前に言っていないスキルの効果をまだ1つ知っているんだ』


……何を、言っているの……?


『〈スキル????〉』


私の意識が飛ぶのと同時に、今まで空耳だと思っていたこの詠唱の意味を知った。







「それで、話とは?もう十分だろ」


俺はシンと向き合う。まだ何を話したいと言うのだろう。


「今、僕が大量に魔力を流し込んだでしょ?それを使えば、契約魔法で永遠に顕現することもできるのでは?」


それは、俺も考えなかったわけではない。

実際、できるか否か試してみた。

しかし、あり得ないほどの魔力か、縛りが必要だった。だから、諦めた。

おそらく、融通がきくのはこっちの、アミと人格が変わる方ではなく、魔王城前で使った、俺が現れる方。

融通をきかせたとしても、使う回数を2倍にする、つまり20回にするなどだろう。


「いいだろう。やってみる」


俺は、契約魔法を使う。先ほど得た、あり得ない魔力を糧として。

すると、俺の意識が飛び、次に目を開けたときはアミも、シンもいた。


「タウ……何をしたの……?」


アミは、裏切られたの?というような顔をしている。

まあ、そうなるよな。


「スキルの確認だ」


「確認?確認だったの……?私を、裏切ってない?」


「あぁ、そうだな」


そう言うと、アミは神妙な表情をして部屋から出ていった。シンのことなど、目に入っていなかっただろう。


2人きりになった部屋で、俺はシンに問う。


「それで、何がしたい」


シンはお酒を冷蔵庫から取り出した。


「いやぁ、たまには兄弟水入らずでお酒でも、と」

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