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「スキル????」  作者: 古来 冷翠
1.プロローグ
6/120

6.特訓

同じようにシンの部屋に行く。


「シンー、起きたー?」


だいたい20秒後くらいだろうか。

シンの返事が来た。


「…起きた。部屋には入るな。外にいて」


なら仕方がないだろう。

しばらく待っていると、不機嫌そうなシンが部屋から出てきた。


「朝から起こされるのってほんと嫌なんだけど…」


シンは、寝起きは語彙力というか、取り繕いがないっぽい。


「リゼが、起こしにいけって…」


じゃないとずっと寝てるってついでに言っていた。

それまで伝えると、


「よくわかってんな…あいつ」


と言ってシンは目を逸らした。


「まあいいや。朝ごはんだけ食べて、アミの特訓にいこう」


え?聞いてないんだけど…?

まあ、それは必要なので、素直にやろう。

朝ごはんを食べてから、3人でギルドへ向かった。



特訓は、ギルド内にある作戦場でやるらしい。

ここなら魔法を使っても大体壊れないし、剣の衝撃波も大体は大丈夫らしい。

大体っていうのは、昔壊した人がいたらしい。魔王とか、魔王とか。


「よし、剣は…これでいいかな?」


作戦場内に行ってから、シンは剣…というより刀だね。刀のようなものを取り出してきた。


「なんでこれにしたの?」


シンプルに疑問に思った。


「…兄の形見なんだけど…使わないし」


マジかよ。


「え、ほんとに使っていいやつ?」


「まあ、怒んないと思うよ。すでにちょっといじっちゃってあるし」


なんと。


「じゃあ、使わせてもらおうかな」


私は、シンから刀を受け取る。


「どうぞ〜」


手に馴染みやすい、良い刀だった。よくわかんないけど。

でも、これだけはわかる。手入れがものすごく丁寧にしてある。美しい、刀だった。


「とりあえず使ってみなよ」


リゼに急かされて使ってみる。


『…魔法付与はできなさそうだ。シンプルな剣技で攻めることになるな』


魔法付与なんてしようとしてたんだ。剣技でよかった。


「私が相手するからさ、模擬戦してみようよ!」


リゼが目をキラキラさせて誘ってくる。


「でも、私が使うの実際の剣…刀だし…」


怪我させたらどうすれば…。


「実際に使うやつで練習したほうがいいと思うよ〜。まあ、回復はシンがいるし!」


たしかに。


というわけで戦ってみた。


結果から言うと、惨敗でした。まあ、わかってた。

リゼが強すぎる。剣の使い方が明らかに上手なのだ。

一体どれだけの修行を積めばできるんだ…という感じだ。

でも、得たものも多い。タウの教え方とは違い、実戦だし、丁寧に教えてくれる。

リゼからも、


「まあ、ちょっとは腕が上がったと思うし、明日はコンパスのところ行ってもいいかな」


とまで言われた。

ただ、シンは回復魔法の使いすぎでだいぶ疲れていた。

だからこそだろうか。


「なんで明日?まだいい気もするけど…」


と聞いていた。

だが、リゼに黙殺されていた。諦めろってことだね。

昨日の宿に帰り、夕飯も食べて、私は寝た。




アミが寝静まったころ。

シンとリゼはまだ起きていた。


「おーい、リゼ。行くぞ」


アミの部屋まで来る。

そして、起こさないように近づいてきた。


「昨日の作戦でいいんだね?」


「ああ。じゃあアミ、ごめんね」


そう言って髪飾りが外された。


『ったく…仕方がない。行くか』


アミが寝ているため、俺はたったひとりの虚空でつぶやいた。


『〈スキル????〉』





俺がアミと意識を変える間に、シンとリゼはシンの部屋へと戻っていた。

なので、とりあえずシンの部屋に行く。

そして、扉を開き、中に入る。


「端的に終わらせよう」


俺にとっては、ただの面倒なことなのだから。


「あぁ、そうだね。じゃあ、まずひとつめ…」


早すぎるだろ。


「まずは邪魔をなくすところからだろう?…〈眠毒〉」


そう言って俺は、リゼに向かって毒魔法を放つ。

するとリゼは、何もなく足から崩れ落ち、眠った。


「タウっ…何をした!」


そんなに怒らなくてもいいのに。


「ただの睡眠の毒魔法だ。気にするな」


これで1個、質問に答えた。計画的に進めよう。


シンは、なにかを考え込んだ後に、言った。


「…そうか。タウが危害を加えないとは限らなかったか…」


そりゃそうだ。でも、この話が出てきたのは俺にとって都合がいい。


「それならば、取引をしよう。俺は今日が終わるまで、お前らに危害を加えない。まあ、お前から攻撃してこれば別だが。代わりに、あの質問の権利はなしだ」


「……それでいい」


よし、計画通り。


「ならば少し話でもするか。場所は…あそこでいいか。転移魔法…風属性の応用…」


よし、できそうだ。


「シン、行くぞ」


「えっ、ちょ、まっ」


なにか言いたげなシンを巻き込み、俺は転移魔法を発動した。



目的としたのは、広大な場所。真っ平らで、人の気配はない。

半径500mほどの地上のものが、消え去っている。

夜空には星が輝いていた。


「ここは…!」


シンが知らないはずもない。


「ああ、前のあそこだ」


人がいないから話しやすいと思ったのだが。


「立ち入り禁止な上に、常人じゃ入れないところになっちゃったんだよ、ここ」


そうか。でも、それと同時に納得する気持ちもある。


「炎魔法と水魔法の同時発動。広範囲が消し飛んだっけな」


俺が最期に、試したやつだ。


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