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「スキル????」  作者: 古来 冷翠
1.プロローグ
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5.その後の話

気がつくと、私はシンの膝の上で寝ていた。


…え!?ちょっと待って!意味わかんない!


顔を赤くして、シンから離れる。


「ちょっと!これどういう状況!?」


「ははっ、まあいいじゃん。大丈夫?どこまで覚えてる?」


シンがからかうように笑った後、少し間を置いて真剣な顔で聞いてくる。

でも、あれ?記憶が、途切れてる…?


「えっと…ギルド出て、コンパスを見ようとしたら奪われて…」


言っているだけで申し訳なくなってきた。


「ごめん」


「いいんだよ。取り返せたし。それだけわかってるなら大丈夫かな。アミはね、途中で倒れてたから僕が運んできたんだよ」


なんとなく状況もわかって落ち着き、辺りを見回すと、大量の灰がここにはあった。

一体何があったというのか。いずれわかるかな。

他には何か…と思って辺りを更に見回していると、奥からリゼが走ってくるのが見えた。


「ちょっと〜早くない?」


息を切らしてやってきた。するとシンは、忘れていたというような顔で、


「あ、ごめん。あと、アミ、ちょっといい?」


と言った。何だろうか。

そう思い、首を軽く傾げる。


「この髪飾り、つけといて。お守りみたいなものだよ」


そう言って渡されたのは、先ほど作っていた髪飾り。

お守りって、なんかすごそう。


「ありがとう」


せっかくなら今つけようと思い、つけてみる。

左側の三つ編み、その原点あたりにつける。


「えっと…どうかな」


鏡でも持ってこればよかった。


「まあいいと思う。外れないように気をつけてね」


見上げたシンは思いの外、真剣な表情だった。


「わかった」


だから私も神妙に頷いた。




「で、これからどうする?コンパスのところ行ってみる?」


不意にリゼが言った。

「とりあえず、そうしよう。でも、アミの今後の身の振り方も考えておきたいね」


シンが、今後の方針を決めていった。


「アミ、どんな戦い方ができるの?」


リゼに言われるが、戦いなんてそんなにしてきてない。


「わかんないよ…」


「じゃあ、属性ってなに?」


シンに聞かれる。記憶を探って思い出そう。たしか…。


「火、水、風、土、毒、光、闇だったような…」


するとふたりは意表を突かれたかのように、


「「マジ?」」


となる。なんか不安なんだけど。


「えっ…多分…」


すると、リゼが興奮したように言う。


「それすごいよ!属性って普通2つで、3つなら多い方なの!4つが最高記録でさ!4つなんて魔王以外いないけど!それを軽々と越してくるなんて…」


なんかすごかったらしい。

正直、めちゃくちゃ驚いた。


「まあ、タウの影響かもな…」


だから、そうやってシンが言っていたのも聞き逃した。



しばらく考えたようにし、話し出す。


「まあ、基本的にはアミが攻撃。僕が防御とか回復とか。リゼは解析しながら攻撃。これでどう?」


私はよくわかんないからいいや。とりあえず頷いておく。


「いいと思うよ〜」


リゼは許可を出した。


「それで、アミの攻撃なんだけど…リゼ、なんかいい案ある?」


「う〜ん、剣だと安定するよね〜。でも、魔法もそれだけ使えるってなるともったいないよね。どうしよう」


リゼはうんうんと唸りながら考えている。


『タウはなにがいいと思う?』


『まあ何でもいいと思うが…剣と魔法のふたつを使うのは可能だし、強い。今までの訓練通りでいいと思う」


なるほど。剣をメインに、魔法をサブで、という感じね。


「今日はもう遅くなるし、明日いろいろ試してみよう。宿でも行って寝よっか」


シンが言ったから気がついたが、今後について考えている間に、空は赤く染まっていた。

そりゃあ孤児院を出てきたのは昼に近い朝。妥当だね。



シンが見つけてきた…というか昔使っていたという宿、そこを使った。

異世界のものが多いタイプで、1フロアにひとつ台所と食事場があるし、1部屋にひとつ、お風呂もある。


「じゃあ、また明日」


夕食も食べ終わり、すぐ部屋に入ったため、一足早く私は眠りについた。

だから、シンとリゼが作戦会議をしていたなんて知らなかった。




次の日の朝。


「あれ…?みんなってもしかして起きるの遅かったりする…?」


食事場に向かってみるが、誰もいない。

このフロアには3部屋しかない。よって、私たち3人しかこのフロアには泊まっていない。

だから自然と食事場に集まるかと思っていたのだが、ほんとに誰もいない。物音ひとつしない。

1番に起きたのは私だったってことだね。

もう日が出ているし、孤児院ではこの時間が当たり前だった。

普通じゃなかったのか。通りでタウも朝は寝てたわけだ。


とりあえずリゼの部屋に行ってみよう。

ドアをノックする。

すると、眠そうな目で、リゼが出てきた。


「ん…?あ、アミ、おはよう」


起こしちゃったかもしれない。まあいっか。


「シン、起こしてきてよ。私は身支度して、食事場行ってるから」





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