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「スキル????」  作者: 古来 冷翠
2.魔法学院編
30/120

30.各属性の授業1

「よし、あとは属性の授業と戦闘か。属性からいこう」


私は覚悟を決めて、ひとり呟く。

それを聞いていたのだろう。


『各属性にふたつずつの授業がありますので、7日かかりますね。……1日ふたつですよ?今さら何をおっしゃっているのです?』


『ちなみに予習は?』


『必要ないかと』


うーん、予習がなくて楽でいいのかという期待と、予習もなしで授業を受けてついていけるのかという不安もある。

ま、頑張ろ。



今日からは服装が毎日変わることになる。

新鮮でいいね。

「昨日言ってた通り、火属性の服で用意しておいたよ」


リゼが寝起きを体現したような顔で言ってくれた。


「明日は水属性でお願いね」


私がついでにそう言っておくと、リゼはそういえば…という顔に変わった。


「そういえばさ、属性の授業って日替わりなんだよ」


えっ、日替わり?


「つまりね、月曜日は毒属性、火曜日は火属性、水曜日は水属性、木曜日は風属性、金曜日は闇属性で、土曜日は土属性、日曜日は光属性なのよ。最初の方の時期はグラウンド全面で、今の時期だと人数が減ってるから一部だけ。他のところは部活に使ってるんだよ」


と、後ろから来たクウが説明してくれた。


「おはよー、朝食食べていい?」


イソクも起きてきたようだ。

私が作り、配膳を終えたテーブルの前で目をこすっていた。


「いいよ、それじゃあ私は行くね」


私は部屋を出て、火属性の教室へ向かう。




『たしか、3階だっけ?』


『そうですよ、お嬢様』


私は階段で3階まで降りて、教室へ向かう。

少し早かったのだろうか、まだ教室の中の人は少ない。


私は適当に空いている席に腰を掛け、前にあるホワイトボードを見る。文字は書いてあったらとりあえず見るのが鉄則だ。……え、常識だよね?


書いてあるのは、火属性魔法について。火属性の魔法は主に火魔法と鍛冶魔法のふたつ。それらの用途と、魔法陣が描いてある。

魔法陣は字の部分が変わるのか。

覚えるのが面倒だ。

火魔法は、火を出す魔法だ。魔力をエネルギーとしているらしい。

そして、鍛冶魔法は金属を加工する魔法だ。


テストでは、火魔法を使って、10m先のろうそくを燃やすこと、鍛冶魔法を使って短剣を作ることらしい。

どちらも受講可能ということだろう。同時にやるのだろうか。


「はい、席についてー。授業するよー!」


先生らしき人がやってきた。

赤い髪に青い瞳。まだ幼さの残る、男の子みたいな先生だ。


「今日もいつも通り、魔法が使えてるか見るから!はじめましての子もいるみたいだから、そういう子はホワイトボードの説明を見てから、校庭に来て!ここの魔法陣を踏めば転移するから。てなわけでわかってる人たちは校庭に集合ねー」


そう言い終わると、みんなが一斉に動き出した。授業という授業をしていなくないか…?この人。


『私たちも行こっか』


『そうですね』


混み具合が収まったところを見計らい、私たちは魔法陣を踏んで転移した。






転移先は校庭だ。広い。


「よし、始めていいよ!」


先生の合図で、みんなが魔法を使いだす。

火魔法のほうは、見た感じ、もう少しで10m届きそうなのに、というタイプと、火が強すぎてろうそくが一瞬で消えているというタイプだ。

鍛冶魔法のほうは、魔法陣を使っている。そういうテストなのだろうか。

金属の塊と、土魔法で成形されたのであろう木の持ち手の上に魔法陣を展開している。これで短剣を作るみたいだ。

私でもできそうだ、よかった。


テストを受けよう…と思ったが、ここで難関にぶつかる。

そう、私は初対面の人もそんなに得意ではない。先生に話しかけることなんてできるものか。

しかも、先生の周りにはたくさんの人がいる。教えてもらったり、テストを受けたりしている。この中に私が入っていくのは難易度が高すぎるのだ。



と、とりあえず列っぽくなってるし、後ろに並んでおくか。わかんないけど。



列はだんだんと進んでいき、40分ほどで順番が来た。長かった。ちなみに待ち時間で私は火魔法の練習をしていた。適度な大きさって結構難しいね、これ。



「君は……はじめましてだね。僕はノエル。君は?」


「アミです。よろしくお願いします」


私がそう挨拶すると、ノエルは笑顔で返してくれた。


「よろしく!それで、質問かな?どこか困ってる?」


あっ、少し気まずいやつだ。

ここで話を合わせて質問をするのも得策ではあるだろうが、また40分並ぶのは嫌だ。

となると、テストですと否定するしかない。

くぅ……少しの気まずさなら大丈夫。いける。


「テストを受けたくて…」


ノエルは意外そうな顔をした後、面白そうに笑った。よかった。


「あっ、なるほど!いいよー、こっち来て」


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