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8話

中央指令室で悠斗・ハル・パラケルスス・エルダーリッチの4人は会議を開いていた。

ハルバート領の大きな宇宙海賊が壊滅したことによる治安の回復

治安の回復による経済の活性化

しかも資源開拓が放棄されているところが残っていると言ううま味がある

端的に言うと今のハルバート領は周辺から見たら侵略するのに、お手頃な領地になりつつあるということだ。


これを回避するために2つの案がでた


1. 小惑星3か所の採掘による経済発展

悠斗は、ハルバート領内の未開拓小惑星3か所を効率的に採掘することで、経済を大きく発展させる計画を提案した。

採掘技術の導入: 魔法も取り入れた採掘技術を導入し、資源の効率的な採掘と管理を実現する。

労働力の確保: 魔物の労働力を活用し、人間の労働者の負担を軽減する。

資源の活用: 採掘した資源を元に、工業製品の製造や貿易を活性化させる。


2. ダウングレードした魔法技術の提供

パラケルススとエルダーリッチの協力のもと、ダウングレードした魔法技術をハルバート領に提供することで、全体の技術水準を底上げし、安全性と効率性を確保する。

魔導エンジン: 簡易版の魔導エンジンを開発することで大量生産がかのうになる、新しい艦艇に組み込む。

魔導レールガン: 簡易版の魔導レールガンを導入し、大量生産して随時、防衛施設や艦艇に装備する。

マナトーピード:既存のプラズマミサイルにサーチの魔法をエンチャントする技術を提供する事で既存のデコイやチャフの無効化

マジックレーザー:既存のレーザービームに魔法を上乗せする


「そうすると我々、魔物の存在を説明しないとレオン男爵たちが逆に疑心暗鬼に落ちいってしまうかもしれませんね」

「そうだね。どんなに頑張ってもハルと二人では出来ないことだからバレているけど黙認してもらってる感じかな」

「まさか魔物がいるとは想定していないでしょうが」

そう言ってパラケルススは笑った

「じゃあセリスを通してレオン男爵に会見の場を開いてもらいましょう」

「そうだね。頼んだよハルさん」


それから快諾の返事をハルバート領の壮麗な会議室で、悠斗、ハルはレオン・ハルバート男爵とその側近たちと向かい合って座った。悠斗は緊張しながらも自信を持って提案を始めた。

「レオン男爵、私たちはハルバート領の発展が私たち自身の安全にも直結すると考えています。そのために、私たちの技術とリソースを活用して、ハルバート領の経済と防衛力を強化したいと思います。」

レオン・ハルバート男爵は興味深げに耳を傾けた。

「具体的にはどのような提案をお持ちですか?」

悠斗は小惑星3か所の採掘計画と魔法技術の提供について説明した。

「私たちは、これらの小惑星を効率的に採掘し、経済を大きく発展させることができると考えています。また、魔法技術を提供し、安全性と効率性を確保します。」


レオン・ハルバート男爵はしばらく考えた後、頷いた。


「興味深い提案ですね。ハルバート領の発展は私たちの最重要課題でもあります。特に、最新の技術を導入することで、経済と防衛力を大きく強化できるでしょう。ただし、どの程度のリソースと時間が必要になるか、詳細な計画を提出してもらいたい。」


悠斗はその要望に応じて詳細な計画書を作成し、提出することを約束した。


「もちろんです。詳細な計画はこちらに用意しておりますので後でお目通しよろしくお願いします。ただ期間としては2ヵ月を目安に考えています。この成果を持って、すでにお話が出ておるかと思いますがスタンリー男爵との軍事協定の一助になればと思います」

「分かった。側近とも話し合わないといけないが基本的に君の提案は受けると考えてくれ。色々と調整しないといけないだろうからホテルを準備させるのでそちらで休んでいてくれ。セバスよ悠斗殿たちの案内を」

「仰せつかりました。悠斗様こちらへどうぞ」


会議室ではおおむね肯定的な意見でまとまってはいた

・魔物は人を襲わないか

・魔法が本当に我々でも扱えるのか

そこがクリアすれば廃棄されている小惑星3個をくれてやれば経済と軍需面が活性化するという。しかも教えた魔法や技術は広めてもいいとの事だった。

ただ1点の問題は魔石の供給を握られているという事だ流石に相手も馬鹿ではない一番重要なところは押さえてきている。(実際は教えようがないだけ)

「正直な話し受けるしかないでしょうな。現状はまだコチラに手が回ってきませんが伯爵や侯爵に余裕が出来たらいつ攻め込まれてもおかしくありません」

「そうですね伯爵はすでに経済的に圧力をかけてきていますし早い方がよろしいかと思います」

側近のうち将軍のグレイが発言したら財務管理のエリザベスも同意したそれが決定打となった。

「では今から悠斗殿船に赴き先に我々だけでも実際に会ってみよう」



そしてフェンネルで合流すると大広間に集まった。

会議が終わり、悠斗とハルは、レオン・ハルバート男爵とその家臣たちに魔物の存在とその役割について説明するために集まっていた。レオンは真剣な表情で、興味深そうに話を聞く準備を整えていた。


「悠斗殿、これから説明していただく内容が非常に重要であることは理解しています。我々にとって未知の存在である魔物について、詳細にご教示いただきたい」

レオンが切り出す。

悠斗は深呼吸をし、話を始めた。

「レオン卿、皆様、私たちが今後の発展のために提案する魔物も生きている仲間でございます。そこをお忘れないようお願いします。それではご説明いたします。魔物とは、私たちのダンジョンで召喚される生物で、様々な役割を果たすことができます」


魔物の種類と役割

ゴブリン

「まず、ゴブリンです。彼らは小柄で力はそれほど強くありませんが、数を揃えることで効率的な作業が可能になります。主に採掘作業や軽作業に従事しています」


コボルト

「次に、コボルトです。ゴブリンよりも知能が高く、工具の製作や機械の操作に優れています。彼らはダンジョンの設備の維持や改善に大いに貢献しています」


オーク

「オークは力が強く、耐久性があります。困難な作業や重い物の運搬に適しており、採掘効率を大幅に向上させます。また、防衛面でも優れた力を発揮します」


オーガ

「オーガはさらに巨大で強力です。主に重労働や防衛任務に就いており、パワースーツを着せることでデブリの回収作業などにも従事しています」


リッチとエルダーリッチ

「リッチとエルダーリッチは、知能が高く、魔法の力を持っています。彼らは主に研究や技術開発、防衛の要として活動しています。リッチたちが開発した魔導エンジンやバリアシステムは、ハルバート領の防衛力を飛躍的に向上させました」


パラケルスス

「パラケルススは錬金術の専門家で、リッチたちを支援しながら、様々な魔法技術を開発しています。彼の知識と技術は、我々の活動の基盤となっています」


魔物の安全性と制御

「これらの魔物は、すべて私たちが制御しています。彼らは私たちの命令に忠実に従い、決して反抗することはありません。また、彼らの存在は、我々の生活や作業を支える重要な要素となっており家族と言っても過言はありません」


レオンと家臣たちは、悠斗の説明を真剣に聞き入っていた。レオンは少し考え込んだ後、質問を投げかけた。

「悠斗殿、魔物たちの力は理解しました。しかし、彼らの存在が我々の社会にどのような影響を与えるのか、懸念もあります。例えば、一般の民衆に対する影響などはどのように考えていますか?」


悠斗は慎重に答えた。

「その点については、私たちも十分に配慮しています。まず、魔物たちは主に私たちのダンジョン内や、指定された作業エリアで活動させます。一般の民衆との接触は最小限に抑え、必要な場合には事前に適切な説明と対応を行います。また、魔物たちの存在を理解してもらうための啓蒙活動も計画しています」

レオンは悠斗の回答に満足した様子で頷いた。

「なるほど。魔物たちの力を活用することで、我々の領地が発展する可能性があることは理解しました。しかし、それには慎重な対応が求められることも忘れてはなりません。悠斗殿、引き続き協力をお願いいたします」

「もちろんです、レオン卿。私たちも全力でサポートさせていただきます」

悠斗が答えた。


こうして、ハルバート領の発展に向けた具体的な計画と魔物の活用についての説明が無事に終わり、次のステップへと進む準備が整った。


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