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4話

製造ドッグの完成により護衛艦隊が整備され、悠斗とハルは次なる目標に向けて準備を進めていた。今回は元のデータバンクに記録されていた廃棄された資源小惑星への探査と採掘作業を行うため、輸送艦隊を派遣することにした。



「ハル、データバンクにあった廃棄された資源小惑星に向かう準備が整ったよ。輸送艦隊を派遣しよう」

「わかりました、マスター。輸送艦隊には護衛艦隊を伴わせて、安全を確保しましょう」


輸送艦隊は護衛艦隊と共に廃棄された資源小惑星に向かって旅立った。駆逐艦を先導にし、安全な航路を確保しながら進んでいく。

「マスター、目標の資源小惑星が見えてきました。しかし、スキャナーに異常な反応があります」

「もしかして、僕たちみたいに誰かが不法に占拠してるのか?」

「その可能性があります。慎重に接近しましょう」


予想通り、資源小惑星は宇宙海賊に不法占拠されていた。彼らは小惑星を基地として利用しているようだ。

「ハル、敵の配置を確認してくれ」

「はい、マスター。敵の配置を解析中……完了しました。駆逐艦を前面に出し、まずは彼らの防衛システムを無力化します」


駆逐艦が先陣を切って、宇宙海賊の防衛システムに攻撃を開始した。魔導レールガンとマナトーピードが次々と発射され、海賊たちの拠点を破壊していく。

「敵の防衛システムを無力化しました、マスター。次は地上部隊を展開して、残党を一掃します」


地上部隊として派遣されたパワースーツを着たオーガが、宇宙海賊の残党を一掃していった。リッチも加わり、魔法の力を駆使して効率的に敵を追い出していく。


「マスター、宇宙海賊の殲滅に成功しました。小惑星の確保が完了です」

「よし、すぐに採掘作業を開始しよう。ここには貴重な資源が眠っているはずだ」


駆逐艦による護衛のもと、採掘作業を開始した。ゴブリンやオークたちが資源を掘り出し、リッチたちがその資源を精錬する。


「これで一歩前進だね、ハル。この調子で他の資源小惑星も確保していこう」


「はい、マスター。引き続き効率的に資源を確保し、我々の基盤を強化していきましょう」




悠斗とハルは、資源衛星の確保に成功した後、周辺の小惑星の制圧に乗り出した。偵察の結果、3か所中1ヶ所の小惑星が宇宙海賊によって不法占拠されていることが判明した。


「マスター、宇宙海賊によって占拠されている小惑星はどうしますか?」

「まずは、無人の放棄された小惑星を制圧し、それから宇宙海賊を追い出そう」

ハルにそう答えておき海賊がいる小惑星を監視させておく

宇宙海賊の拠点の構造などは採掘していた時から大きくは変わっていないだろう事を考え想定される警備の状況を認識阻害のエンチャントをしたドローンで偵察して状況を把握する。


「パラケルスス、各小惑星の状況はどうなっている?」

「宇宙海賊が駐留しているだけでなく、奴隷として働かされている人々も確認されました。かなり厳重な警備が敷かれています」

「了解。外からの攻撃では無くて奴隷にさせられた人々への監視というのもあるのかも」


悠斗とハルは、宇宙海賊の拠点を制圧するための作戦を開始した。まずは、認識阻害のバリアを解除して通常のバリアに張りなおす。すると敵にはいきなり出現したように感じて多少はパニックになるだろう。

魔導レールガンと新型のマナキャノンを使い、敵の防衛拠点を攻撃する。

「魔導レールガン、準備完了。敵の防衛拠点に向けて発射!」

悠斗の指示で魔導レールガンが火を吹き、敵の防衛拠点に正確に命中した。

「命中確認。敵の防衛システムに損傷を与えました」

「敵から応戦来ます」

ミサイルやらレーザーが来るが魔法処理のされたバリアの前には無意味だった

「次はマナキャノンを使って、残りの防衛拠点を攻撃しよう。被害が出過ぎないように出力は60%で行う。…斉射!」

「敵防衛施設無力化に成功しました」

リッチの報告を受け上陸作戦と移る


戦闘が進む中オークたちには、宇宙海賊の拠点に囚われている奴隷を解放するために動いてもらった。

戦闘はパワースーツを着たオーガさん達に任せている

救助隊が迅速に動き、奴隷として働かされていた人々を安全な場所に避難させた。奴隷たちは、自由の身となったはずだがここで予想外の事態が起こった。

魔物を初めて見た奴隷たちが襲われるのではないかとパニックを起こしたのだ


「うわっ!なんだあれは!?襲われる!」

「落ち着いてください!彼らは私たちの仲間です!」

悠斗とハルは必死に奴隷たちをなだめ、魔物たちが敵ではないことを説明した。

だが初めて見る魔物を理解してもらえるわけもなく全員が入れる安全な区画で待機してもらう事になった。


小惑星の制圧完了

最終的に、小惑星を制圧し、宇宙海賊を追い出すことに成功した。


「マスター、全ての小惑星の制圧が完了しました。ただ奴隷だった人も解放されましたけど、どうします?」

「そうです。あの奴隷たちの扱いはどうします?同じように働かせますか?」

「だが人間は働かせるのは管理が大変だと思うぞ?」

ハル・パラケルスス・エルダーリッチと続く

「それは考えてる。このまま働いてもお互いに良いことないし有人惑星か宇宙ステーションに連絡を取って受け入れてもらおうと思う」

その言葉に3人は嫌な顔をする

「それだと今の小惑星を不法占拠しているのがバレてしまう」

「今の帝国の内情を使えば上手くやれると思うんだ」


悠斗が海賊の捕虜や元奴隷から聞いた帝国の内情


戦国時代の様相を呈している

帝国はかつて広大な領土を誇り、強力な中央集権体制を築いていたが、現在は貴族たちが互いに争い。各地の貴族たちは、権力を拡大するために兵力を集め、領土を巡って血で血を洗う戦いを繰り広げている。

宇宙海賊から成り上がった貴族もいるくらいらしい


悠斗たちが開拓している領地は、帝国の辺境に位置し、男爵の領地として管理されている。この領地はかつて資源が豊富だったが、宇宙海賊の頻繁な襲撃により採算が合わなくなり、放棄された歴史がある。現在でも海賊の脅威が残っており、他の貴族からは「うまみがない」として相手にされていない。


「という事らしい」

悠斗の説明を受けて3人は納得した。

「つまり、主は男爵と連絡を取り奴隷を開放してその功績で市民権と採掘権を得るということですな」

パラケルススは納得顔で説明した。


「この人たちを解放して、どうにかして安全な場所に送り届ける必要がありますね。」

悠斗はハルに話しかけけるとハルは冷静に提案した。

「そうですね、マスター。宇宙ステーションに連絡を取って、救援を要請しましょう」


早速、ハルは通信システムを使って近くの宇宙ステーションに連絡を取った。運良く、その宇宙ステーションには貴族の視察団が滞在しており、その中には領主のバルド・レオンハートの娘、セリス・レオンハートも含まれていた。


宇宙ステーションの広いデッキには、多くの技術者や軍人が行き交っていた。視察に来ていたセリス・レオンハートは、父親譲りの鋭い眼差しでステーション内の様子を見て回っていた。そんな中、緊急通信が入ったとの報告を受け、彼女は対応に向かうことにした。

「セリス様、緊急通信が入りました。どうやら海賊に奴隷として働かされていた人々の解放を求める内容のようです。」

報告を受けたセリスは、すぐに通信室へ向かった。

「こちらはセリス・レオンハート。緊急通信を受信しましたが、状況を説明してください。」

セリスは通信機越しに話しかけた。少し威圧的だったのもあり悠斗の緊張した声が響く。

「こちらは悠斗と申します。制圧した小惑星にいた奴隷を解放したいのですが、安全な場所へ送り届けるために救援をお願いしたいです。」

「分かりました。すぐに救援隊を派遣します。現地の状況についてもう少し詳しく教えていただけますか?」

セリスは冷静に対応しつつ、詳細な情報を求めに対して悠斗は詳細を伝えた。

「はい、小惑星にはまだ一部の宇宙海賊が残っている可能性がありますが、私たちが制圧し、現在は安全を確保しています。」

「了解しました。救援隊と共に私も現地に向かいます。」

セリスは迅速に救援の手配を指示し、自ら現地に赴く決意を固めた。


救援隊が到着し、セリスが現地に降り立つと、悠斗とハルが出迎えた。魔物たちは不可視かしたりして隠れているセリスは初めて目の当たりにする、悠斗に対して感謝の意を伝えた。

「あなたが悠斗さんですね。解放された人々のために迅速に対応してくださり、感謝します。」

セリスは真剣な表情で悠斗に礼を述べそれに対して悠斗は謙虚に応じた。

「いえ、当然のことをしたまでです。それよりも、この人たちを安全な場所に連れて行ってあげてください。」

こうして、奴隷として働かされていた人々は無事に救援隊によって保護された。


「ところで悠斗さん市民カードの確認をお願いしたいのですが宜しいですよね?」

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