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1話

あれから数週間が過ぎた。


パラケルスス通称パラちゃんから報告が上がったのだ。

「本当に?」

僕は椅子から立ち上がってパラちゃんの目を力強く見る

「本当です」

その言葉を聞いて一気に顔がだらしなくなるのを自覚してしまった

「じゃあ外部からの攻撃に震えなくてもいいんだね」

パラちゃんの腕を取りブンブンとふり喜びを伝える

「プロトタイプですし相手が諦めてくれたらですけどね」

何の話かというと彼はリッチたちを支援し、ダンジョン周辺に強力な防御バリアを発生させることに成功したのだ。

「次は試験運用だがリッチの魔法では参考にならないからどうにかしてこの世界の火器を手に入れないといけないな」

パラちゃんの言う通り参考にする攻撃力が分からないとこれで満足していいのか分からないし実際に運用してみてわかる欠点などもあるだろう

「じゃあ、パラケルススが今度は武器を作ってみたら?デブリの回収もしてるしそれっぽい武器の1つくらいあると思うのでそれで試してみたらどうでしょ」

ハルの意見に頷く

「パラちゃんそういう事でよろしくお願いします」

「了解しました」

そういうとパラケルススは部屋から出て行った。

悠斗は一度椅子に座り直して考える。

「けど研究要員のリーダーが彼一人というのはブラックな気がする。採掘は各種族事にリーダーがいて役割分担もできてるのに…」

装置に関するすべてがパラケルススに集約されているので負担は大きいが本人は知識欲もあり満足はしているみたいだがそれで準備が遅れても困る。


「防御面は上級魔石に魔術回路を施してエルダーリッチを召喚しましょう」

ハルの提案から数日かけて(リッチにより)練成された高純度の上級魔石に(リッチにより)魔術回路を施すことが出来た

俺はお仕事中のリッチを呼んでみていただけだ(申し訳ない)

そしてハルの力でリッチより邪悪なオーラをはなち威厳のあるエルダーリッチが召喚された。

「我が主よなんなりとお命じください」

エルダーリッチは深々と頭を下げてそう悠斗に言った

「詳しくはパラちゃんと話してやってる仕事の分担をして欲しいんだ。エルちゃん(エルダーリッチ)には主にバリアなんかの防御面をお願いしたい。ハルさんじゃあ魔導科学研究所まで連れて行ってくるけどハルさんも行かない?」

「行く」

即答だったニヤニヤ

オタクはスグに勘違いするから困る

移動ついでに各施設について説明していく

最初に居たのが中央指令室

・高度な通信装置と監視システムが備えられており

 外部との連絡(予定)や内部の状況把握に使われる。

・悠斗とハルの部屋

採掘領域:メイン担当オーク(ゴブリン)

・ダンジョンは主に占有する採掘施設で、ゴブリンやオークが主に働いています。

・鉱石などを掘り出し、ダンジョンの経済基盤を支えている

農地領域:メイン担当ノーム

・この畑は、魔法によって環境が調整されており宇宙空間にあるダンジョンの中でも、地球上の植物が育つに適した条件が整っています。ノームが働いています


生活区

・ダンジョン内の住居区として機能し、疲れた労働者の休息に使われている

・シンプルな寝室から食堂、休憩室などが完備されており

 日々の生活に必要な施設がそろっている。


防衛施設:メイン担当エルダーリッチ

・ダンジョンの入り口や戦略的に重要な位置に設置された防衛装置。

・魔法砲台や罠、練成された魔石で強化されたオーガなどが、侵入者を迎撃するための多層的な防衛システム


倉庫と資材管理区:メイン担当コボルト

・採掘された資源や埋蔵された魔石、食料などの物資が保管される

・効率的な物資の管理と配分が行われる

魔導科学研究所:メイン担当パラケルスス

・魔法の研究と開発が行われる施設で、パラケルススがリーダーとして指示を出すようになる

・新たな魔法の発見や、魔石の精錬、魔法装置の開発などを取り入れる


そうしてエルダーリッチを待たせて研究所へと入るとパラケルススは入室したのが悠斗だと分かるとスグに悠斗に向き直り礼をする。

「お呼び頂けたら伺いましたものを今日はどういった御用でしょうか?」

「実はパラちゃんに同僚が出来ます。名前はエルダーリッチのエルちゃんです。入ってください」

エルダーリッチは部屋へと入りパラケルススに礼をして話し出す

「主より紹介されたエルダーリッチだ古代魔法が得意だ。主からは防衛面を担当するように仰せつかった。その兼ね合いもありバリアなどの防御面の研究も一緒にやっていく事となるのでよろしく頼む」

「それはありがたい!これで攻撃面の研究に集中出来るというものです」

ふたりは意気投合して話し出したので後はお任せして部屋を出ることにした。


それから1か月後

「は?パラちゃん何が出来たの?」



パラケルススとエルダーリッチは、初めて会った時に意気投合してその場のノリで魔法と科学の融合による新たなプロジェクト、魔導エンジンの開発に着手していました。このエンジンは、特にバリアの起動と維持に必要なエネルギーを供給する目的で設計されました。

エルダーリッチが魔法の側面を扱い、古代の知識を活かして魔法エネルギーの生成と制御の方法を研究します。一方、パラケルスは化学反応を利用してエネルギーを効率よく変換するシステムを開発しました。この二つの要素を利用することで、魔導エンジンは高いパフォーマンスを発揮します。


「魔法のエネルギーは無限大だが、化学反応を利用することで、持続可能かつ安定した供給が可能。」パラケルススが説明しながら、そこで設計された部品をエンジンに組み込んだ。

エルダーは特定の魔法陣をエンジンの基盤に、魔法が化学物質とどのように相互作用するかを決定させる。初期テストでは小規模なエネルギー放出が見られ、二人は調整を重ねて効率を上げてきた。


「このエンジンが完成すれば、バリアだけでなく、ダンジョン全体のエネルギーシステムを改善できるかもしれませんね。」エルダーリッチが期待を込めて言い、パラケルススも同意します。

魔導エンジンはバリアを含むダンジョンの各種設備の起動エネルギーとして重要な役割を担うことになる。それにより、ダンジョンの自給自足能力と防御機能が大きく向上すると考えられます。


「という流れで魔導エンジンが出来ました現在はこれを使った砲撃を製作しています」

珍しく興奮して顔が近いパラケルススを遠ざけながら悠斗はいう

「試験運用もお願いね?いきなり暴発とか嫌だからね」

「もちろんです。来週には運用試験をしますので良かったらご一緒に見学しませんか?」


1週間後

実験室の外、ダンジョンの防衛区画にて。魔導エンジンが搭載され、そのエネルギーでバリアを起動させる瞬間が訪れました。

「いよいよかぁ!パラケルスス、エルダーリッチ。みんなの力を信じてるよ。」

「楽しみです」

と悠斗とハルがつづける

これでダンジョンの防御がさらに強化されると思うと悠斗の気持ちは上がっている。


パラケルススがエンジンのスイッチを入れ、エルダーリッチが魔法の詠唱を始める。エンジンが低い唸り声を上げ、魔石の光が強まりました。次の瞬間、エンジンから放たれたエネルギーがバリアへと流れ込み、ダンジョン全体を包み込む強力な防御フィールドを切りました。



「成功だ!このバリアなら、どんな攻撃も防ぎきれる」

「ダンジョンの安全は確保されましたね。私たちの努力が報われました。」

「本当にありがとう、二人とも。これで安心して生活を続けられる。」

「がんばったね」

パラケルススは興奮しながら言いエルダーリッチ・悠斗・ハルとつづいた


こうして、魔法と科学の融合による魔導エンジンが完成し、ダンジョンの防御力は飛躍的に向上しました。


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