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世界観っぽい話


「取れ」

 カスパーに薄い冊子を差し出されて、俺は目を瞬かせた。カスパーを見上げると「早く取れ」と言わんばかりに本を軽く揺らされた。

「なんの本?」

 俺はその本を受け取る。今までカスパーの書斎で読んでいた本とは全然違う薄い本だ。表紙はカラーで、ポップなデザインでどこかの土地の風景が書いてある。ぺらぺらとめくると薄い紙の中にフルカラーでいろんな土地のことが書いてあるようだった。

 砂漠の赤の国……海の都青の国……ツアー……おすすめ海鮮料理……宿……シップ……旅行雑誌かな?

「まずはこの世界の一般常識として主要な国と文化を知っておけ。術やそこらのことはその次覚えろ」

「ありがとうカスパー! でも、この本カスパーの書斎の本と随分雰囲気違うな?」

 また本をめくる。書斎の本と使っている文字は同じなようだが、随分時代というか……文化が違うように見える。日本の本屋の雑誌コーナーにあるような本だった。

「ああ、俺が揃えてるのは古書や専門書が多いからな。それはカンダの出版社が出してる今月号だし、そもそも印刷機が違うんだよ」

 まてまてまて。

「印刷機? 出版社? 文明レベルがわかんない」

 剣と魔法のファンタジーじゃないの?

「……? 渡した本をめくってみろ」

 改めて旅行雑誌をめくってみる。

 なになに。

 はじめに、と冒頭に編集者のコメントが載っていた。

「薄皮一枚めくった空間の隣に別の世界がある。大賢者ルゥが常識にし、シップで世界の行き来が出来るようになって数百年。全く違う文化の……って、なに……? 世界って渡れるの?」

「ん」

 カスパーが指さした場所には綺麗なカラー写真が載っていた。まるでSFの宇宙船のようなかっこいい船が写っている。

「時空間航行用の船舶なんて珍しいもんじゃねえだろ」

「珍しいなんてもんじゃねえけど!? すごすぎじゃないの!? あと剣と魔法どこいったの!?」

「お前のとこにはシップなかったのか? 魔法、と呼ばれる術についても研究が進んで細分化されてる。それについてはややこしいから今度教える。戦闘については剣や体術が人気が高いが、銃みたいな機械の武器も出回ってきてるな」

「ごちゃごちゃしてる! ごちゃごちゃしてるよ!?」

「そんなもんだろ」

 そんなもんなの!?

「待て待て! 違う世界に船で行けるってことは、じゃあ俺も結構すんなり元の世界に帰れたりするのか!?」

「シップは場所がわかる世界にしか行けねえんだ。そこの座標がわからねえと目的地にできねえ。……お前の世界はおそらく未発見地域だな。座標を探すところから始めなくちゃいけねえ」

「探しに行ったりとか……」

「船乗って探せば見つかるようなもんじゃねえ。無理だ」

「そっ……か」

 俺の落胆っぷりをバツが悪そうに見ていたカスパーだが、やがて俺に一冊の革表紙の本と青い羽ペン、そしてインクツボをくれた。

「なに? これ」

 革表紙の本は開いても何も書いていなかった。どうやらすごく立派なノートらしい。青い羽ペンは書斎でカスパーが使っていたものとお揃いのようだった。

「読んだ本についてわからねえことがあったらそれにまとめろ。時間ができたときに質問に答える」

「ほんとか?」

「嘘ついてどうすんだ」

 カスパーは呆れたようにそう言うと、俺に背を向けた。

「今日は出てくる。帰りは日が暮れるだろう。時間になったら食堂に行けば飯を用意させとく」

「俺も行きたい」

「一般常識を身に着けてからだ」

 カスパーは俺を睨みつけるとさっさと部屋を出ていってしまった。

 ……逆に考えろ。カスパーは一般常識を身に着けたら外に連れて行ってくれるつもりがあるということだ。

 俺は俄然やる気が出てきて、窓辺の床に座って雑誌をめくり始めた。

 しばらく読んでから俺はふむと顎に手をやった。

 どうやら大きく分けて六つの国……というか、世界? ってやつをシップで行き来しているようだ。

 それぞれ国の通称が赤、青、緑、黄、白、黒と色で分けられているようだ。細かい世界が赤領とか青領とかになってるんだな?

 俺のいるところは一体何の国なのだろう。

 カスパーは錬金術師だといっていた。錬金術……というか、術? が盛んそうに書いてあるのは黒の国のようだ。なになに。

 ――シュバルツ商会が揃える最新の魔道具で貴方も術師に……。

 カスパーが言ってた魔道具ってこれかあ。シュバ……シュバルツ……どっかできいたような。

 思い出せない。まあいいか。

 俺はゆっくりとページをめくりながら雑誌に没頭していった。



 俺は突然明るくなった部屋にびっくりして思考の中から浮上した。部屋の入口にはいつものゆったりした格好をした眼鏡の前髪おばけがいて、不機嫌そうにこちらに寄ってきた。俺の目の前でしゃがんで頬杖をつく。虹色の目と一緒に眼鏡チェーンがきらりと光った。

「おかえり、カスパー」

「……? ……………た……」

 カスパーはためらいがちに何かを言いかけて、難しい顔で口をつぐんだ。

「早かったね?」

「なにが早かっただ。窓の外見ろ」

 促されて背にしていた窓を振り返ると、いつの間にか外は真っ暗になっている。空には煌々と大小二つの月が登っていた。

 どうやらカスパーが部屋の電気をつけたらしい。

 ……そう、電気があるのだ。さすが船で異世界旅行ができるファンタジーは違う。

 それよりも今の時間である。

「いつの間に暗く」

「メシ食ったのか?」

「忘れた」

「馬鹿なのか?」

「馬鹿じゃない!」

「どうだか」

 カスパーは立ち上がるとちらりと俺を見てから出口へ向かった。これは来いって言われている気がする。

 俺は雑誌を抱いたまま慌ててカスパーを追いかけた。

「で、なんか質問はあるか」

 廊下を歩くカスパーを早足で追いかけながら、俺はノートとペンを置いてきてしまったことを後悔した。

「え、えっと、種族! この世界に住んでる人の種族を教えてくれ!」

「人は人だ。ヒューマンがいて、モンスターがいて、メカがいて、魔人がいる」

「モンスター!? この雑誌にも『モンスターの方にもおすすめ!』って書いてあるけど、モンスターって倒すもんじゃないのか?」

「倒さなくちゃ害のあるやつらもいるし、理性があって会話ができて、普通に街でくらしてるやつもいる。入店拒否なんてしたら種族差別だと訴えられるぞ」

「モンスターが……。じゃ、じゃあメカってなに!?」

「機械だ。市民権を得たAIを乗っけたボディだったり、人格コピーした元ヒューマンだったりするが……」

 カスパーは俺をじっと見ると眉を寄せて呟いた。

「なるほどな、やっぱりいきなり外に連れて行かなくて正解だったわ」

 俺もいきなり外に放り出されなくてよかった。街にモンスターとかメカとかうろうろしてたら悲鳴あげてた自信がある。どおりで雑誌のレストランおすすめメニューに燃料補給のオイル型番が混じってるわけだ。

「あとまじんってなに?」

「化け物だ」

 吐き捨てるように言ったカスパーははたと我に返ったように俺を見た。

 眉間にシワを寄せていたカスパーは、一言「悪い」と言って先を急ぐ。どうやら食堂に向かっているらしい。

「カスパーご飯まだなのか?」

「ああ」

「一緒に卓囲んでいいのか?」

「?……いいに決まってるだろう」

 カスパーは怪訝な顔で俺を振り返った。

「……へへ」

 なんだか嬉しくてニヤついてしまう。カスパーは不気味なものを見たみたいに変な顔をしてから正面を向き直した。

 今日の俺の食事は魚がメインで、カスパーは魚のフライを挟んだ三日月パンのサンドイッチだった。



 別の日だ。

 もっぎゅもっぎゅと食事でその日の朝ごはんを食べながら、俺はカスパーの言葉をきいて首を傾げた。

「検診?」

「そう、検診だ」

 カスパーは今日も片手でサンドイッチを食べている。いつも量が少ないけどそれで足りるんだろうか。

「俺元気だよ?」

「見た目はな。正直お前がこっちのヒューマンと同じ生き物かどうかわからん。それを調べる」

「調べたらどうするんだ?」

 もしや珍しいものとして売られる?

「……お前、めちゃくちゃモリモリ飯食ってるだろ。今更だが俺達が平気で食ってるもんがお前には毒だったりしたら困るからな」

 前髪とメガネの向こうで目を逸らされた。隠していても髪の色が薄いから目がよく見えるのだ。

 カスパーはいいやつなのである。

「へへへ」

「何笑ってる」

「なんでもない。なあ今日は仕事いいのか?」

「いい。食ったら工房行くぞ」

「工房って?」

「あー……俺の仕事場」

「へえ、わかった。というかなんでいきなり? 俺が来てから結構たってるけど」

 そう、結構いろんなご飯をもりもり食わせてもらっている。胡椒っぽいスパイスきいてるものが多いがおいしい。

「……」

 カスパーは俺からすっと目をそらす。あ、これはふと思い立って不安になったのかもしれないな。

「……先天属性なんかも見たいからな」

「せん?」

「あー……いいから」

 食事が終わると俺はカスパーの後について屋敷の外に出た。どうやらカスパーの工房屋敷の端にあるらしい。屋敷の中には鍵のかかった部屋が多いが、そこは俺が屋敷を見て回っているときに入れなかった部屋の一つだった。

 カスパーは扉に手を当ててなにか言うと、がちりと鍵が開いたようだった。招かれるままカスパーのあとに続いて部屋に入る。

 薬品のような匂いがした。壁に何か立てかけてあったり、棚によくわからないものが入った透明な瓶が沢山並んでいたり、いかにもファンタジーな錬金術師の工房です! という雰囲気を醸し出していた。

「触るなよ」

 光ったキノコの入った瓶に手を伸ばそうとしていたところへ、こちらを見てもいないカスパーに釘を差された。後ろに目でもついてんのかな。俺はそっと腕を引っ込めるのだった。

 カスパーのいう検診はまあ普通の健康診断みたいなものだった。採血して、触診して、聴診する。錬金術師って医術も学ぶものなんだろうか。きっとカスパーって頭いいんだろうなあ。

 一通り終わって俺が服を着直す頃に、カスパーは変なものを持ってきた。

 おはじきサイズの六つの石だ。赤、青、緑、黄、白、黒の六色ある。シュガーフロストっていうんだろうか、波に削られたガラスみたいな風合いで綺麗だった。

カスパーは自分のデスクの席に腰を降ろした。「座れ」と用意されていた丸椅子をさして促されて俺も続いて座る。

「ほれ」

「なにこれ」

「いいから全部握れ」

 言われるままに両手で六つ石を受け取ってぎゅっと握る。

「握るだけでいいのか?」

「握るだけでいい」

 五分くらいたっただろうか。カスパーが開けていいぞというので手を開く。

 何が起こるのだろうとワクワクしていたのだが、手の中の石は何も変わっていなかった。

 抗議をするようにじっとカスパーを見つめると、カスパーは少し考えてから顔を上げた。

「もう少し握ってろ」

 しかしいくら握っていても石はどうにもならない。

「これ何調べてたの?」

 俺に向かって掌を出してくるカスパーに、両手に乗せた小石を流し込むように全部手渡す。カスパーは大きな手でそれを握り込んでから口を開いた。

「個人の先天属性」

「なにそれ」

「生まれつき持ってる使いやすい属性」

「?」

 カスパーが手を開くと、手の中の一つの小石が青く煌々と輝いていた。

「わ」

「俺は青だ」

「青?」

「術を使うとき水とか氷とかが使いやすい」

「へえ……他の色は?」

 カスパーは椅子をずらして自分の体の向きを傾けた。どうやら俺に見やすいようにしてくれたらしい。そして小石を一つずつデスクに並べながら教えてくれた。

「赤は火。青は水、氷。緑は植物、風。黄は大地、電気。白は光、聖。黒は闇と重力だな」

「重力」

 なんだか重力だけ唐突に思えるチョイスだ。

 デスクに並べられて少しすると、青い小石は光を失ってしまった。

「生まれ持って使いやすい属性ってのが人によってあんだよ。術にしろ剣技とかの技とかにしろな。まあ先天以外の属性も使えねえわけではないが、道具とかがいるな」

 カスパーは俺を見ると「手を出せ」と言わんばかりに片手を差し出してきた。俺は手のひらを上にして右手を差し出す。するとカスパーは赤い小石を俺の手に乗せた。少し待って、青に乗せ替える。少し待ってまだ次の色。そうして全色試したが、全く何も起こらなかった。

「……わかった。お前にゃ先天がねえな」

「先天属性がないってこと?」

「そうだ。ヒューマンにゃ珍しいが、まあいないこともない。道具や術で後天属性が付与できるから問題はないだろ」 

「先天と後天」

 先天性の属性と後天性の属性ということだろうか。

「この辺はややこしいから別に覚えなくていい。術師になるやつや教養として勉強するやつもいるが、専門知識みたいなもんだ。へえぐらいにおもっておいていい」

「と、とりあえずへえっておもっとくわ」

「それでいい」

 カスパーは腕を組んで俺を眺める。

 俺は黒髪で、目も黒っぽくて、身長だって体重だって平均的な男である。別に変なところはないと思うが、髪も眼もきらきらしているカスパーと比べると全体的に色が地味ではあるかもしれない。

 「ふむ」と唸ってからカスパーは俺から取った血液を窓の光にかざして眺めると、目を細めた。

「こっちのヒューマンと大して変わらなく見えるな」

「人間だし……」

「あとは採取したこの血を使ってアレルギー反応やら抗魔力やらを見ていく」

 アレルギーの概念があるんだ……。

「俺、たけのこっていうある植物の、芽? を生で食べると気持ち悪くなるから多分アレルギー」

「あんだけもの食うのに食べられないものあんのか。たけ……あー、それ摂取すると死ぬのか?」

「死なない!」

「そうかよ。植物な、調べるときに気をつけとく」

 そう言ってカスパーは開いたノートに羽ペンで記録をつけていた。真面目だ。

「ん」

「?」

 カスパーが突然また手を差し伸べてきた。なんだろう。手を重ねると「逆だ」と不機嫌そうに言われた。言われた通り逆の手を乗せると、カスパーはそっと握って俺の指先を見た。

「これどうした?」

 指先には小さな切り傷がある。よく気がついたなあ。

「雑誌で切ったんだよ」 

「ああ、紙は案外良く切れるからな」

 カスパーは俺の手を握ったまま変なことを口にした。

「【回復1/青/1】……展開」

 ふわりとカスパーの手から水があふれるような青い光が現れた。俺がびっくりしている間にすぐその光はなくなってしまう。

「今のなに?」

「回復術。ほらよ、指の傷が――」

 カスパーは俺の指を見つめて眉間にシワを寄せた。別に指先の怪我が治ったわけではない。ただ光がきれいだったというだけだ。

「……【回復2/青/1】展開」

 さっきより少し豪勢な光が溢れる。きれいだが、やはり別に指先の傷が治ったりはしない。

 カスパーは「解せぬ」といった顔で手をのばすと、デスクにおいていた木のケースをとりだした。蝶番で留められたケースを開くと、色とりどりの宝石をあしらった指輪十個が現れる。

 それぞれ大きな宝石が一つついている。自然光でキラキラ光って美しかった。

 カスパーはその中から緑の宝石がついた指輪を取り出すと、左手の中指に嵌めてもう一度俺の手を取った。

「【回復5/緑・青/1】展開」

  カスパーの緑の宝石の指輪が輝くと、俺の手元で風と緑の葉、それと流水を思わせる強い光があふれる。しかしきれいなだけで俺の指は本当になんの変化もない。

 カスパーは深刻そうな顔で考え込んでしまった。

「手品?」

「いや」

 今度はカスパーは黄色い宝石のついた指輪を左の小指に嵌めると、指ではなく俺自身に指輪掲げるように手を向けた。

「【盾7/黄/5】展開」

 今度は土壁を思わせるような光が俺と俺の周辺を包んだ。びっくりして咄嗟に腕で顔をかばう。しかし本当に光っただけで何も起こらない。

「さっきからなんなんだよお」

「黙ってろ」

 カスパーは立ち上がって俺の近くにあった丸型フラスコを手に取った。きらきらと黄色い光をまとったそれを、カスパーは思い切り木製の机に叩きつける。

 割れるかと思って身構えたが、金属同士がぶつかったようなすごい音がしただけでフラスコは割れなかったし机も凹んだりしなかった。

 すげー丈夫だな……。

「お前はかかって……ねえな」

「なにが?」

「いや」

 カスパーはフラスコを置いてケースのところへ戻ると、黒い宝石をの指輪を左の親指に嵌める。そしてまた俺に向かって指輪を向けた。

「【攻撃8−7/黒/2】展開」

 今攻撃って言った!?

 驚いていると黒い指輪が光を放つ。ふわりと俺の隣に置いてあった椅子が浮かんだ。ふわふわ浮かぶそれを眺めていると、やがて椅子は静かに床に着地した。

「……なに?」

 俺は怪しむ顔でカスパーを見る。

 カスパーは「あー」と面倒臭そうに声を上げると、全ての指輪を外して箱に収めた。

「お前には術が効かねえ。無効化なのかなんなのかわからねえが、とにかく効かねえ」

「もしかして今俺に魔法かけてたのか?」

「そうだよ。回復から強化から攻撃まで全部効かねえ。こんなやつ初めて見た」

「俺に攻撃したの!?」

「うるせえなあ」

 いや酷いだろ。攻撃するか普通。

 じっとりとカスパーを見つめるが、考え込むカスパーには全く通じない。

「おいお前」

「ジウ!」

「ジウ、お前絶対大怪我するなよ」

「な、なんだよ」

「ある程度大怪我をしようが普通のやつは術で回復できるが、効かねえと来たら大問題だ。コロッと死ぬぞ」

「えっ」

「毒もだ。術で解毒できないとなると……まだ薬が効くか調べてねえな。急ぐか……」

「えっえっ」

「部屋戻っていいぞ」

「ええーっ……」

 カスパーに「邪魔だ」なんてポイッと工房を追い出された。

 俺は広い廊下を眺めながらぼんやりと考える。

 俺今普通にやばいこと言われたのでは?

 いや逆に考えるんだ。

 魔法が効かないってことは、魔術師に対して結構最強なのでは!?

 凄いじゃん俺!

 怪我したら治んないけど!!

 ……普通に回復魔法使用不能縛りつらいだろ。

 俺は肩を落として大きくため息をついたのだった。



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