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爆縮と体温の機知(9)

ボウボウ

SNSに脳を溶かされる人間の

ハリボテとなった意識の向こうに

一生芽生えなかった風景が見える

四角のブルーライト放射機に

何を求めているのかと云えば

承認欲求というより

使える人間ですから生かして下さいと

聞こえてくるような懇願である


ボウボウと揺する

赤々となる頭の中に

刺激と生きることしかなくなれば

学に支えられた部分は壊れ

友人の誕生日すら忘れる

記憶と記録と思い出の境目が無くなり

積み木を縫い合わせたようだ

糸を切る刺激が来れば

一つづつ落ちるのだろう


誰に対して言っているのか

僕等に対してなのだろうと思うが

生存に利用できる力は大きい方が良い

名前がありそうな人間に認められ

それを得ることに意味があるなら

昔の人間を笑えない状態だろう

献上の手段が違うだけである

物を運ぶ従者には誰だってなれる


ボウボウと震える

白白となる頭の中に

未知と遊ぶ機能が存在しなくなれば

賭ける意味合いが廃れて行き

自分の力が海に落ちる

外燃と内燃とジェットの燃え方が消え

焚き火を逆さ吊りにしたようだ

エネルギーが拡散して

焼け野原になるのだろう




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