01
何を望むのか。金と財宝?名誉とプライド?力と権力?復讐?それともこれらをすべて超越するもの?あなたが何を望もうとも「それはここにある。」
自分のすべてだった少女を追いかけて、等に飛び込んだ少年。
少年を試し続ける塔と少年に隠された秘密とは、、?
黒い洞窟の中で息を切らしながら少年ががワンピースを着た金髪の少女を追いかける。少年は走りながら手を伸ばし、少女のワンピースのリボンを掴み、少女を押し倒す。少年は少女に、
「どこに!どこにいくつもいなんだよ!」
と叫んだ。
少女は少しの間黙ってから喋り始めた。
「等に登るの。言ったでしょ、夜。この塔を登ればいつか外の世界に出られるって、、。昼には青い空、夜には星の光が見られるって、、だから私は登るの。もうこんな暗い世界、うんざりなの。ごめんね、夜。ごめんね、、私のことは忘れて。私が生まれ変われるように。」
というと、地面から水のような光が差し込んだ。それに吸い込まれるように少女は消えていく。夜は叫んだ。
「だめだ、、行かないで!ラヘル!行かないでくれ!行くな!!」
大きなドアが開く。そして夜はまた叫んだ。
「だめだ!行くな!ラヘル!君が行くなら、、僕は死ぬまでついていく!」
そして消える直前にラヘルはニヤッと笑った。