表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は異人です  作者: シノユウ
9/81

双剣&牙

僕らは今セリアのお父さんが経営している武器屋スミスにきていた。


セリアが昨日言ってた事が妙に気になるんだよな。


「すみません、双剣って売ってます?」

「双剣かい?前は扱っていなかったんだけどね一週間前くらいに入ったやつならあるよ。」

「それを見せてもらってもいいですか。」

「ああ、いいよ。」


スミスさんはそう言うと店の奥に入っていった。


「こいつなんだけどな。」


そこには僕のガントレットの最初と同じような色をした剣が二本あった。


「お前さんのガントレットと同じみたいで、使用者を選ぶ武器みたいなんだよ。」


やっぱりそうだったか。


「ちょっとアエルこっちにきて。」

「なんですか?」

「昨日セリアが言ってたやつってこれだったみたいなんだよ。」

「これって楓さんのやつと似ていますね。」

「そうなんだよ。これも使用者を選ぶ系の武器らしい。アエル、試してみる?」

「はい。やってみます。」


そう言うとアエルは双剣を手にとった。

するとだんだん茶色だった剣が青に変わっていった。


「これは···。」

「そうだね。剣がアエルを持ち主って決めてくれたんじゃないかな。」

「ほんとうかい?楓君に続いてアエルちゃんまで···。お前らもしかして最強パーティーだったりするんじゃないかい?」


そうかも知れない。確かに使用者を選ぶタイプの武器(これ以降選者武器とよびます)を使う者が二人もいるパーティーは滅多にいないだろうし。


「二人ともずるいな。私が持っているのは普通の武器だし。」

「セリアはどんな武器を使っているの?」

「私は普通の剣だよ。」

「剣ね···」


セリアにも合う剣が見つかればいいんだけどな。


「それじゃあ私はこの双剣を買いますね。いくらですか?」

「金はいらんよ。どうせそいつはアエルちゃんにしか使えないし。」

「いけません!ただで貰うなんて。」

「そうかい?じゃあ牙王の牙をとってきてもらおうかな。」

「牙王ですね。分かりました。出来る限りの早くしますね。」

「おう、お願いな。」


牙王ってなんだ?牙がいい素材なのかな?


それから僕らは魔獣の森に行く事にした。


「セリア、牙王ってどんなやつなの?」

「牙王は生まれてからずっと一本の牙で生活をしている牙がいい武器の素材になるやつだよ。」

「名前のまんまだね。」


予想どうりだったな。


「セリアの武器ってそれ?」


僕はセリアの腰についている剣を指差した。


「そうだよ。一角猪の角でできているんだけど、最近切れ味が悪くてねそろそろ変えようと思ってるんだけどね。」

「セリアにも合う選者武器があるといいね。」

「そう簡単には見つからないよ。あんたのガントレットとアエルの双剣はたまたま店にあっただけだよ。」


確かに本当に何パーセントの確率だ?けっこう凄いことだよね。


「つきましたよ。ここからどうやって探します?」

「私の召喚獣に探させるよ。」

「召喚獣?なにそれ?」

「召喚獣っていうのは魔法の属性によって違う属性の魔獣が召喚できるんですよ。帰ってから教えますね。」

「ありがとう。」


なるほどじゃあ僕には全ての属性の魔獣が呼び出せるのか。


「現れよ!赤き獣ファイヤーラット。」


セリアがそう言うと赤いネズミが十匹現れた。

これが召喚魔法か。


「牙王を探してきて。」


そうセリアが言うとネズミたちは森の中に消えていった。

なるほどこれは是非とも覚えたいね。


数分するとファイヤーラットが一匹帰ってきた。


「見つかったみたいね。案内して。」


僕たちはファイヤーラットの案内で森の中に入っていった。

少し歩くとセリアが止まった。どうやらここらしい。


「ここよ。」

「じゃあ行きますか。」


僕たちは森の木々の間から飛び出した。

すると目の前に二メートルは越えそうな大きい一本の牙を生やした虎がいた。


「こいつが牙王か。」

「そうです。この虎が牙です。」

「牙には攻撃しないでね。」


セリアがそう言い終えた途端さっきまで警戒していた牙王が襲いかかってきた。

僕たちはそれを避けると、まずアエルから牙王に攻撃をした。

アエルは見事に牙王の背中を切った。しかし致命傷にならず、牙王が再び僕たちに襲いかかる。

それを僕がガントレットで受け止めると、セリアが剣で牙王を横に飛ばした。

牙王にはその攻撃の傷がなかった。


「やっぱり切れ味が悪いわね。傷もつけれない。」

「でも少しは効いているようだよ。」


牙王は少し右半身を庇うようにこちらに向かってきた。

あばら骨でも折れたのだろう。

僕はそに隙をついて牙王の頭を思いっきり殴った。

すると牙王は少しふらついて倒れた。


「倒したみたいだね。」

「そうですね。牙は無事だしこれでこの剣の恩が

返しができます。」

「私も新しい剣買おうかな。これはもうだめだ。」

「そうだね。今度買うとき付き合うよ。」

「ありがとう。」

「楓さん、ダガーを貸してください。」

「ダガーね、はいよ。」


僕は腰にさしていたダガーをアエルに渡した。

アエルはそれで牙王の牙を切り取り始めた。

アエルが取り終えると、ダガーを水で洗ってから僕に返した。


「ありがとうございました。」

「ほいほい。じゃあ帰ろうか。」

「そうだね。」

「そうしましょう。」


僕たちの武器はけっこう使えるな。

セリアの剣も買いに行かなくちゃな。

やっと戦闘シーンが出てきました。戦闘シーンを書くのなかなか難しいです。


この小説を読んだ方は是非ブックマーク、評価をしていってください。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ