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僕は異人です  作者: シノユウ
19/81

報告&世界に一つだけの物&引っ越し

僕たちはまた王城に呼ばれた。


「今回はどんな用事なの?」

「行ってみたらわかると思いますわ。」



まあだいたい予想はついてるけど。


「じゃあ行こうか。僕の手を握って。」


僕がそう言うと三人とも顔を赤くしながら握ってきた。

前の事は気にしないで!僕も恥ずかしくなる!


「《テレポート》。」


僕たちは前と一緒の草原についた。


「じゃあ行こうか。」


僕がそう言うと三人ともなにも言わずに頷いて歩きだした。


僕は前の事を思い出していた。

僕はあんな事をいきなり言ってしまったけど良かったのかな。

日本では指輪を渡すのが普通だけど。また今度渡すか。

アエルとセリアは大丈夫かな。ぼくがいきなり言って。受け入れてくれたけど、ちょっと引いてないかな。

実は僕は前からアエルとセリアの事を気になっていたから後悔はしていないけど、心配はしているな。

もともと僕はアエルとセリアどちらとも仲良くしていきたかったからこの世一夫多妻でよかった。

なんかこんな事をを見ている神様の笑っている姿が目に浮かぶな。


僕がそんな事を考えているうちに王城についた。

僕たちは前と同じ部屋に入った。

部屋に入ると王様が待ってましたと言わんばかりの勢いでこっちにきた。


「よく来てくれた!楓君!」

「はあ。」

「まあとりあえず座ってくれ。」


僕達は王様が指差した椅子に座った。

紅茶を飲んでいると王様が口をひらいた。


「まず楓君、結果から聞かせて欲しい。」

「と言いますと?」

「ルーンとの結婚のことだ。」


僕は飲んでいた紅茶を吹き出した。


「ゲホゲホ···。わかりました。僕の考えをいいます。」

「おう。待っていたぞ。」


僕は一拍おいて言った。


「僕はルーンと結婚したいと思っています。それに!」

「それになんだ?」

「この二人とも結婚したいと思っております。」


王様がなぜかにやけたように僕には見えた。


「そうか!それはよかった。」

「はい?」


僕はてっきり私の娘だけじゃ物足りないと言うのか!とか言われると思っていたのに。


「楓君、それでこそ男だ。男はそういうものだ。よかった。ルーンを夫となる者がちゃんとした男で。私は妻が一人しかいないのでな、それはそれでいいのだが、いろいろ大変でな。」

「はあ。」


僕はため息しかつけなかった。

予想の反対の答えが反ってきたからだ。


「確かアエルちゃんにセリアちゃんといったな。」

「「はい。」」

「君達もルーンと一緒に楓君を支えてあげてくれ。」

「わかりました。」

「任せてください。」


ちょっとアエルとセリアにもそんなことを言って。僕のお父さんか。いやお義父さんだな。


「安心できたとこで君たちにあれを渡そう。」

「あれとは?」

「世界に一つだけしかない物だよ。」


王様がそう言ってメイドさんから受け取った物を僕たちに見せた。

それは銀色に輝くブレスレット、ネックレス、ピアスだった。

なるほど、あれか。


「楓君にはブレスレットを。はい、楓君。」

「ありがとうございます。」


僕は王様からブレスレットを受け取った。


「アエルちゃんにはネックレスを。はい、アエルちゃん。」

「ありがとうございます。」


アエルはネックレスを受け取った。


「セリアちゃんにはピアスを。はい、セリアちゃん。」

「ありがとうございます。」


セリアはピアスを受け取った。


「くれぐれも無くさないでおくれ。無くしたら面倒な事になるから。」


なるほど、では王様は自分が体験したのかな。


「「「わかりました。ありがとうございます。」」」


僕たちは声を揃えてそう言った。


「それと、君たちには屋敷を用意した。そこに引っ越してくれ。」

「わかりました。明日には引っ越せるようにしておきます。」

「わかった。これが屋敷の場所だ。ちゃんとメイドや執事、コック、庭師、門番などを手配しておく。」

「ありがとうございます。」


僕たちは屋敷の事を言われてからいつでも引っ越せる準備をしていたので、今すぐにでも引っ越せるけどそれはやめておいた。失礼だろう。

それよりもメイドなどを雇うということはけっこう広い屋敷なんだろうな。

なんか楽しみだな。


「では、今日は何から何までありがとうございました。また用があったらすぐ来ます。

では、失礼しました。」


僕はそう言って王城をでた。


僕たちはまた僕の部屋に集合していた。


「明日には引っ越すけど皆用意はできてる?」

「できています。」

「できているよ。」

「できていますわ。」


よかった。まあ心配するまでも無かったか。


「それで、今日はお世話になった人たちに挨拶をしにいきます。」

「わかりました。」

「わかった。」

「わかりましたわ。」


三人はさっきと同じような返事をした。

けっこう仲良くなったのかな。


それから僕たちは武器屋のスミスさん、ギルドのリーンさん、宿のルナさんやその他にもお世話になった人たちにも挨拶をして回った。


「セリアはお父さんにちゃんと挨拶してきた?」

「うん。前から言ってたし今日もちゃんと言ってきたよ。」

「よかった。」


僕はアエルも聞こうとしたけど止めておいた。

なぜならアエルは親元を離れて冒険者やっているからだ。

そのうちアエルも親に連絡を入れるだろうと僕は思った。


「今日は皆お疲れ。今日はゆっくりお休み。じゃあまた明日。お休み。」

「お休みなさい。」

「お休み。」

「お休みなさい。」


僕達は明日もあるので早く寝た。

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