服&マント
僕が帰ってきたら朝になっていた。
どうやら神様がいるところ(これからは神界といいます。)は少し時間の流れ方がちがうらしい。
「お腹すいたな···。」
食堂に行くか···。
食堂にはアエルとセリアがいた。
「おはようございます楓さん。」
「おはよー楓。」
「おはよう二人とも。二人ともなにしてるの?」
「なにって、ご飯を食べにきたのよ。」
あ、そっか今は朝だし当たり前か。
僕はサンドイッチを頼んだ。
「二人とも、明日アルブスに行くけど、予定空いてるよね?」
「私は大丈夫ですよ。」
「私も大丈夫。」
よかった。予定入ってたらずらしてもらわないといけなかった。
「アルブスっていうと···。」
「そう。軍の時のやつ。昨日手紙がきたんだ。」
「何か貰えるのかな?」
ちょっと、セリアさんそういうことを目を輝かせていわない!
「あ!そういえば楓さん!服を買いに行きませんか?」
「いいけど、なんで?」
「楓さんはずっと同じ服を着ているじゃないですか。その服動きにくそうですし。」
「そうだね。少し動きにくいかな。」
ブレザーって肩が上がらないんだよな。
「そうと決まれば行きましょう!」
「わかったよ。セリアも行く?」
「私もいこうかな···あ!やっぱやめとく。」
アエルは残念そうな顔をいていたけど、セリアが行かないと言ったらぱっと顔を明るくした。
セリア行かないのか。
「じゃあ僕が食べ終わったらいこうか。」
「はい!」
服ってどんなのがあるんだろう?
「よし!じゃあ行こうか。」
「はい!」
「セリアじゃあまた後でね。」
「うん。また後で。」
僕はセリアにそう言って服屋に向かった。
「楓さんの服ってとても珍しいですよね。」
「そうなの?」
「はい。見たことない服です。どこで買ったんですか?」
困ったな。なんて言おう。
「僕の故郷の服だよ。」
そう言ってごまかした。
「そうなんですか。」
よかった上手く誤魔化せたみたいだな。
でもいつかは本当の事を話さないといけないな。
僕たちはそんな話をしていると服屋についた。
「いらっしゃいませ~」
そう店員さんが言った。
へーけっこう広いんだな。
「楓さんどのような服がいいですか?」
「あ···。」
僕はあることを口にした。
「僕、服とか全く分からないんだ···。」
「楓さんの意外な弱点ですね。」
なんかアエルが嬉しそうな顔をしていた。
アエルさん!なにか企んでいませんよね!?
「···。アエル、悪いけど僕の服選んでくれない?」
「いいですよ!」
なんか不安しかしない。
「楓さん。こっちに来てくれませんか?」
「わかった。」
アエルは手にはなん着か服を持っていた。
「これですが、ちょっと着てみてくれませんか?」
「わかった。」
僕はアエルが持っていた服を試着室で着てみた。
けっこう普通の服だな。
僕は黒のズボンに白の長袖を着た。
「アエル、どう?」
「似合ってますよ。」
「ありがとう。」
僕はこの服を買って店をでた。
「アエル、もう少し付き合ってくれる?」
「いいですよ。どこか行きたい場所とかあるんですか?」
「うん。ちょっとね。」
そう言って僕は防具屋に行った。
「ここですか?」
「うん。ここ。」
僕は店に入ると、魔防具が売っている所に行った。
「このマントが欲しいんだよ。」
僕は藍色のマントを指差した。
「これですか?」
「そう。このマントは防寒、防火、防水その他の魔法が付与されているんだ。」
「凄いですね。でも高いのでは?」
「そうなんだよ。でもちゃんと買えるよ。」
思っていなかった大量のお金が入ってきたからね。
「私も欲しいな···。」
「また今度買ってあげるよ。」
「本当ですか!?」
「うん。いつもお世話になっているしね。」
「ありがとうございます!」
アエルの目が輝いていた。
そんなに嬉しいのかな。
「買ってくるよ。」
「はい!」
僕はマントを持って会計をしにいった。
「聖金貨四枚です。」
やっぱり高いな。巨獣の時の報酬があってよかった。寒いのとかきらいだしね。
僕はそんなことを思いながら会計を済ませた。
アエルは店の外で待っていた。
「アエルお待たせ。」
「あ、楓さん。」
「お待たせ。帰ろうか。」
「はい!」
僕たちは雑談をしながら宿に帰った。
ちょうどお昼だったので食堂でご飯を食べる事にした。
僕たち
食堂に行くとセリアが先にいた。
「お、二人ともお帰り。どうだった?」
「アエルのおかげで服も買えたし魔防具も買えたよ。」
「え!あんた魔防具買えたの!?あんな高いもの。」
「前にね沢山お金が入ったんだ。」
「いいな。どんな事があったの?」
僕はアエルとセリアに巨獣の事を話した。
「あんた巨獣を倒したの!?」
「うん。」
「本当に楓さんは最強です。」
「まーこんな事があってお金が入ってきたんだよ。」
そして僕は悩んでいたことを口にした。
「僕はこれから巨獣討伐の依頼があったら行く事にしたんだけどいい?」
「楓さんなら負ける事はないでしょうしいいですよ。」
「私もいいとおもうよ。」
「ありがとう。」
僕はこうして巨獣討伐の許可をパーティーメンバーからもらったので、巨獣ハンターになる事になった。
これも一応リーンさんに報告しなとな。
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