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僕は異人です  作者: シノユウ
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巨獣&眷属

僕とルーンは今ギルドに来ていた。


「すみません、ファイアーベアの討伐のクエストをクリアしてきました。」

「わかりました。」


僕たちは受付の人にギルドの裏に来てほしい、と言われたのでギルドの裏に行った。


「ここにファイアーベアをお出しください。」


僕はストレージボックスからファイアーベアを出した。


「クエスト完了ですね。報酬の聖銀貨六枚になります。」

「ありがとうございます。」


僕は受け取った報酬をルーンに預けて、気になっていたことを聞いた。


「すみません、あと巨獣らしき魔獣を倒したのですが。」

「巨獣ですか!?わかりました!少々お待ちください。」


受付の人はそう言うとギルドの中に消えていった。


「巨獣って珍しいの?」

「そうですよ!巨獣に出会うなんて滅多にないですよ!私の家族は巨獣を見たらまず逃げろって言われているくらい強い魔獣でもあるんですよ!」


ルーンは少し興奮したような感じで僕にそう答えてくれた。

ちょっと落ち着いて。


しばらくすると受付の人ともう一人誰かが来た。


「お待たせいたしました。私がこのギルドの責任者のリーン·ゼクネスです。私の事はリーンとお呼びください。」

「僕は紅葉楓です。楓って呼んでください。」


僕たちは互いに自己紹介すると本題に入った。


「それでは本題に入らせてもらいます。

まず、倒した巨獣を出してくれますか。」

「わかりました。」


僕はストレージボックスからあの巨獣を出した。


「これはミノタウロスの巨獣ですね。これはお一人でお倒しに?」

「そうですね。僕一人で倒しました。」

「わかりました。」


そう言うとリーンさんは元々の真面目顔をより真面目な顔にした。

なんだ?なんかよくない話か?


「では楓さん、これから巨獣が出たら倒してもらえないでしょうか?」

「え?」

「これから巨獣が出たら倒してはくれないでしょうか?もちろん報酬は払います。」


巨獣を出たら倒すって巨獣って確かめっちゃ強くないのか?


「ちょっと待ってください。巨獣ってめっちゃくちゃ強いですよね?」

「はい。危険度Aです。しかし楓さんは巨獣相手にどれくらい時間を掛けましたか?」

「確か二分くらいです。」

「なら大丈夫です。その早さで巨獣を倒せるのは世界にあと一人しかいません。」


二分って早いのか。普通の魔獣よりかは強かったけど全部があんな感じだったら別にいいか。


「わかりました。僕に用事がある時ここに連絡を入れてください。」


僕は宿の場所を書いた紙をリーンさんに渡した。


「わかりました。では今回の報酬の聖金貨五枚と買い取り金額の聖金貨三枚になります。」

「ありがとうございます。」


けっこう巨獣討伐って儲かるんだな。


「じゃあ帰ろうか。」

「はい!」

「今日はありがとうございました。」

「こちらこそありがとうございました。今後もよろしくお願いします。」

「はい。」


僕はリーンさんと別れて宿に帰った。


「楓君!手紙が届いているよ。」


僕たちが宿に帰ると待っていたようにルナさんが手紙を渡してきた。


「このマークって···。」

「そうですね。アルブスの王家の家紋ですね。」

「ということはルーンのことかな。」

「それもあると思いますよ。」


それもあるということは他にもあるのか。


「部屋に行って見るよ。ルーンも来てくれる?」

「わかりましたわ。」


僕たちは僕の部屋で手紙を読むことにした。


「えーと、前回の件でお礼が言いたいって書いてあるよ。」

「やっぱりですか。」

「と言いますと?」

「前楓さんが私たちを助けてくれたじゃないですか。その時の事ですよ。」


なるほど、そういうことか。


「他にも話したいことがたくさんあるって、どういうこと?」

「それは行ってからのお楽しみですわ。」


楽しみって気になる。


「わかったよ。明後日に王城か。」


僕とアエルとセリアとルーンは明後日に王城に行くことになった。


「では私はこれで。」

「ん、後でね。」


そう言ってルーンは僕の部屋を出ていった。

さて暇だな。なにしようかな。


「コン···」


なんだ、今何か音がしたような。窓から何か入ってきたのかな。

僕は部屋に入ってきた物を探し始めた。

五分くらい経ってそれは見つかった。見覚えのあるやつだった。


「これは···。」


その瞬間僕の目の前の景色が一気に変わった。

そう、部屋に入ってきたのはあの金色の石だった。


僕はあの見覚えのある神殿にいた。そして僕の前にはあの僕を異世界に送った神様、創造神がいた。


「今回はどんなご用件で?」

「今回は君の持っているスキルについてなんだが···。」

「《創造》ですか?」

「そう!それだ!」

「あれは神様が僕にくれた力ですよね?」


僕は思っていたことを口にした。


「それなんだが、実はあれは私の力ではないんだ。」

「どういうことですか?」

「私は君を見つける時にこの石を使っただろう。」

「はい。そうですね。」

「実はなあの石は私と波長も合う人が対象だったみたいで、」

「それが僕ってことですか。」


僕は今まで神様の力で強くなっているような気がしていたけど、そんなことはなかったらしい。


「私の力にはまだ及ばないが、君の力は私の力と一緒だ。だから、楓君、私の眷属にならないか?」

「眷属ですか。それはどんなメリットが?」

「私とより近い関係になれる。家族みたいな関係だ。」

「なるほど、神様と家族になれるのか。いいですね。」

「他にも《創造》の力が今よりももっと強くなる。」


なるほど。僕にとってはいい提案だな。


「わかりました。神様の眷属になります。」

「そうか!ありがとう!これで私の仕事も少しはなくなる。」

「え?どういうことですか?」

「なに簡単な話だよ。たまにここに来て私の仕事を手伝ってくれ。」


なんだそういうことか。


「そういうことでしたら、たまに手伝いにきます。」

「そうか、ありがとう!」


神様がそう言った瞬間僕は部屋に戻ってきた。

なんか得したような損したような気分だな。

神様をいつ出すか悩んでいたんですが、今回出しました。


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