家族の介護に疲れた人へ
お疲れ様です。
本当にお疲れ様です。
お疲れ様です。
大変ですね。
寝 た き り は。
お疲れ様です。
人間らしくしたいのに出来ない。
大変ですね、お疲れ様です。
介護する側が大変なんだぞ!?何言ってんだ!
・・。
本当に・・まだまだですね。
何も解っていない。
いいでしょう。
教えましょう。
因果応報の歯車の不思議な不思議な仕組みを。
心、精神、はたまた脳?
何故人は壊れるのか?
壊れたのか?
・・知りたいですか?
あなたのせいです。
・・。
酷いですか?
私は今、とても酷い事を言いましたか?
では、あなたの先程の言葉は?
酷くないとでも?
先程あなたは私にこう思った、または、言った筈です。
介護する側が辛いし、きつい!
声を張り上げ。
自信に満ち。
どや顔で。
頑張っていると。
辛いと。
苦しいと。
助けてと言う言葉を堂々と言えると。
・・。
ほ ん と う に ?
その自信の鼻を折りましょうか?
悲劇の主人公様よ。
では、行きますよ。
まず、壊れたのは、誰のせいですか?
普段の会話はありましたか?
何もかも相棒の事ならば解っていると?
では、聞きます、壊れる前の好物は?
どんな音楽を?
好きな言葉は?
好きなお菓子は?
どの話題で大笑いを?
思い出せますか?
・・。
全く思い出せない筈です。
だってないんですものね?
記憶が。
思い出が。
・・。
何が言いたいのか、分かりますか?
人は大人になればなる程に、愛が欲しいとは、言えないという事です。
与えましたか?
愛を。
自分から。
期待を最初から持たず、与えましたか?
・・。
もう一度お聞きします。
壊れたのは、誰のせいですか?
・・自分だけじゃない。
そう。
仰る通り。
あなた だ け のせいではありません。
が。
あなたのせい で も あります。
・・。
人は。
会社や、社会にストレスを感じても、最後に落ち着ける場所があれば、壊れません。
誰 も 振り返らず、見ず、通り過ぎ、手を伸ばしてくれないと、悟った時、ヒビが入り始めます。
・・。
本当に?
本当に?
本当に、本当に本当に本当に本当に本当に本当に?
介護される側が、辛くないとでも?
その前に、壊れる程に、磨耗し、疲弊し、擦り切れ、這いずり、そうして生きていた時に、無視された、あの時。
あの時。
その時。
壊れ始めたのです。
壊れる程だった。
壊れる程だったんです。
因果に関係が薄かろうが、濃ゆかろうが変わりません。
最期まで、看てください。
それが、贖罪です。
壊れる程頑張った人です。
辛かったでしょうね。
寂しかったでしょうね。
どんなに。
辛く、苦しかったか、あなたに解りますか?
壊れた人自身の因果もある事でしょう。
それは自業自得ですね。
ですが、人は、与えた事は忘れず、貰った事は忘れます。
それでも。
思い出せなくても。
感じれる筈。
沢山、沢山、貰いましたよね。
さあ、嘆いてる暇はありません。
罪を償ってください。
頑張って頑張った、あの人が呼んでいます。
今度こそ。
愛を。
見返りなんてという愛を。
あなたなら、与えられます。
さあ。
明日がまたやってきます。
壊れる程頑張ってくれた、あの人の為に。
出来る事を。愛を。
カルマの精算を。
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