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ふつうが一番  作者: ほろにが
8/11

ふつうが一番8

読んで頂きありがとうございます!

なぜ姉に姿を変えてゼロが来たのだろう?


私の頭の中は混乱していた


「アルフォンスくん、一緒に来てもらおうか?」


アルフォンスも何がなんだかわからないといった感じだ

天才魔術師ゼロは姉と同様、王族直属の魔術師なので

勿論、アルフォンスとも面識がある


「ゼロ様、どちらに行くのでしょうか?」

アルフォンスが警戒しつつ問うと


「君を必要としているお方の所だよ。心配いらないさ」


いつものように、優しく微笑む

天才魔術師ゼロは姉の師匠であり、

私の友人

何かと助けてもらった事もある


何故だろう

そんなゼロが今は恐ろしく思う


「ファナ・・・・・そんなに睨まないでくれないかな?」


「・・・・・今、アルフォンス様を渡す事は出来ません」


「仕方ないなぁ・・・・・」

目を細め、右手を少し振り上げると部屋の床が仄かに光出した

魔法を使う構えだとわかったが、この部屋では使えないようにしているはず

だけど・・・・・


バチン!!


部屋の床に隠し描かれていた魔法封じの魔法陣が弾かれた

魔法陣を作った者よりも、強力な魔力を持っていれば魔法陣は崩壊する

姉が作った魔法陣・・・・・天才魔術師ゼロの方が魔力は上

っていうか、ゼロより魔力がある人いるのだるのだろうか??


「さぁ、一緒に来てもらおう」


微笑を浮かべ転移魔法を唱えだすと私とアルフォンスの周りが光に包まれる

強制転移される!

そう思った瞬間


ビュッシュ!


後ろにいたアルフォンスが剣を召喚し鋭く空をきり転移魔法を切り裂いた


光が消えていく


アルフォンスがスッと私を庇うように前に出て剣を構えた


「さすが騎士団長って所ですね」


「そう、何度も勝手に飛ばされてはたまりません」


ゼロの魔法を切り裂くなんて、魔力だけなら到底無理だけと、剣の腕が相当あるのだろう


ゼロは少し私達と距離をとった

周りに数個の光の珠が現れ

一気にアルフォンスに向かって飛んでくる

それをアルフォンスは剣で素早く弾く


ガシャン!!ドン!!


あぁ・・・・・私の部屋がめちゃくちゃに・・・・・

こんな狭い部屋で攻撃魔法放つゼロが悪い


これだけ騒いでるのに、誰も来ないって事は

きっと結界を張っているのだろう

ゼロ相手に私に何か出来る事はないか?

なんだかアルフォンスに守られる形になってしまっている


「危ない!!」


必死に攻撃を跳ね返すアルフォンスが叫ぶと流れた光の珠が私に当たりそうになった


私は当たる衝撃に備えて構えると身体に当たる直前で光珠は消滅した


!!


もしかして・・・・・


私はまたアルフォンスを庇うように前に出た


「アルフォンスさま、私が盾になります」

自惚れかもしれないけど、ゼロは私に攻撃出来ないのではないかと思ったのだ


それをみたゼロは苦笑し、攻撃魔法を全て消し去り

違う魔法を唱え始めた


「ファナ、おやすみ」

しまった!眠りの魔法

アルフォンスに支えられ意識が遠くなっていく

私の隣から声がした



「ダメだよ、寝ちゃ」



首に何がかけられる感触

魔法無効化のお守りがかけられたのだ

私は意識がハッキリして隣を見る


さっきまでの居なかったインキュバスだ

なんで??


「悪いねーカレは僕の獲物なんだよ」


ゼロは顔を曇らせた


「・・・・・魔王自らが出てくるなんて、聞いてませんよ?」


はぁ?

私はアルフォンスに支えられて起き上がりインキュバスをみる


「ま、魔王?」

アルフォンスも驚き、私を支える手に力がこもっている


「今まで、これのおかげで魔力が隠れてたからね~さすが君が作ったお守りだよ」

インキュバスは私の首にかかっているお守りを指さし楽しそうに話す


「ただ、今は僕の方が少しの魔力が大きかったみたい」


ぼわん


私とアルフォンス、インキュバスの下に黒い穴が広がる


気が付いた時には吸い込まれ最後の一瞬、ゼロが焦って手を伸ばす姿が見えた



うわわー



ボフンっ


私はアルフォンスに抱かれ柔らかベットの様な所に落ちた


「ファナ、大丈夫か?」

「は、ふぁい・・・・・」


正直あの落ちる感覚はちょっと気持ち悪い


「ようこそ。魔王城へ」


インキュバスは妖艶な笑顔で両手を広げ立っている





魔法使いゼロは見た目若作りしてますが、そこそこのおっさん設定です。40歳ぐらい・・・ファナの姉を弟子にしてるから、もう少し上でもいいかもーあ!いや、不老不死の禁忌魔法使ってしまって実は700歳って設定でも!冗談です・・・はい(´▽`*)とにかく、イケメンで物静かだけど怒ったら怖い魔法使いゼロという設定の話でしたー?

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