その名もラジオ部!
とある日の夕方、その日の授業も終わり生徒たちは次々に帰宅の準備を行っていた。
私立朝桐学園。この学校に通い始めて、もうすぐ一週間が経とうとしている。
何人か話をする友達も増えて、結構良いスタートを切れたと言っても良いだろう。
そう、今日の昼休みまでは。
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これはそう、昼ご飯を食べる少し前のことだった。
空腹の腹を抑えながら、母親が作ってくれた弁当箱を開けようとしたその瞬間。
ガラガラ!っという音とともに、建付けの悪い教室の扉が勢い良く開かれた。
「失礼しまーーす!塚本真司君っている~?・・・・っと・・あ、いたいた!真司!!」
危うく弁当箱を落とすところだった。
いち早く俺を見つけると、その女はスタスタと目の前へやってきた。
そう、何を隠そう教室に入ってきた茶髪女は、俺、塚本真司の姉の塚本由美だったのだ。
「な、なんですか先輩・・・・?」
なるべくよそよそしく・・周りに身内と知られないように・・。
「あ、ごめん。お昼まだだった?」
「はい・・まだですね・・・」
「悪いんだけどさ、ちょっと私に付き合ってくれない?」
付き合うとか言うな、教室がざわざわしちゃうだろ。
普通なら、一瞬注目した後に各々の作業に戻るところだが、いかんせんこの姉・・身内から見てもなかなか顔が整っているのだ。
男子はおろか、女子までもが姉の姿を呆然と目で追っている。
「い、いやまぁ・・いいですけど・・」
「そっか!よかったぁ~!・・っていうか、なんでそんなよそよそしいの?」
そういいながら顔を近づけてくる。
やめてそういうこと自然にしないで男子に目つけられるから・・。
「いや、だって僕たちそんなに面識ないじゃないですか・・」
頼む察してくれ。
「え?面識も何も・・同じ家に住んでるじゃん」
そう言うならまだ「姉です!」って言ってくれたほうがよかったよ!?!?
教室内で「え?」とか「は?」とか「ちっ」とか、そんな言葉が飛び交う。
駄目だこんなんじゃ中学の二の舞だ!!
この話題は危険すぎる!
「えっと・・まぁそれは置いといて・・付き合うってなにか僕に用事ですか?」
「・・・?うん、ちょっと今から4-1の教室に来てほしいんだよね」