表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Student War ──羅刹女──  作者: 天井舞夜
イベント・『悪意』オークション
76/86

第69話 5人目

流血表現注意

 目を覚ますと天井が見えた。リビングのソファーの上で眠ってしまったらしい。壁にかかっている時計を見ると5時、窓から射す白い光は紛れもない朝日のものだ。上半身を起こした私はしばらく呆けているとお腹が鳴った。


「そういえば夜は何も食べなかったんだ。それどころか制服を着替えてすらいないのか」


 私はシャワーを浴びた後、大きめの白いシャツとハーフパンツという楽な格好で朝食の準備をしていた。

 昨晩は晴恋に伊集院とデートしないように頼まれた後、伊集院に電話をして今日は用事が入ったからデートできないという旨を伝えた。伊集院は残念そうな声ではあったが理解を示してくれた。もちろん用事などない。

 そんな事より問題は晴恋だ。昨日の相談を受けた時、そして昨晩の電話。特に電話の件だ。私はあの時の電話で晴恋の声を聞いた時、苦しそうで切なそうな感じだった。おそらく自分があの時していた事が悪い事だとわかっていたのだろう。しかし、同時に色気のある声と吐息が聞こえたのも確かだった。私はあの声がどんな声か知っている。月見の時ほどではないが、正直あの声を聞いているのは恥ずかしかった。特に段々と吐息が激しくなり、布団の上で落ち着きなく動く音とかな。

 私の知る限りあんな娘ではなかったと思うんだが……。だけど今日はどうしようか? 外に出て伊集院に会ったら面倒だし今日は家でのんびりかな?


****


 僕こと伊集院風麿は朝山町を徘徊していた。理由は今日の高田さんとのデートがなしになったからだ。正直ショックだと言わざるを得ない。最悪だね。

 それ以上につまらない。

 僕は携帯で原山君に繋いだ。


『ようラプラスデーモン! どうした? 今日はルーラーと遊園地だろ?』


 原山君の言うラプラスデーモンとは僕、ルーラーとは高田さんの事だ。


「それがね原山君……高田さん、用事があるらしくてデートをキャンセルしたんだ」

『マジか……ご愁傷様』

「今から遊ばないかい?」

『別にいいが……』

「じゃあ朝山駅で」


 僕は通話を切り、携帯をポケットに仕舞った。




 朝山駅でしばらく待つと原山君が自転車でこちらに向かって来るのが見えた。僕は歩きだけど。僕は溜め息を吐いた。

 本当だったら今日はあんな前世系男子じゃなくて高田さんがポニーテールを揺らして笑顔で、ごめん待ったか? と言うはずだったのに……。そして僕が、今来たところだよ、と言うはずだったのに……!


「すまん。待ったか?」

「30分位待ったよ」

「すまんすまん。急だったからな」

「そうかい。じゃあ自転車置いて来なよ。今から夜山のゲーセン行くから」

「はあ?! 何で?」

「夜山しか脱衣麻雀のゲームないから」

「それじゃあしょうがないな。お前がやれば全勝だからな。俺も付き合おう」


 原山君がすぐに自転車を置きに行き戻って来た。早い。


「君早いね」

「いや、いつも通りだ」

「そうかい? じゃあ行こうか」


 僕が歩き出すとすぐに原山君も歩き出した。僕達が駅の構内に入ると飛んで来た剣が原山君の心臓を貫いた。


「え?」


 原山君は事情を飲み込めないのか無表情でただ胸に刺さった剣を見て一言呟いて後ろに倒れた。そして原山君の刺された胸から血飛沫が飛び散る。地面に血が広がる。

 僕はただその光景を見るしかなかった。やがて僕は我に帰った。


「原山君! 大丈夫かい?! 原山くーーん!!」


 僕は地面に膝を付き原山君に向けて大声を上げた。僕は救急車を呼ぼうと携帯を取り出した時に僕の耳に男子の声が聞こえる。


「その携帯、電池ないけど何するつもり?」

「え?」


 僕は後ろから声に振り向くとどこかで見た顔の男子がいた。再び携帯の画面を見ると真っ黒になり電池が切れている事を主張していた。僕は男子に言う。


「ごめん君! 救急車呼んでくれないかい?!」


 男子はスマフオを取り出して画面を見て言う。


「ごめんね。どうやら僕の携帯も電池切れみたい」

「しょうがない! 駅員さんに頼んで来る!」


 僕は立ち上がり駅員さんを呼んで来ようとした。しかし、僕は立ち上がる事ができなかった。


「まるで膝と地面が磁石みたいにくっついたようだろう? 伊集院風麿君」

「そうか……君はあの有名は天才子役の榎宮昴君か」

「ご名答。まさかこんなところで高田さんに付きまとう害虫に出会えるとは思わなかった。死ね」


 榎宮の手に剣が出現し、その剣で僕の首を切った。僕は重力に身を任せて地面に倒れた。


「ふ~ん。天才的頭脳の持ち主も大した事ないな」


 榎宮は僕を見下ろして言うと踵を返して歩き出す。

 なるほど……なんとなくわかったよ。こんな事は絶対にありえない。

 僕は立ち上がり歩いている榎宮に向けて言葉を放つ。


「君さ~、帰るのは勝手だけど原山君は戻してくれないかな?」


 榎宮は歩みを止めてこちらに振り向いて無傷な僕を見て驚いた顔をして言う。


「お前はどうして立っているんだ? 殺したと想ったのに」

「所詮は君の妄想だろ? 剣が何もない空間から現れるなんて普通に考えてありえないからね。計算もしたから間違いない」

「感電死ならどうかな?」


 もしかしたら榎宮の妄想では僕に電気が流れたのかもしれないが僕に感電死するほどの電気なんて流れない。


「君は馬鹿なのかい? スタンガンを使っているわけじゃないのに感電死するわけないだろ。しかもこんな晴天で雷が落ちるわけでもないしね」


 僕は携帯の画面を見る。当然電池など切れていない。僕が一歩近づくと榎宮は一歩後ずさる。


「榎宮君、君はもう少し現実的に考えた方がいいね。日本で感電死する確率は0.0000001768パーセントだぜ? 君が何もせずに君の好きなタイミングで人が感電死する確率はさらに30万分の1といったところかな? 君が電気を操る能力者だったら僕が感電死する確率は100パーセントだけど君はただ想造演起という才能を持ってるだけの天才だ。かくいう僕も何の能力も持たないただの人間でね。まあ、難しい話は無しにして君の妄想は看破だぜ? さっさと原山君が死んだ妄想はやめないかい? 君みたいなただの一俳優が何もないところから剣を出現させる確率は0だ。難だったら君が自分の妄想で死ぬ日時も計算してあげるよ。それとも自分の妄想で感電死する確率がいいかな?」


 榎宮は文字通り美を体現したような笑みを僕に向けて言う。


「なるほど……絶対的に現実離れしないお前の才能は僕の才能にとって天敵というわけか……」


 榎宮は僕から体を背け、手を振りながら歩き始めた。


「高田さんに嫌われるのは嫌だしそこの原山君とやらのイメージは消しとくよ。じゃあね」


 僕はただで帰す気ないんだけどね。

 膝を付き原山君の顔を見ると気絶はしているみたいだけどさっきの痛々しい傷はないし血も出てない。ただのイメージだからね。僕は歩く榎宮の後ろ姿を見る。榎宮は空き缶を踏んで転んだ。さすがにムカつくから天罰を与えて上げたよ。

 榎宮昴か……高田さんの言ってた超有名俳優。なるほど演技の天才ね。大した才能だけど現実を計算する僕の才能には勝てなかったみたいだね。ただ全くの無傷かというとそうでもない。あの才能の本質は心に訴えるものだ。逆を言えばさっきの首を斬られるイメージで僕のイメージ──つまり僕の精神が死ぬ可能性もあったわけだね。

 僕は原山君を揺らして言う。


「原山君起きなよ」


 原山君は目を覚まし、上半身を起こすと自分の胸をマジマジと見ると手でまさぐった。


「あれ? 俺、心臓に剣が刺さってたよな?」

「あれは頭がおかしい人の妄想に君が付き合おわされただけさ。気にするなよ」

「は? 妄想って何だ?」

「だから気にするなって。ただボーとしてただけだよ。今日は麻雀のキャラ全員攻略してあげるから早く行こうよ」

「ボーとしてただけか……。まあいいか。楽しみにしてるぞ!」

「うん。早く行こうよ」


 原山君は立ち上がり、僕達が改札を通るとタイミング良く電車が来たから乗り込んだ。




 ゲーセンに入ろうとした時、僕達は偶然にも滝沢さんとシオンに出会った。2人とも可愛い服を着てる。最初に言葉を発したのは滝沢さんだった。


「あれ? 伊集院君? 今日は鏡華とデートじゃなかった? 原山君とデート? 気持ち悪っ!」

「違うよ。高田さん、今日用事があるらしくて断られたんだ」

「で、俺は暇潰しに付き合わされてるわけだ」

「へぇ、何があったんでしょうね」

「君達こそどうしたの?」


 僕の質問に滝沢さんはバツの悪そうな顔で答える。


「別に。ちょっとね……」

「あ、そう。そんな事よりついさっき榎宮昴に会ったよ」

「ふ~ん。あいつに会ったんだ。事故に会うように計算した?」

「そこまでしないよ! まあ、転ばせるくらいはしたけどね」

「優しいね伊集院君」


 滝沢さんは可愛い顔で悪意を秘めた笑みを浮かべる。正直恐い。

 シオンは反面の笑みを浮かべて言う。


「じゃあ暇だし一緒にお茶しませんか? もしかして用事ありますか?」

「僕は構わないよ。どうせゲーセン行くだけだったしね」

「俺もいいぞ」

「じゃあ決まりですね! 行きましょう」


 シオンの先導により僕達は近場の喫茶店に入った。4人が座れる席に着くと、それぞれ飲み物を注文した。僕とシオンはココア、滝沢さんは紅茶、原山君はブラックコーヒーだった。

 原山君は文字通り苦い表情でブラックコーヒーを飲んでいる。

 あまり好きじゃないなら頼まなきゃいいのに……。

 滝沢さんは紅茶を一口飲み口を開く。


「ちょうどいいね。伊集院君と原山君にも協力してほしい事があるんだよ」


 僕と原山君は顔を見合わせる。


「ちなみに鏡華と晴恋と一条さんには話してないし話す気もないよ。それを承知でお願いするんだけど」

「シオンはお願い聞いたのかい?」

「いいえ。さっき別件で話はしましたが……」

「シオン……」


 シオンの言葉に滝沢さんは穏やかな口調で戒めた。


「まっ、さっきシオンに話した事は今から話す事とは何も関係ないから気にしなくていいよ。ていうかそんな事どうでもいいのよ。コレを見て」


 滝沢さんは白い封筒から一枚の紙をテーブルの上に置いた。僕達はその紙に顔を近づけて見た。それはプリント用紙にコンピューターの文字で文が書かれていて、単刀直入に言うと招待状だった。内容はオークションの招待状、招待者は明記しておらず丁寧な文章で月曜日の17時にそれが始まる事、それの開催場所、必要な持ち物と不必要な持ち物、そして簡単な挨拶が記されていた。


「そしてコレ」


 さらに封筒から金色のチケットみたいな紙を10枚取り出して招待状の上に置いた。僕は滝沢さんに言う。


「コレは?」

「さあ? 見ての通り引き換え券じゃない?」


 どうやら封筒に入っていたのはこれだけだったのか、滝沢さんはコレ以上何も出さなかった。

 

「それで、私達にそれを言ってどうするのですか?」


 シオンが僕達を代表して言った。

 何となく滝沢さんの言いたい事はわかったけど。


「そりゃあ私達でこのオークションに参加するんだよ」

「滝沢……何で俺達なんだ?」


 確かにね。高田さんはともかくこういう状況で嘘破りの中山さんがいないのは不自然だし、むしろ鳥に憑依するという限定的な能力しか持たない原山君がいる方が不自然だ。

 滝沢さんは背もたれに寄りかかって答える。


「鏡華はいらない。晴恋もそんな状態じゃないし、一条さんはもはや役立たず……どころか足を引っ張るゴミだから。その点シオンと伊集院君は優秀だしね」

「俺は?」

「原山君は最後の手段かな。正確にはシオンもなんだけどね。あなた達が要るのは今回このオークションに参加する目的の保険かな」


 シオンや原山君が保険ね……。


「とりあえずその目的とやらを教えてくれないかな? オークションなら原山君どころか僕やシオンも必要ないよね?」


 滝沢さんは溜め息を吐いてから言う。


「この前私の家に泥棒が入ったでしょ?」


 滝沢さんの家はあの超能力者誘拐事件の解決後に泥棒に入られている。本人は大したものは盗まれていないと言っていたが、この感じだと大したものを盗まれたらしいね。


「本当は誰にも言わずに回収するつもりだったんだけどね。恥もいいところだし。昔──といっても2年前だけどね。私と鏡華が対立していたのは前に話したよね?」

「うん。あの時の話は面白かったよ」

「まあ、その時ノートに色々記しちゃったわけよ」

「何を?」

「鏡華のプロフィール、データ……ならまだしも鏡華の弱点、どうすれば出し抜けるか……それどころかどうすれば殺せるかとかね」


 僕達は絶句した。

 高田さんを殺す方法を記したノートだって?

 原山君が大声を上げる。


「それマズいだろ! どうするんだ! もし悪用しようとする奴がいたらどうすんだよ!」


 原山君は立ち上がり滝沢さんの胸ぐらを掴み上げた。僕とシオンは原山君を止めに入る。


「ちょっとやめなよ原山君!」

「そうですよ! みんな見てます!」


 原山君は周りを見渡すと舌打ちをして滝沢さんを放し豪快に座る。相当切れてるね。


「そうだよ原山君。あなたが私を非難する理由はないよ。私を非難できるのは鏡華だけ」


 滝沢さんも原山君を煽るように言った。原山君は険悪な顔を滝沢さんに向ける。滝沢さんは澄ました顔でそれを流す。話しが進まないので僕は話しを進める。


「非難するかどうかはともかくとりあえずそのノートを取り返さないといけないね。さすがに殺す方法はかなりヤバい」

「そうだね。まあ、本当だったら放置しとくんだけどね」

「放置?」

「うん。本来ならノートには2年前までの事しか記されてない。つまり情報が古い。正直、今の鏡華に通用する代物じゃないよ」


 なんとなく話が見えた。

 原山君が威嚇するように言う。


「じゃあわざわざこんな事する必要ないだろ」


 僕は原山君の疑問に答える。


「原山君、確かに本来ならそんな必要ないだろうね。だけど今の状況は『悪意』が歪んだものが溢れる環境。そのノートが『悪意』に歪めばどんな効果が現れるかわからないからからね。つまり、そのノートが今の高田さんに害をもたらす可能性が非常に高い。滝沢さんは高田さんに被害が出る前に回収したいのさ」

「伊集院君詳しい説明ありがとう」


 滝沢さんが何かを含んだ笑みを僕に向ける。原山君が言う。


「でもこのオークションにそれが出品されない可能性もあるわけだろ? その場合はどうするんだ?」


 滝沢さんはスマフオを取り出して操作すると画面を僕達に見せる。


「『中学生探偵団』……朝山、昼山、夕山、夜山の中学生専用の『悪意』によって歪んだ外部からの影響を一切受けず会員になるには現実の世界を通さないといけない地域型SNS。ここに入って来る情報は金石君の情報とは毛色の違った情報が流れて来る場所。そしてここにオークションで出品される物が書いてあるよ」


 僕達はスマフオの画面を見る。書き込みには軽く50品を超える『悪意』によって歪んだ物が羅列され、ルールも書き込まれている。


「鏡華を攻略するノートの名前は『羅刹女退治』」


 なるほど、確かに羅刹女退治という名前の物も出品リストに書き込まれている。しかもこれらはここに書き込まれている順番で競りがされるらしい。


「よく滝沢さんがスマフオを見てるのは『コレ』を見てたからなんだね」

「そうだよ」

「なるほど、これなら羅刹女退治までチケットを温存してそこで10枚全部使えばいいね」

「そう。もし無理なら私達の持てるすべての能力を使って羅刹女退治を奪い盗るよ」


 滝沢さん物騒だな~。だけどそういう可能性もあるわけだしね。例えば、チケットが盗まれたりね。

 その時、チケットの上に勢い良く手が置かれてそれを掴む。僕は手の主を見るとそこには片方にナイフを持ちサングラスをかけた男がいた。しかもこれは朝山学園の制服。


「くっ!」


 滝沢さんは招待状と数枚のチケットをテーブルに押し付けるように掴む。男はナイフを滝沢さんに振り下ろす体勢に入る。僕は即座に計算を終えて思わず叫んだ。


「原山君! 体当たり!」


 僕の言葉を聞いた原山君は椅子から立ち上がり男に体当たりした。男はチケットを何枚か掴んでよろけるが倒れる事はなく出入り口に向けて走り出す。


「原山君行くよ!」

「おう!」


 僕と原山君は男が外に出たので同じように外に出る。僕達は男を追いかけるが、僕と原山君の足じゃ直線の駆けっこは追い付けない。それなら直線でなければ、障害物があれば追い付けるように計算する。計算を終える僕は原山君に言う。


「原山君! 7秒後に男が転ぶように誘導するからその間に捕まえるよ!」

「おーけー!」


 しかし、有り得ない事が起こった。


「消え……た?」


 原山君が呟いた。僕は計算して男の位置を割り出そうとするが答えが出ない。どうやら『悪意』が絡んでいるようだ。


「クソ!」

「原山君、仕方ないよ。戻ろうか」


 僕達が店に戻ると滝沢さんとシオンが待っていた。滝沢さんは招待状とチケットを持っている。僕達は再び席に座る。


「その様子だと失敗ね」

「まあね」

「不幸中の幸い。チケットはまだ7枚残ってるから大丈夫。ただ10枚のアレができなくなったよ。まあ油断した私も悪い。とりあえず招待状とチケットは仕舞っとくよ」


 滝沢さんは奪われた後だからか周りを警戒しながら封筒に仕舞う。

 そうだった。何が起こるかわからないのが今の環境なんだ。僕は入院してまでそれを実感したはずなのに!


 しかし、まだ終わらなかった。


 滝沢さんが封筒をバッグに仕舞おうとした時に再び封筒に誰かが掴んだ。今度は滝沢さんも反応する間もなく奪い盗られた。僕達は何の反応もできずにいると滝沢さんが立ち上がり逃げる男を追いかける。その男は先程チケットを奪った男だった。滝沢さんは男を追いかける。滝沢さんも足は遅くないがそれ以上に男の足が速かった。そしてその男は僕達の見ている前で消えた。計算するもやはり位置を割り出せない。

 この日、僕達はオークションの招待状を失ってしまうという最悪の状況に陥ってしまった。

途中で出た感電死する確率はテキトーではないけど頭の良くない人以外に自慢しても笑われるだけですので

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ