表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Student War ──羅刹女──  作者: 天井舞夜
嘘破り少女・中山晴恋
14/86

第14話

中山 晴恋 : なかやま はるこ

 朝のホームルームも終わり一時間目の授業が始まる五分前。


「そうだ鏡華ちゃん。私今日は文芸部の方に行くね」


 今日は珍しくポニーテールにしている璃子。

 私が席に座っている傍らで璃子は言った。


「今日は演劇部休みの日じゃないだろ」

「そうなんだけどみんな色々と用事が重なっちゃって役割の違う三人しか集まらないから今日は休みなんだって」


 そうかと私が口を開こうとした時、遅刻してきた同じクラスの男子が扉を開けて教室に入り大声で言った。


「おいみんな! 四組で中山さんが面白いことやってるぞ!」


 四組というと伊集院のクラスか。

 私と璃子は黙り込んで男子の声を聞く。


「なんでも嘘突きゲームっていうらしい! これで中山さんに勝つと中山さんを一日中好きにできる権利をもらえるらしい!」


 教室にいる数人の男子の目つきが鋭く変わる。

 四組の中山……中山晴恋か? 名前だけなら聞いたことがある。随分前に何組かわからないが男子達がかわいいと言っていたな。

 私が遅刻男子に質問する。


「挑戦者は何を賭けるんだ?」

「パン一個らしいぞ」


 賭けのレートが合わない。挑戦者がローリスクハイリターン、自分がハイリスクローリターンという状況。考えられることは二つ。自分が勝つことに絶対の自信を持っているか、挑戦者側が挑戦しやすいようにしてるかだろう。いや、両方かもな。

 ん? なるほど。この推測なら一応矛盾はないな。


「どうしたの? 鏡華ちゃん」

「何がだ?」

「微笑してたから、どうしたのかなと思って」


 私は知らずに笑っていたらしい。


「いや。嘘を見抜く側が嘘を吐くかもしれないということだ」

「どういうこと?」

「ただの推測だが中山という女子はあるタイミングで嘘を吐く可能性がある」

「え? 何で?」


 私があくまで推測の理由を言おうとすると一時間目の授業を告げるチャイムが鳴る。


「後で教える。席に戻れ璃子」

「うん」


 璃子は正直に席に戻る。

 一時間目は学年主任担当の社会の授業だからな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ