魔法訓練
意識が戻ってきて起き上がろうとするが、手と足が痺れる。
どうやら相当汗をかいたらしく、脱水症状手前のようだ。
起き上がれずにいると、彼が上半身を起こして経口補水液を飲ましてくれた。
感謝の気持を伝えてから立ち上がる。
体の様子を確認すると、身体に薄い膜のようなオーラを纏っていることに気がついた。
よく他の人も観察すると大小あれどみんな同じようにオーラを纏っている。
世界にも感覚的に粒子のようなものがあることが理解できる。
こっちは人のものほどうまく知覚できない。
これらが魔力なのだと理解した。
彼を見る。
その異質さに僕は驚いた。
彼からは完全に魔力を感じなかった。
ほかの人はどれだけ小さくても魔力があることを感じられるが、彼からは全く感じられない。
今初めて魔法を触った初心者ながらその異質さは際立っている。
そんなこっちの考えを知ってか知らずか、彼から魔力の制御方法を教わる。
魔力を制御するのにはいくつか理由がある。
魔力を制御しイメージを現実に還元する事で魔法として出力される。
自分の中の魔力である固有魔力を魔法として出力することで自らの性質を反映した固有魔法を使うことができる。
自分の外の魔力である一般魔力を魔法として出力することで自らの性質によらない一般魔法を使うことができる。
入力する魔力を制御することで出力される魔法の威力を制御できる。
そんなことを座学で学んではいたが、実際に魔力を制御しようとすると苦戦した。
どうやら魔力を制御するためには魔力を知覚することが求められる。
彼曰く、僕は内側の魔力を知覚することが得意なようだが外の魔力の知覚は苦手なのか才能がないようだ。
ならばと固有魔力を制御しようとする。
しかし上手くいかない。
悩んでいると皆から最初からうまく行くはずがないと慰めてもらえた。




