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魔法覚醒の儀

その日は早く訪れた。


いつものように部屋に顔を出すと彼が今日はついてくるようだ。


彼とともに図書館に行くと、周りが普段と違ってざわついているように感じた。


「今からこいつに魔法の使い方を教える。」


そう彼が宣言すると、ざっと40人はいたはずなのに全く音も立てずに整列し彼の次の言葉を待っている。


「では、今から魔力開放を行う。皆も見てわかる通り、こいつには膨大で強力な魔力が備わっている。各々覚悟を持って作業をすること。では、配置につけ。」


洗練された動きで移動する。

僕は物々しい雰囲気に気圧される。


「配置よし。これより魔方陣を起動する。魔法陣起動。」


足元から光があふれ、いかにも魔法陣という感じの模様が浮き上がってきた。


「魔法陣の起動を確認。魔法を実行する。」


薄い膜のようなものがドーム状に僕と彼だけを包むように覆う。

現実から断絶したような空間に二人で取り残されている。


「魔法の正常動作を確認。これより魔力の覚醒を行う。」


魔力の覚醒、これによって魔力を使うことができるようになるらしい。

生まれた時から魔力のある世界で生活している人は周りの魔力の影響もあって、自然と魔力に覚醒するらしいが、僕のように魔法がない世界から来た人は魔力を使うために外部から魔力を覚醒させる必要があるとのことだ。


いつになく真剣な彼に身体を預けて、自分の内側に集中する。

外部から魔力を受けて、自分の内側にある魔力が活性化するらしいが魔力が活性化しているのかわからない。





何も感じない。



心臓の鼓動音が聞こえる。



本当に魔力があるのか疑い始める。




時間だけがすぎていく。



「まだ足りない」

そう声をかけられた気がする。







もっと深く。

より深く。






完全なる静寂。






僕は意識を沈ませていく。


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