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異世界での生活は
翌朝、僕は起きて昨日のことを思い出す。
そして改めてこの部屋は昨日の病室であることを確認する。
どうやら夢ではなかったようだ。
これからどうしようそう考えていると、僕は完全に失念していることがあることに気が付いた。
僕はこの世界で戸籍、居住地、お金を持っていない。
生活の基本であるこれらがなければ生きていけるのだろうか。
そう考えてると、昨日の男が部屋に入ってきた。
男は僕を一瞥すると、着いてくるようにと促した。
僕は男に着いて、部屋を出て廊下を渡る。
途中で窓から外の景色を見ることができた。
どこかズレていてしっくり来るそんな世界が広がっていた。
ーーー
男の動きが止まる。
なんの変哲もない扉を男はノックする。
ここが男の部屋なのだろうか、そう思っているとそのまま部屋に通された。
そこはオフィスだった。
綺麗に整っているものの、生活感があり、昨日見た女性がパソコンと睨めっこしている。
男に促されて部屋の隅に追いやられている応接用のソファーに座った。
秘書と思わしき人物にお茶を出されて、一息をつくと男の方から話を切り出してきた。




