初めての授業2
6限目と7限目は同じ科目で実践的魔法という科目だ。
校庭で一学年全体での合同授業となる。
体操着に着替えて、校庭に出る。
既に何人か生徒が出ている。
授業が始まる。
朝礼台に彼がいつの間にかいる。
理由を考えるよりも先に答えが返ってくる。
「この科目を担当する、藤波零だ。お前たちの疑問はわかるが、質問は最後に受けるのでそれまで待つこと。この科目では、魔法の扱いの基礎を教える。基礎しか教えないのでそこからどう発展させるかは各個人が考えていくことになる。躓くことがあれば俺や担任だけでなく先輩や同級生に質問して成長してほしい。以上が授業に関することだ。」
「次になぜ俺がここに立っているかを説明する。俺は1級魔法使いである。」
彼がそう言うと、彼の魔法免許証のデータが手元に映し出される。
確かに1級のようだ。
しかも年+成績順で登録番号が振り分けられているらしく、彼がその年の首席で合格していることまでわかる。
「見てもらえばわかる通り、実力は申し分ないことがわかるだろう。教員免許も持ってるし、校長からの委任状もある。」
彼は全体を見回して肝心なことの説明を待っていることを確認しているようだ。
この性格の悪さといい、教員であることといい、恐らく入試のギミックを作ったのは彼だ。
そんなことを考えていると彼が続けた。
「それだと他に1級の人材でないわけが説明がつかない。俺がわざわざ生徒と教員の二重の立場になってまで教鞭を取るのは、俺の固有魔力が教育に向いているからだ。固有魔力のことなので詳しくは説明できないが、お前らを鍛え上げるのは世界最強で最高の教師だということは保証しよう。」
「質問はあるか?」
余りにも情報が増えなかった説明だったが、これ以上追及しても情報が増えそうにないので質問は授業内容についてのことがちらほら出ただけだった。
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