No.68 虫の行方
「よっ!ほっ!」
ふぅ………やっと。一匹。逃げるの早すぎだろっ!
「あっ!アルック捕まえた?」
「はいモノウダさん。やっと一匹ですが…」
「おけおけ!その虫鳥かごがいっぱいになったら私のところに来てね!」
「はい!」
「メンラム。アルックは大丈夫そうですか?」
「はい、捕まえられていますし。慣れればかなりたくさん捕まえられるかと」
「そうですか、申し訳ないですね。かなり、その。この仕事は厄介なので…」
「同感です…なぜこんなに湧くんですかね」
「それが、知識の管理人である私にも分からないのが。嫌なものです」
「まさか、ジーニアス様にも分からないものがあるとは。初めて知ったときは驚きましたね」
「知識を貪るのは分かりますが、年々種類が増え、かわりばんこで3種類出ていますよね」
「おっしゃる通りです。トンボやバッタなどは居ませんでしたよね。最初はっ!」
「大量ですね」
「はい。モノウダに渡してきます」
「……よし。私もそろそろ満パンですかね。あと数匹取ったらいきますか」
「このっ!このっ!」
くそ!蝶掴ませるのってこんな難しかったか!?まず、虫取り自体久しぶりすぎるからな。とある世界で子ども達と遊んだっきりだなぁ…
「あ、てか。あと一匹入れれば満パンじゃん。ん〜……おっ!」
いたいた!静かに近寄って……
「とぉっ!……よしっ!ゲット!満パンだから、モノウダさんのとこに連れて行こう」
「モノウダさん。満パンになりました」
「お、ありがと!」
「メンラムさんも満パンなんですね」
「えぇ、バッタは本の隙間とか。高いところに飛び回ったりして、ようやくですが…」
「なんだっけ、前は。芋虫とカマキリと蜂だったよね〜」
「カマキリは挟んできたりして、少しめんどくさかったですね」
「へぇ…あ。モノウダさん。この虫達をどうするんですか?」
「虫はね。同じ虫同士でこの袋に入れてほしいんだよね」
「こうですか?」
「そうそう。よし…」
モノウダさんが袋に手をかざす
「ふんっ!」
「………」
「………」
なんか、なんか。虫が暴れまくってね?え、袋がボコボコに荒ぶってるんですが
「慣れてください…いつも通りのことなので」
「は、はい…」
「ふ〜、よし!完成!」
「一体何をしたんですか?」
「これはね。虫を袋の中で潰して、食べた知識を取り出してるんです!」
「…中。グロいのでは」
「それがなんと…何もないんです!あるのは知識を食べられた本の紙。虫は、私がちょっと手を加えると煙になって消えて。食べた知識の本の部分が紙切れとして具現化するの」
「すごい」
「まぁ…この紙は後でやるとして。まだいるので。行きましょうか」
「で、ですね」
先は…長い…
なぜ1月はこんなにも忙しいのか…まぁ。虫取り懐かしぃと思いながら書いております




