No.64 ことわざ
「結構歩いてますけど。全然抜け出せてない気がしますね…」
「おかしい。ずっと同じ所を回ってるみたいだ。印ように本を置いたが。来るのはもう3回目…ありえない。出口に向かってるはずなんだが」
「もしかして、影響が働いてるとか…?」
「それが一番あり得る。出れない迷路に変えるほどの力を持つなにか…」
「…禁忌書庫」
「禁忌…書庫?もしかして」
あの禁忌書がある場所じゃ。ここにあるのか?だとしたら、でも。禁忌書は世界の禁忌について書かれてるはずだ。その影響だと仮定すると、漏れ出ている。禁忌書が開封、またはその。禁忌書庫が開かれているということになる
「禁忌書庫に異変が生じた。という可能性があるということですか?」
「可能性としてでは…ですが。ありえない…何も、感じないのに」
感じない?なんかおかしな言い回しな気が…なにか知ってるんだろうか。そりゃ副館長としてはなんらかは知ってるよな
「確かめに行く…のはさすがに。危険ですし」
「いや、確認しに行こう」
「え。確認…するのですか?」
「当たり前だ。禁忌書がもしも影響を及ぼしているのなら。早めに対処しなければいけないからな」
「……」
「無理に来なくても大丈夫だ。危険なのは変わりない」
「いや、行きます。さすがにもしなにかあったらジーニアス様に伝えなければ」
「あぁ……そうだな。なら、ついてこい」
副館長の足取りはとても早かった。場所を知っていると言っても何らかの影響を受けた図書館は迷路だ。先ほどまであんなに同じ所を歩いていたのが嘘のように。着いてしまった。禁忌書庫に
「これが、禁忌書庫」
なんか空気がおどろおどろしいし…重苦しい。それに、扉になにか…張り付いてるような
「体調は?」
「え?あっ!はい!なんとか…」
「ん〜、少し離れたところからの方がいいですね」
「あの。この状態が普通なのですか?」
「通常運転ですね。特に変わったところもない…」
「あの。扉に張り付いてるアレは一体?」
「アレ?あぁ。あれは禁忌書庫の物が外に出ないようにするための封のようなものです」
「物?」
「詳しくはジーニアス様にしか分からないが、とにかくヤバイ代物で、それが出ないようにアレが抑えてるんだ。すごいだろ」
「はい…とても」
よく見るとクリスタルみたいな見た目してるな。雰囲気に似合わないくらい綺麗だ
「見とれてるんですか?」
「いやぁ…とても綺麗で」
「……綺麗な物には裏がある。なんて聞いたことありますか?」
「ない…です」
「自分の座右の銘にしてるんです。一件とても綺麗で魅力的に見えても。もしかしたら、ネガティブな側面や、悲しいことがあるって」
「…あれもそうなんですか?」
「さぁ?どうだろう。だけど、自分なりに解釈すると。守れて良かったって思うかな」
「……」
「お、」
「どうしました?」
「お迎えだ。アルック」
「お迎え…はっ!」
ジーニアス様と覡様だ!
「なら、ここでお別れだな」
「え。でもジーニアス様には会わないんですか?」
「俺は会わないし会えない。だけど、久しぶりに話せて嬉しかった礼だ。受け取ってくれ」
「これ…」
「しおりだ。よく愛用してたんだが、もう全く使えなくてな。よかったらもらってくれ」
「いいんですか?大切なものだと思うのに…」
「使わないよりも、使ったほうがこいつも喜ぶだろ。ほら、ジーニアス様が近くにいるから図書館が整ってきた。じきにここに来る。だから、動かないでいろよ」
「はい…!」
「それじゃ、またな。まぁ、また。なんてないかもしれないが」
「ありがとうございました!」
「おうよ」
あれ。いない。消えるの早すぎでは。お辞儀したあの一瞬でいなくなるとか、さすがは副館長?
「アルック!」
「アルック殿ー!」
短い時間だったけど。副館長さんには感謝しないとな
おっそくなったぁ!年末忙しくて死にかけてました。まぁ、あるあるだよね。さて、ヤットジーニアス達とアルックが合流できました。ありがとう副館長!




