No.58 戦の管理人
「どうも。覡」
図書館の入り口に立っていたのは。まさに武士の甲冑を身に纏った人物。顔は目しか分からず、威圧感がある。しかし、目を引くほど特徴的なのは。片腕がないことであった
「久しいな。ジーニアスよ。最近はどうだ?」
「普通ですよ。しかし、まぁ…狂信者が来たぐらいでしょうね」
「ふむ。やはり、来たのだな」
「おや、知っていたのですか?」
「天夜殿からな。ここに寄る前に天夜殿のところにも行ったゆえ、雑談程度に話をしておったら聞いたのだ。なにせ、我自身。情報に少々疎い、さっきまで知らなかったのよ」
「そうですか。あぁ…戦術の本。でしたね」
「うむ。それと…アルックという者はいるか?」
「居ますが。なぜですか?」
「我も気になるのだ。ヌシも感づいているのではないか?」
「………」
「我もな。天夜殿から話を聞いて思ったのだ。アルックとやらは、記憶。その媒体の可能性がある。とな。知識の管理人であるヌシが分からぬはずもあるまい」
「っ…」
「それに。なかなかに面白そうでな。会ってみたいのよ」
「はぁ。分かりました。呼んできましょう」
「礼を言おう」
「ん〜遅いですね。館長」
「ですね。心配です」
「あのぉ…戦の管理人様はよくいらっしゃるのですか?」
「はい。戦術の本が好みのようで、よく借りに来ておりますよ」
「あと、お菓子くれるんですよ!」
なんやその。おじいちゃんとかが孫にするみたいな扱い
「いい人なのか…?」
「とてもいい人ですよ。戦の管理人様なので荒々しいイメージをする人がいらっしゃいますが、全くと言っていいほど戦闘以外ではお優しい人です」
「へぇ…」
以外だな、やっぱり情報を鵜呑みにしすぎちゃダメだな
コンコン
「アルック」
「ジーニアス様。なにか?」
「…覡…いや。戦の管理人があなたを呼んでいますよ」
「ぇ゙」
「大丈夫だよ。優しいから!」
「ということで、行きましょう」
えぇ〜
「おぉ。ヌシがアルックであるか」
「あ、は。はい」
めっちゃこわいんだが。眼力。目しか見えない。片腕なし。デカい。え、怖
「ん?大丈夫か?」
「慣れてないと怖いのでは?」
「そうか…ふむ」
え、なにゴソゴソして…
「あった」
「巾着…?」
「その通りだ。これをやろう」
「……飴」
「これは甘くてな。我も好きなのだ。やろう」
「…これは彼なりに友好関係を気づきたいときによくやるのですよ。なんせ、こんな見た目なので初見だと今のアルックのように怖がってしまうので」
「うむ。この風貌だと、同じ管理人からも怖がられる始末だ」
「へ〜…」
以外な側面だな。てか、確か。ジーニアス様と戦の管理人様。確か、さっき覡と言っていたから覡様だな。同期と聞いたことがあるな…
「それで、連れてきましたが。何をするのですか?」
「戦術の本があるところから、入り口に帰ってくるまで。アルックと話がしたいな」
「…行って帰ってくるまでですか?」
「そうだ」
「…分かりました。場所は覚えていますね」
「もちろんだ」
「では、頑張ってくださいね。アルック」
「え、」
ジーニアス様〜!?
さて、戦の管理人様。覡です。風貌は書いた通り。甲冑を着ていて。顔も目しか出ておらず。口も隠してるため威圧感がある。しかし、戦闘以外では優しく。お気に入りの飴をあげることで友好関係を最初に築いている。身長は2メートル超えであり。たぶん管理人の中でもダントツでデカいかも




