No.34 痕跡は
ーアース視点ー
「ずいぶんと奥まできたな」
(見ただけでも置いてあるのが全部危険なものって分かる…)
「なぁ皆、もう少しゆっくり歩こうぜ。誰かが迷子になるだろ」
「「……」」
「皆…?」
(おかしい。いつもうるさいサターンが黙ってるのなんてあり得ない。まさか…)
「お前ら、偽物っ!」
「クスッ」
「クスクス」
「何者なんだ…お前ら…次から次へといろいろ起こり過ぎなんだよ」
「クスクス…」
「っ!おい!待ちやがれ!」
だがスッとジュピターなどの偽物は闇へと消えていく
「くそっ…!」
(まずいことになった。こんな広い空間に1人とはな。しかも暗いし)
「あ、あれがあったな」
(小型浮遊型の明かり。大人数だと意味がなかったから出さなかったが俺一人なら十分だろ)
「さて、皆を探すか」
「おそらくですがアースは間違った方向に行ってますね」
「靴の。跡。逆方向」
「ホコリで見やすいですわね」
「ならこっちに行けばいいんだろ!」
「なら早く行かねばな。俺様達が助け出さないと」
「アースが死んじゃう〜!」
「いや、大丈夫だからサターン。落ち着けって」
「ウラヌスの言う通りですサターン。きっと無事ですって」
「うん…」
「では、この足跡を辿っていきましょう」
カサッ…カサッ
「っ!」
やっぱり。なんかいる……よな。後をつけてきてるみたいだけど、危害を加える素振りはないし。てか、気づいてるのは俺だけなのか?ネプチューンとかウラヌス。他は気づいてなさそうだな
「アルック。どうした。なにか。あった?」
「いや、なにも…」
「なら。いい。早く。行く」
「あ、あぁ」
俺達はかなりの時間歩いた気がした。仲間であるアースが欠けたせいか、空気は緊張に包まれピリピリとしてるのが手に取るように分かる。すると先頭を歩いていたジュピターが突然止まった
「うおっ!おい!危ないじゃねぇかよジュピター!」
「……」
「ジュピター?どうしたんだ?いや、すまんアタシ怒鳴っちまったから怒ってるのか…?」
「いえ、違います。足跡が途切れてるのです」
「えっ、ということは」
「アースの痕跡はここまでということかい?」
「……そうなります」
「ダメだ!アースを連れて帰らないと!」
「ジュピターだってそんなのは分かりきってるんだよサターン。だが、これ以上痕跡は…」
まいった、痕跡なしじゃこんな広いところから見つけられるわけ
カサッ
「………」
「あ、お前」
俺達をつけてきてたやつ。だが、人というか生きてないよな。浮いてるし、しかもなんか。ガラスみたいで半透明な布を被ってる。どこか懐かしい?気がしなくもない
「…………」
「ちょ、どこに」
「…………」
「ここか?ここはなんにも…ん?」
なんか光ってる。液体だな。すごい、宇宙が液体化したみたいな感じのが付いてる
「おい、これって…あれ」
いない。透明で浮いてるやつがいない。何だったんだ?幻覚……まぁ、それよりも
「なぁ、ネプチューン。これってなんだ」
「ん。どれ」
「これだ。液体なんだが……」
俺が指を差した液体をみた瞬間。ネプチューンが分かりやすく動揺してるのが分かった。表情は読めないが確かだろう
「待って。皆。知らせる」
「あぁ」
結構やばいやつなのか?ん〜、触ってないし。大丈夫だよな。とか思ってるとすぐに皆が集まってきた
「これ。これ。見て」
「これはっ…」
するとジュピターが指で液体を触る
「まだ、新しい…」
「あっ、それって触っても大丈夫なのか?」
「…アルックさんには言ってませんでしたね。これは我々を構成する。いわば血のようなものです」
「血!?」
「えぇ、これほどの量だと。怪我は深いでしょうね。ですが新しい痕跡です。急ぎましょう」
さぁ、なんかアースが怪我してるぜ。なにがあったんでしょうか!
ー設定とか書くゾーンー
・あのガラスみたいで浮いてるやつ
実はアルックにしか見えない。ずっと深淵に閉じ込められてた




