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21話

 6月に入りF以上のダンジョン自粛は続いており、今日もGランクダンジョンに通っていた。

 ダンジョン内では魔法の練習と並行してモンスターを狩り、少しでも魔力を吸収し強化に努めていた。そんな時、朱音が相談があると話しかけてきた。


「冬夜君、アタシも魔核になりたい。今の状況だと成長出来ないし、クランの中でアタシだけ加護だから、そのなんというか…… 」


「うーん、朱音のレベルだと確かに成長は厳しいな。それに今から魔核になれば夏休みの遠征にも間に合うかぁ。

 朱音の意見を尊重しよう。」


「わーい、あと魔導鎧ってのはどの位で出来る様になるの?」


「全身なら3核、部分鎧装なら1核でも出来るけど近接オンリーになるぞ」


「魔法構成は後でいいや、強化魔法が最初だよね」


「強化魔法で近接が最初じゃないと、防御が紙だから命に関わるんだよ。強化魔法で強化して防御を底上げして次に攻撃ってのが基本プラン」


「分かった、よろしくお願いします」


 その後、魔核発現を施し魔石ブーストまでやった。朱音の魔紋は蔓の様な模様だった。朱音は汗だくでニマニマと嬉しそうに魔核を眺めていた。

 

 他のメンバー達と合流し今日は終了を告げたが、紫苑がたまには皆んなで食事をしようと言ったので、紫苑の希望により焼肉に行く事に。


 紫苑の案内で店にいくと高級そうな店だった、個室に通され肉と料理が運ばれて来る。あれ注文してないんだけど?予約の段階でしてたの、そうですか追加からメニューを見ろと、はい、分かりました。料金は俺持ちですか、あ、はい、分かりました。


「はーい、今日はお疲れ様でしたわ。朱音さんも魔核になりました。皆さん拍手〜、今日は冬夜の奢りなので、いっぱい食べてね」


 紫苑の仕切りで食事会スタート、高級そうな肉を適当に焼いて食べる。うまい!みんなも食べ始める竜也と朱音は興奮していた。


「霧崎君、魔核ってあまり聞かないけど少ないの?」


 司が突然聞いてきた、まあ不思議に思うよな。


「あまり多くはないな、そもそも魔核って発現の仕方って秘匿されてる事が多いし、みんながやったやり方って俺のオリジナルなんだよ」


「えっ、良かったのみんなにやって?」


「ああ、気にしないでいいぞ」


「私が冬夜君の魔核発現、第1号なの」


「じゃあ、霧崎君は誰にしてもらったの?」


「ん、俺は持って生まれたんだよ」


 俺は魔核を3核持って生まれた、そして魔石から自然と魔力を吸収出来てしまった。ある日父さんの仕舞い忘れた魔石から魔力を吸収してしまい身体能力が一気に増え大変だった。まわりの子供を意図せず傷つけてしまい、孤立していた。

 そんな時、雫と出会い魔核発現をし一緒にいる様になった。雫は俺の救いだった、一人じゃないってのはとても心強い事だった。


 食事を終え、コーヒーを飲みつつ今後の予定を話す。夏季休暇までに2回はばあちゃんのダンジョンに行き訓練、平日はGランクで魔法の練習と狩りで底上げに費やす。


「夏季休暇中にDランクダンジョンを2つ攻略して国際Cランクライセンスをとります。大変だけど頑張って行こう」



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