74.騒乱の三日目
いよいよ三日目が始まりました。
応援してくれると嬉しいです。
いよいよ三日目。
最終日が幕を開けた。
結果、今年の大会の仕様上本線にこまを進めたのは、三学年でも六つのクラスになった。
しかも波乱なのは、三年生が二クラス。四年生も二クラス。そして五年生も二クラスと、均等にされていたのだ。
「こんな偶然があるなんて」
「全くよね」
「だねー」
ルカ達は揃いも揃っていた。
それはルカが早めに呼び出されたからで、そのついでにシルヴィアたちにも伝えてい置きたいことがあったからだ。
「それでルカ。私たちに伝えたいことってなによ?」
「そうだよー。この間から起きてた不祥事についてなんでしょー」
「うん。おそらく相手は、この三日目に勝負に出てくると思うんだ。敵がどんな目的で動いているのかは知らないけど、流石に面倒ごとになっても困るからね。さっき校長先生が、言ってたこと覚えてる?」
「結界を強固にした分、表立って動けないってことよね?」
「そうそう。結界を強めても、中に入られたら意味ないんじゃないの?」
「それもそうだけど、ないよりはマシだよ。それに、本当の目的は、伝令だよ」
ルカは少し前にナタリーに呼び出されていた。
二日酔いでつぶれた珍しい姿だったけど、確かにナタリーの結界は凄まじかった。
あの様子だと外には出られない。
そこで、ルカはナタリーから頼まれていた。
「私は何だか一番検挙率が高い外回りみたいだから、町の観光客のふりをしてみる。二人には、私がカバーできてない範囲を任せたいんだけど、頼めないかな?」
ルカはそう頼んだ。
するとシルヴィアは真っ先に手を挙げると、了承してくれる。
しかしライラックは不安要素があったのか、一つ質問を投げかける。
「ちょっといいかなー?」
「なに、ライ」
「それってもしかしてだけど、危ない相手を任されるってこと?」
「可能性はあるかもね。と言うか、その可能性は高い。だから本当に強い人じゃないと、最悪死ぬよ」
「ふーん。そっかそっか。じゃあさー、そいつら、殺しちゃってもいいの?」
凄い辛辣な言葉が飛び交った。
ルカとシルヴィアは真顔になるものの、ライラックは本気だった。
それを聞いてか。ルカはこう切り出す。
「最悪はね。でもできれば捉えてほしい。この町の警備団は優秀だから、そこから国に報告が入るかもしれない。何が起きているのか、明確に伝わる。それを聞く資格が、捕らえた人にはあるはずだから」
「そっかー。じゃあ仕方ないねー。いっちょ、やってみますかー」
「頼んだよ。シルヴィもお願いできる?」
「任せておいて」
シルヴィアはガッツポーズをした。
随分と自信があるみたいだ。
しかしその裏には不安もあった。
「私にできるかはわからないけど、悪い人を捕まえるのは、魔術師として当然のことよね」
「うーん。ちょっと固いかな。シルヴィ、もっとリラックスして。相手は殺人鬼かもしれないんだよ」
「そう言われても緊張しちゃうわよ」
「そっか。そうだよね。だったら、こうしよう。風と一つになる。みたいな」
「えっ?」
シルヴィアは首を傾げた。
ルカの言っている言葉の意味が、得意な風魔術に掛けてあるのはわかるが、ジョークにしか聞こえない。
しかしライラックは据わっている。
全神経をバチバチと鳴らしているみたいに、糸が纏いだす。
興奮しているのかもしれない。
「それでルカは如何なのよ」
「私? 私は大丈夫だよ」
「それはわかってるわ。ルカは大会には出ないの?」
「私は出ないよ。出る必要がないからね」
「「えっ?」」
ルカは先を読むことができるような人じゃない。
しかし確かなこともあった。
それはクラスの勝利を願っていること。あのクラスは強いし、この先も強くなる。
何故かそんな風が吹いていたのを、ルカは予感している。
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