表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1000年ぶりに目覚めた「永久の魔女」が最強すぎるので、現代魔術じゃ話にもならない件について  作者: 水定ゆう
魔術運動会編1

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/722

46.準備段階から

グロリア。三魔女の一人です。

ちなみに残りは、ルカとセレナ。

  魔術運動会。どっちかと言えば、レクリエーション、みたいな面の方が強い。

 それは準備段階からせっせと始まっていて、それこそ今に至る。


「うわぁ」

「ほいほいほいほほほーい!」


 上手い。そこにいたのは、面識もない、二年生の男子が、ジャグリングをしている姿だった。二年生は、予選にも本選にも参加できない。そこで、こっちに全力を向ける。

 これは魔術を使わないから、安心安全。健全なパターンだった。

 多分、初日に向けてなんだろうね。ルカ達には関係ないが。


 ルカ達は、作業をあらかた仕上げた。

 それから木の板をのこぎりで切ったりして、張りぼてを作る。

 そのための塗装の買い出しを任されたんだ。


「塗装って。何で、使い回しがないのかな」


 ルカは考えていた。

 まさかじゃんけんで負けて買い出しに行く羽目になるとは。でも、今回はわざと負けたといってもいい。

 セレナとたびたびじゃんけんをして、相手の手の形や動きから、何を出すかを瞬時に把握する。それができるのは、ルカの経験上、可能になったからだった。


 要するに、理論上負けることはない。

 だけど今日は負けた。だって、教室で箱詰め。しかもシルヴィアの長々とした下りを延々と聞いていると、お昼を食べ損ないかねなかった。それだけは流石にない。


「流石にこんな時代になってまで、食い損は困るもんね。それだけは死活問題だよ」


 今頃、ライラックは半目になって寝ぼけている頃だろう。

 ルカはそんな彼女たちの優雅な姿を頭に思い浮かべて、不意に周りの様子を見て回った。ルカの視線を遠くを見ている。視野が広いのはいいことだ。

 中には、単純に魔術を使って、レクリエーションや競技に尽力する姿もある。

 それこそが本当に見たかったもの。

 この世界の魔術に、より関心を深めるためにも、この世界の動きを把握することは必要だ。それにしても、


「何で杖を持っているのか、不思議なんだけど」

「それはですね」

「ナタリー」


 また聞こえてきたのは、ナタリーの声だった。聞き慣れているから、よくわかる。

 それにしても、神出鬼没だ。

 ナタリーは昔から、こうだったのかと言われればそうでもないが、突然姿を現すことは比較的多かった気がする。しかしもっと多かったのは、アイツだ。

 けれどアイツの場合は、神出鬼没じゃない。そんなレベルではなく、そこにいて(・・・・・)そこにはない(・・・・・・)。それこそがまさに相応しい。


「アイツは。グロリアは今頃、何処で何をしているんだろうな」

「ルカさん」


 その瞬間、冷酷な視線がルカを見下ろす。

 冷たい視線の正体はナタリーのもので、周りも動けなくなる。


「ナタリー。分身体のくせに、さっきが強すぎるよ」

「ですがルカさん。あの者は、危険人物です。馴れ馴れしくされては困りますよ」

「別に仲が良いわけじゃないよ。でも嫌いでもない。ただそれだけの関係だよ」

「ですが!」


 ルカは淡々としていた。それほどまでに、グロリアとは恐ろしい人物。それこそ、ルカにも匹敵する魔法使いだった。

 だけど、今も生きていることは確定。ルカはそれすら計算の内で話していた。そんなに恐ろしい相手かどうかは、実際に対峙して死闘を繰り広げなければわからない。

 それこそルカは、冷静だった。


 ごくりと息を飲んだ。

 ナタリーは、冷汗をかいていた。


「まさかナタリーは、私がいざグロリアと戦って、負けると思う?」

「それは……」

「セレナにも、単純のパワー勝負以外なら勝る私が、グロリアの魔法に、他の人の魔術を止められないと思う?」

「そんなことはありません。何せ、貴女は……」

「そういうことだよ」


 これが強者の余裕と言うことだろうか。

 それとも違うのか。単に強情なだけではない。ルカは、強い。誰よりも強い。

 それは自負していなければ、いざ本当が崩れれば効力を失いかねない。

 しかしそれはない。今後一切ない。ナタリーはそう悟っていた。


「それじゃあナタリー。私は行くよ」

「は、はい」


 ルカはその場を離れることにする。まだ青いペンキを買ってきていないからだ。

 ついでにご飯も買ってこないと、このままじゃ放課後が終わっても、夜までかかる。

 ぶっちゃけ、選手よりも準備の方が大変だった。

 それがわかっているから、発端は自分だからこそ、ナタリーは止めたりしない。内に秘めた心の檻を外すことはなく、箱に鍵をかけて、ルカには黙っておくことにした。

 何故なら、


「ルカさん。グロリアとは、本当に恐ろしい魔女ですよ。貴女が強すぎるだけです」


 ナタリーは恐れていた。

 魔女の称号を欲しいままにする彼女たちを。下手に出ることを嫌うのではない、しかしあの女だけは虫唾が走って、血眼になる。


少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


下の方に☆☆☆☆☆があるので、気軽に☆マークをくれると嬉しいです。(面白かったら5つ、面白くなかったら1つと気軽で大丈夫です。☆が多ければ多いほど、個人的には創作意欲が燃えます!)


ブックマークやいいねなども気軽にしていただけると励みになります。


また次のお話も、読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ