45.魔術大運動会
今回は説明パート。時折挟みますが、読んでおいてくださると、のちの設定が楽になります。
魔術大運動会。
それは、ナタリー校長が数十年前に思い付きと何となくで作った、暇を持て余すのが、つまらないとのことで、できたイベント。今では、この〈マギアラ〉の名物だった。
運動会と言っても、ただの運動会ではない。
この町らしく、魔術が関わっていた。
それこそ、難しい魔術をやるわけじゃない。魔術を応用したものだった。
魔術大運動会の概要。
それはかなりシンプルで、噛み砕くと、三日間に分けて行われる大規模なイベント。
一日目は、魔術を使わないシンプルなもの。それこそ、ただの催し物のコーナー。
二日目は予選。それから四つに分けて、三日目にはいよいよ本選になる。
催し物のコーナーは置いておいて。
いざ予選と本選の説明だ。
「予選は三年生から五年生までの三学年で、行われていて、計十五クラスから四つに分けられるのよ。場合によっては、六クラスのこともあるみたいで、そこからいよいよ本選ね」
「本選と予選って、何が違うの?」
「そうね。本選の方が、高等魔術のテクニックが要求されるって感じね。その穴埋めのために、私たちは出られないのよ」
「へー」
そう。これが一つの要因。実力の均等化だ。
あくまでこのイベントは、生徒たちの実力を計るためのものでも、将来性を見るものでもない。あくまで、競い合って、切磋琢磨して、優勝の喜びを知るものだった。
しかし本来の形とは裏腹に、少なからず、外部からの目もある。
将来有望な魔術師を育成する魔術学校だ。それこそ、魔術省の人間の目もあるかもしれない。そこで競い合うということは、予選の段階から遊びではない。つまり、それを無効にする行為。工作活動も少なからず、出ているのが現状だ。
そもそも、外部からの目を遮断すればいいのでは? との意見もありそうだが、今となっては、この町の名物。今更撤回は難しい。
そこで、一部の生徒にはそれなりの単位と今後を保証する代わりに、三日目の最終決戦を覗いて、いわゆる監視役に回される。
それが今回の、
「私たちの役目ってことだね」
「そう言うことよ。わかった、ライ!」
「うぃー」
ライラックは相変わらずのご様子。
だけどシルヴィアはもう、指摘するのもめんどくさい。
それこそ億劫だった。
「と言うわけで、今年は私たちがその役目だから、上級生であろうと関係なしよ」
「それはそうだよ。こんなことに、明確なものはないからね」
「あったりまえだよー」
ライラックも乗り気。
何故なら、今回の立場上、過度なもの以外は魔術の発動が承認されていた。それこそ、ルカは魔法もオーケーらしい。完全にルカのためにある。
「でも、まさか校長先生からの指示なんてね」
「驚いたねー。まー、そんな気はしてたけどー」
「そうだね」
かなり淡白。
だけどルカは心の内からでは、色々な思考が読み解かれる。それこそ、ナタリーの思考を読むことすら、簡単。
何せ、古くからの知り合いだ。
それこそ、ナタリーの考えはこうだ。
(ルカさんは強すぎますからね。今回は、保護者です。的なことだよね、きっと)
ルカの予想は大当たり。
今頃、校長室ではくしゃむが出ている人がいる頃だろう。
「はくしゅん!」
校長室では、くしゃみが聞こえていた。
本当意外。何せ、以外でしかない。
校長のナタリーは、近くのティッシュ箱を取り上げた。
それから一枚取って、鼻をかむ。
「くしゃみですか? 久しぶりですね」
ナタリーは嬉しく思った。何故かって? それこそ、本人のみぞ知る。
少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。
下の方に☆☆☆☆☆があるので、気軽に☆マークをくれると嬉しいです。(面白かったら5つ、面白くなかったら1つと気軽で大丈夫です。☆が多ければ多いほど、個人的には創作意欲が燃えます!)
ブックマークやいいねなども気軽にしていただけると励みになります。
また次のお話も、読んでいただけると嬉しいです。




