表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1000年ぶりに目覚めた「永久の魔女」が最強すぎるので、現代魔術じゃ話にもならない件について  作者: 水定ゆう
シルヴィアの休日

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/722

42.シルヴィアの休日⑤

二人のまともな戦闘描写です。

 シルヴィアたちは紙袋を手に、ふらふら歩きまわっていた。

 これから馬車に乗って、家まで帰る。

 その帰り道だった。

 シルヴィアは、ライラックの隣で、笑顔になりながら、


「まさかこんな掘り出し物が見つかるなんて」

「よかったよねー。私、普段本なんて、読まないのにね」

「それはそれで如何なのよ。教科書ぐらい、読みなさいよね」

「はいはーい」

「もう!」


 かなり適当だった。

 ライラックは、顔を崩して、シルヴィアは「何よ」と言いたげだった。


「なんなのよ。私、変なこと言ったかしら?」

「いや、別にー」

「もう!」


 ライラックはマウントを取ろうとした。

 だけど可哀そうに思い、控えることにしたんだ。

 でも、ライラックはそこまで意地悪ではない。

 ルカやシルヴィアに優しく、基本的には適当に済ませられるんだ。

 でもさ、


「まぁ、私って、本気で怒る時は怒るんだけどねー」

「ちょっと、ライ。貴女、本気で怖いこと言わないでよね!」

「はいはい。でも私、沸点高いから、大丈夫だよー」

「ほんとかしら?」

「むっ! 私、本気なんだよ」

「はいはい」


 シルヴィアは軽く流しにかかる。

 しかし、ライラックの実力は本物。

 だからこそ、これ以上は言えない。

 ライラックの実力は、シルヴィアが一番理解しているんだ。


「あーあ、何か面白いものでもないかなー」

「もう、そんな不穏なこと」

「キャァァァァァ、泥棒!」

「「はい?」」


 まさかの事態。

 二人は困惑すると同時に、視線を移動させた。

 見れば二人組の男達が、女性からバッグを盗んで逃げようとしていた。


「なによ、この町!」

「もしかしてだけどさー、仕込み?」

「そんなわけないでしょ。そんなことより、早く捕まえるわよ」

「はいはい」

「もう、しゃきっとしなさい!」


 シルヴィアは、ライラックに言い張った。

 見たところ、男達は魔術が少し使えるみたいだ。

 これはかなりめんどくさい。

 そう思ったのも束の間、シルヴィアはもっぱらの強い正義感で、加速していた。


「風の魔術!」

「ほら、早く!」

「行け、《偽架の糸》」

「その魔術って!」


 シルヴィアも驚きだった。

 ライラックが、シルヴィアの風の魔術で加速した姿と同じで、透明かつ強靭な糸を指先から、飛ばして、張り出した糸が風の影響で、進んだ。


「ライ、貴女私の魔術を読んでいたわね」

「そんなことないって。利用した(・・・・)だけ」


 ライラックは短絡的だった。

 しかしシルヴィアは納得がいかない。

 何せ、十八番を取られた(・・・・・・・・)みたいで、ムカッとした。

 だけど、


「そりゃ!」


 ライラックは巧みな指先加減で、糸を街灯に引っかけた。

 すると、風の余波を受け、そのまま左右に逃げた男の一人を追走する。


「やるわね。流石は、ライ」

「そんなこといいから、早くやっちゃって」

「分かってるわよ。少し待ってなさい」

「うん。でも、思いっきりぶっ飛ばしてね」


 シルヴィアは、逃げた男の前に乗り出すと、そのまま風の魔術を使った。

 もの凄い突風。


 だけどただの突風じゃない。

 シルヴィアは的確に盗まれたバッグだけを奪い取ると、そのまま勢い任せに吹き飛ばした。

 それを皮切りに、


「せーの!」


 ライラックが合わせる。張った糸を手繰り寄せて、街灯を糸で擦りつけた。

 すると、焼けだす。

 しかしピンと張った糸が、引き戻された影響で、吹き飛ばされた男と、操り人形の男は、


 バチーン! グシャ!


 かなり鈍い音がした。

 嫌な音だ。

 響きが鈍く、耳をつんざくと、男たち二人はグシャッとなった。

 そんな彼らに近づくと、ライラックは糸を引っ張り、皮膚に食い込ませた。


 肉が引き裂かれるほどで、赤く腫れあがる。


 うっ血が酷くて、痛そうだ。

 けれど、ライラックはまるで気にしていない様子だ。


「シルヴィ、こっちは終わったよ」

「相変わらず、やり過ぎよライ」

「そうかなー?」

「そうよ。やっぱり貴女って、ちょっと怖いわ」

「・・・」


 ライラックは黙り込む。

 手だけはちゃんと動いていて、縛り付けると、シルヴィアは表情を曇らせドン引きした。


「はい、これ。怪我とかしてませんか?」

「は、はい」


 シルヴィアは取り返した、青色の肩掛け鞄を盗まれた女性に返した。

 しかし、表情がやはり曇る。

 何故か引かれた顔をされたが、気にしないことにした。

 しかし、


 パチパチパチパチ!——


 町の人たちから、拍手が送られる。

 突然のことで、二人は驚いた。

 だけど、包み込んだのは、盛大な拍手喝さいの中に巻かれた。


少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


下の方に☆☆☆☆☆があるので、気軽に☆マークをくれると嬉しいです。(面白かったら5つ、面白くなかったら1つと気軽で大丈夫です。☆が多ければ多いほど、個人的には創作意欲が燃えます!)


ブックマークやいいねなども気軽にしていただけると励みになります。


また次のお話も、読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ