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1000年ぶりに目覚めた「永久の魔女」が最強すぎるので、現代魔術じゃ話にもならない件について  作者: 水定ゆう
シルヴィアの休日

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40/721

40.シルヴィアの休日③

読みやすくなったかな?

  シルヴィアたちは、アルカード魔術学校に、注文したものを送ることにした。

 流石に重すぎるからだ。

 けど、これでやるべきことを終わった。


「ふあー、終わったね」

「終わったって。ライは何もしていないでしょ!」

「む!?」


 シルヴィアはライラックにそう言いつけた。

 でも言い返せない。何せ、ここまでライラックは物を運んだだけ。しかも、シルヴィアと一緒で、基本的に何もしていないんだ。

 すると、シルヴィアは気を変えて、


「でも、助かったわ」

「なにが?」

「何がって。ライのおかげで早く終わったのよ。ありがとう、ライ」

「はいはい」


 シルヴィアはライラックを褒めた。

 するとライラックは、目を丸くする。

 だけど、流石のライラックもこんなことでにやけたりしない。

 だって、ライラックはシルヴィアのことが嫌いではない。

 それを抜きにした親友だった。


※※ ※ ※ ※ ※ ※


 時刻は正午。

 シルヴィアたちは、ちょっとよさそうなレストランでご飯を食べることにした。

 しかし、ちょっぴり高かった。


「結構するわね」

「そうだねー。如何する?」

「私はこのサンドイッチにするわ」

「じゃあハンバーガーにしょうかなー」


 二人は思い思いに注文した。

 値段に気を配りつつ。

 高級な装い。ホールを回る、ウエイトレスたち。


 その笑顔は作り笑いを張り付けたみたいで、シルヴィアたちは顔を顰める。

 何せ負の感情を直に浴びた身だ。

 この程度であれ、気を張っている様子と、高級な宝石を身に着けたアクセサリーが嫌だった。


「見てよあれ。こってりな揚げ物だよ」

「おまけに高そうだよ」


 シルヴィアたちは偏見だった。

 しかしいざ運ばれてきた料理を口にした途端、下をビリリと電気が走る。


「なにこれ。うへぇ!」

「がはぁがはぁ! ま、マズい」

「こら。そんなことお店の中で言っちゃ駄目でしょ。この町で一番の人気店なのよ」

「でもさー」


 二人は目を真っ赤にしていた。

 しかし周りのお客たちは満足そう。


「本当に味がわかってるのかしら?」

「見てよシルヴィ」


 ライラックはシルヴィアの服の袖を引っ張る。

 すると顔を顰めていた。

 ハンバーガーの中身を見せ、包装紙を解くと、中にはへんてこな草が入っていた。

 これは香草だ。


「シルヴィ。これって、前にルカが言ってた」

「まやかし草? これって、嘘でしょ!」

「いや、マジみたいだよー」


 シルヴィアたちが目を見開くのも無理はない。

 すると、急に気持ち悪くなる。

 何せこの草。魔力の耐性がないと、すぐに暗示にかかる凶悪な香草で、毒草だった。

 つまり香草と言う名の、麻薬だ。


 そのことに気が付いた、シルヴィアは一言文句を言いに行こうとした。

 こんなもの食べちゃ駄目なのに。

 法律違反だ。


「料理長は何をしているのかしら!」

「やめときなよ、シルヴィ」

「何でよ。だって、こんなの!」

「無駄だよ。それより、早く行こ」


 ライラックは気づいていた。

 こんなもの、何の役にも立たない。


 証拠が証拠になっていない。

 監査が入っても、その時に入っていなかったら、意味がないんだ。


 だからこそ、ライラックの判断は依然として正しく。

 シルヴィアを連れて、急いで出た。


 食べかけのものは吐き出して、すぐに口をすすぐ。

 それからお店を一睨みした。


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