表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1000年ぶりに目覚めた「永久の魔女」が最強すぎるので、現代魔術じゃ話にもならない件について  作者: 水定ゆう
聖夜編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

331/808

331.ゴライアスの疑念

最初のダリアがめちゃくちゃ良い!

「がぉー! 食べちゃうぞぉ!」

「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」」

「みんな待てぇー!」


 ダリアは狼とライオンを間違えていた。

 だけどちゃんと子供達は怖がってくれていて、早速鬼ごっこが始まった。


「ダリア、ムキになっちゃダメよぉ!」

「分かってます。待て待てぇ!」


 ダリアは少し背中を丸くして、逃げる子供達を追いかけ回す。

 ちゃんと子供達が転んだりしないように、絶対に追いつかない速度で走っていた。

 とは言え少しだけ走ってみたりして距離を詰めると、何だか本当に獣系モンスターに襲われているみたいに感じる。子供達にも好評のようで、楽しそうに駆けていた。


「ダリアって、今まで人混みに出てなかったわよね?」

「そうだね。ずっと剣の先生と修行してたみたいだけど」

「それにしては社交的よね。やっぱりちょっとずつ変わってきているのかしらね?」

「さあね。だけど私には、ダリアは元々社交的に振舞ってきたみたいだよ。だからかな? 子供相手にもちゃんと遊び相手になってあげられてる」


 ダリアは凄いなと思った。

 ルカはこの手のことはちょっぴり苦手で、昔だとセレナに助けて貰っていた。

 ちょっとだけ思い出すと懐かしい気持ちになるのだが、そんなルカ達も今は子供達に囲まれていた。


「ねえねえお姉ちゃん達は魔術師何だよね!」

「魔術見せてよ! 魔術!」

「ゴライアス先生やジルアお姉ちゃんみたいに魔術が使えるんでしょ!」

「見たい見たい!」


 子供達は魔術が見たくて仕方ない様子だ。

 とは言え魔術をひけらかすのも何だかなと思い、ルカは渋い表情を浮かべる。

 

「ごめんなさい。私達の得意な魔術は少しだけ危険なんです」

「そうだよー。魔術って、あんまり人に見せないんだよー」

「確かにね。特に魔術師相手に見せると、敵対された時に厄介だからね。だからごめん」


 ルカ達は子供達相手に魔術を見せたくなかった。

 もちろん見せてもいいけれど、ゴライアスの目が気になった。

 こちらを試しているような、実力を測っているような視線に警戒を強めるしかない。


「えー、つまんないよー!」

「そうだよー。ねえ、やってみせてよ!」

「本当は使えないんじゃないのー!」


 凄い非難のされようだった。

 ブルースターが「うーん」と唸り声を上げると、ジルアがパンパンと手を叩いた。


「皆さん、ブルースターさん達はあの有名なアルカード魔術学校に通う学生さんなんですよ。無理を言ってはいけません」

「だがアルカード魔術学校に通う程の生徒ならば少しくらいは見せてもいいはずだが」

「ゴライアスさんなら分かるはずですよね?」

「……はい」


 ゴライアスは腕を組んだまま何かを納得した。

 魔術師として大事な手札の読み合いを知っているようで理解を示してくれた。


「ですが見てみたいものです。アルカード魔術学校の生徒の実力を」


ゴライアスはルカ達の実力を知りたがっていた。

如何して挑発的なのか分からないが、ルカは少しだけ訝しむ。


「むぅー。ゴライアス先生、いつものやって!」

「やってやって!」


 子供達はゴライアスにお願いする。

 何時ものとは何なのか。ルカ達は互いに顔を見合わせると、ゴライアスは「仕方ありませんね」と口ずさむ。


「何をするのかしら?」

「さあねー。でも魔術を披露してくれるんじゃないのー?」


 シルヴィアとライラックは耳打ちし合っていた。

 確かに魔力が昂っているのは感じられるが、ルカ達に挑発的な態度を見せる。

 おそらく誘っているのだろうが、まずは向こうが手の内を見せてくれるようなのでじっくり見せて貰う。


(どんな魔術を使うのかな……楽しみだよ)


 ルカは表情を緩めていた。

 ゴライアスも距離を取り、子供達から少し離れる。

 すると腕捲りをして分厚い筋肉の鎧を見せつけると、拳に魔力を集中させ手思いっきり地面を叩いた。


「おんどらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 バキバキバキバキ!


 けたたましい地響きが聞こえた。

 ゴライアスが怒号のような覇気を上げると、地面に魔力が注がれて、強大な魔術陣を描く。

 ここまで無詠唱。腹に溜めていた空気に魔力を乗せ、その勢いで魔術を瞬間的に発動させたようだ。


 しかも地面には罅が入っていた。かと思えば罅の中から地面が隆起して巨大な岩の塊を生み出す。

 圧倒的な出力。シルヴィア達は目を見張ると、「な、何よこれ……」と言葉を失った。


「これで終わりです」


 ゴライアスは仕事を終えたような表情を浮かべる。

 子供達も「うわぁ! 凄い凄い!」と大はしゃぎだった。


「ゴライアス先生カッコいい!」

「やっぱりゴライアス先生は取っても凄い魔術師だよ!」


 子供達に大人気。完全にルカ達の存在を無視する。

 子供の注目の的になる中、「はい」と好感の持てる言葉を吐きながらゴライアスの視線がチラッとルカ達を見ていた。「これが俺の力だ」と言わしめたいようにも感じる。


 しかしながらルカだけは気が付いていた。今の魔力は半分も満たしていない。

 ゴライアスはまだ全力を出し切っていなかった。

少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


下の方に☆☆☆☆☆があるので、気軽に☆マークをくれると嬉しいです。(面白かったら5つ、面白くなかったら1つと気軽で大丈夫です。☆が多ければ多いほど、個人的には創作意欲が燃えます!)


ブックマークやいいねに感想など、気軽にしていただけると励みになります。


また次のお話も、読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ