続編、思春期とナンパ
母親は高校時代に帰り道で男子から声をかけられる。
*めちゃくちゃ短く、気軽に読めます!
*カクヨム、エブリスタ、ノベルアップ+から自分の作品を転載したものになります。
図書館が閉館する寸前の時間になり、家に帰る。
家には夕ご飯を準備している母親がいる。
図書館にいたおじいさんの妻ような人生をは送ってきたのだろうか?
ほど詳しくはないが、母親の人生は高校時代に一時的に正気を失っていた。
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高校時代の帰り道で私は「こんなに茶髪の女性は見たことない」と言われた。
その言葉に差別っぽい響きがあった。
「あなた誰?犯罪者?」
冗談のつもりで言ったけれど、本当だと思うとゾッとした。
彼のびっくり仰天した表情が愉快に思えた。
彼は「自分の欲望なんてちっぽけなものさ、今度ご飯食べない?」と言った。
血を騒がせる思春期が不気味な誘い文句を言ったものだから、手の込んだ冗談に違いない。
ついに耐えられなくなった私は「もう二度と会うことはない」と吐き捨てて急いで帰った。
この出来事を馬鹿らしいと片付けることができなかった私は不登校になった。
知らない男子から声をかけられて、恐怖を覚えたからだ。
しかし、三日経ってから恐怖が消えた。
ニュースを見ていて「ナンパ」という言葉を覚えたからだ。
あの時、この言葉を知っていたら、、、。