7歳の俺と幼なじみ
「おーい、アーレンー!こっちを手伝ってくれ!!」
「はーい!今行く!!」
今何をしているかって?畑仕事のお手伝いだ!!村での生活ってのは大変なんだよ。
「おっ、アーレン。せいが出るな!」
「レオンおじさん!こんにちは!」
「レオンじゃねぇか。どうした?」
レオンさん。この人は父の友人だ。父と母が出会った冒険者チームに所属していて、ティアさんという美人の奥さん持ちのイケメン。レオンさんは濃いめの茶髪に青眼、ティアさんは薄い金髪に緑眼の見た目をしている。クソう。ここの世界にはイケメンしかいないのか!?
「いや、これをティアが渡してくれって頼まれてな!アーリアに頼まれたもんらしいぞ。」
そう言って渡されたのは蜂蜜。
「蜂蜜じゃねぇか!わざわざ取ってきたのか?」
「ああ、菓子を作りたいらしいぞ。」
「わぁっ!凄い!」
おおっ!この世界はファンタジーらしくちゃんと魔物もいるぞ。その中で蜂蜜はハニービーというCランクモンスターを相手にしなければならない。ランクはF~Sまであり、より上に上がると危険になる。また、人類災害レベルとか都市伝説みたいなものはSSランクとかSSSランクとかあるらしいけど……。そんなの父さんたちが冒険者だった時は、出てこなかったらしい。だから安心しろって言われたけど……。いやいやいやいや、そんなのでたら死ぬよね。7歳の俺なんか一瞬でプッチンプリン。いや、ガチで。
いつの間にか7歳だって?気にするな。特に何も無い平和な日々がすぎたぞ。あ、しいて言うなら……。
「あーれんく〜ん!あーそーぼー!」
「レナ!」
彼女はレナ。俺と同い年だ。そして、レオンさんとティアさんの娘である。茶髪に緑眼の美少女。俺の幼なじみだな。そう、俺に幼なじみが出来た!
「レナ!手伝いは終わったのか?」
「うん!終わったよ!だからおかあさんがあそんできてもいいってっ!」
「お父さん……。」
「あぁ、アーレンもよく頑張ってくれたしな!いいぞ!」
「ありがとう!!お父さん!それじゃあ、レナ、行こうか。」
「うん!」
レナは俺の手を引っ張って走る。
「急がなくても大丈夫だよ。」
「えへへー、早くあーれんくんと遊びたかったんだもん!」
か、可愛すぎる!!レナは俺の妹みたいな存在だ。前世では上にしか兄弟がいなかったから、憧れてたんだよなぁ!俺、今世ではレナを可愛がることに決めた。あ、勘違いするなよ!ロリコンじゃないぞ!さすがに小学生くらいの女の子は対象外だ!!変なレッテルを貼るなよ!
「どうしたの?あーれんくん。へんなかおして?」
「あ、いやううん。なんでもないよ!」
いかんいかん。このままだとレナに変な人扱いされてしまう。
「それで、何して遊ぶ?」
「えっとね!おままごとしたい!」
「いいよー」
こうして俺はレナを可愛がる一日を過ごしたのだった。