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なんでこうなった!?失恋→妥協→溺愛!!

作者: 夜乃紅華

颯は、一生に一度の恋に落ちた。

年上の女性だった。


いつまでも見ていたいと思った。これが最初で最後の恋だと、いっそ清々しいまでの恋をした。

それでも思いを告げることが出来なかった。今、それを悔やんでいる。


親友が彼女と付き合っていることを知った。結婚の約束もしていることも。

彼女の指に光る指輪は、自分には買えないような高価なもので、親友の家が金持ちだとは知っていたが自分が情けなかった。



颯は、愛に飢えていた。勘違いだったわけが無い!目が合ったのも、微笑んでくれたのも、優しげに名前を呼んでくれたのも……。




「まだ高校生なんだから」と皆言うけど、俺はモテないんだ。担任の敦田先生一筋だった。彼女が俺の光だったんだ。



─────────────────


ある日、教科の先生に「--先生って知ってる?」と聞かれた。知らん。

誰だそれ?


聞くと副担任だという。興味がなすぎて聞いていなかった。


授業で、そのなんとか先生に私の名前何?と聞かれたので「間口」と答えた。

先生を呼び捨てとは些かやりすぎたかとも思ったが……気にしてないな。うん。

「こんなになかよくしてるのに」??

仲良くしてないよね?あれ?どこかで話したっけ?

その時はまだ気になってもいなかった。


先生が、優しくしてくれた。乾いてひび割れた心は単純に愛を求めていた。乾いた俺の心は、光を失っていた心は、先生が与えてくれた優しさで希望が満ちてきた。

徐々に、心の傷が癒えている。



敦田先生のことはまだ好きだけど、前に進みたい。


──────────

時は流れ5年後


親友は、俺の好きだった彼女と結婚して幸せに暮らしている。今は良い家族ぐるみの付き合いをしてる。あの時想いを告げなくて本当に良かったと思う。もし告白していたら今の生活も、親友との友達関係もなくなっていただろうから。



時間が経つのはあっという間だな

物思いにふけっていると、夜中だと言うの「おはよう、颯」隣に眠っていた年上の妻が目覚め、挨拶をしてくれた。起こしてしまったのか。「ごめん」「大丈夫、どうしたの?」

「いや、幸せだなって」


なんでこうなったのかは分からないけど今、それなりに幸せだ。

年上の女性が好きだったのか、と妙に納得している自分に驚いた。妻とは燃え上がるような恋愛ではなかったものの二人の子供にも恵まれ良い家庭を築けているんだから人生どうなるか分からない。

未だ若々しく美しい妻を見て、考えるのをやめた。

「もう一人、欲しくない?」

妻は恥ずかしげに顔を可愛らしく真っ赤に染めて頷いた。











まだ夜は明けない。

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