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刺客と交戦


放課後3人は早速、隆弘が言っていた物知りなマスターがいる喫茶店へと向かった。

この日気温は35度を観測し、学園を一歩出た瞬間

ジメジメとした熱気が3人を襲う。


「いやーしかし、毎日暑いね本当に」

手の甲で汗を拭いながら隆弘が言う。


「京都に比べたらまだいいわよ。気温も湿度も

こんなもんじゃないんだから」


日本一暑いと言われている京都に比べればと

強がってみせるも暑いものは暑いようで

優美もまた汗が止まらないようだ。


「俺なんて北海道出身だから、こんだけ暑いと‥」


話している途中で何かに気づいたのか、しゅんは後ろに視線を送った。

何かあるのかと思い、優美も後ろを見てみるが

特に変わったものは、何も見当たらなかった。


「しゅんも気付いた?」

この口ぶりからどうやら加藤の方も何かに気づいているようだ。


「ああ、さっきな。いつからだ?」


「うーん、多分学園を出てからずっとかな」


「そんなにか‥。というか気づいてたなら何で言わないんだ!」


2人の会話に優美は全くついていけなかった。


「ねぇ、さっきから何の話をしてるの?」

すると、しゅんは再び後ろの方に視線を向けながら答えた。


「つけられてんだよ俺達。加藤が言うには

学園を出てからずっとみたいだかな」


学園を出てから5分ほど歩いているが、優美は全く気づいてはいなかった。


「それで、どうする?しゅん」


加藤の問いに一瞬考えるも、しゅんはすぐに答えた。


「とりあえず‥走るぞ!」

そう言うとしゅんはいきなり走り始めた。


「ちょっと待って」

2人も慌ててしゅんの後を追う。

そして、前を走るしゅんが、いきなり左に曲がり

建物の影に隠れた。


すると後ろから走って、自分達の後を追うようにして左に曲がってきた2人の男が現れた。

男たちは止まって辺りを見渡し、しゅんたちと目が合うと

自分達の尾行がバレていたことを悟った。


「何かようか?おっさん達!」


相手が何者かわからない状況でも、しゅんは全く臆していないようだった。

すると、隆弘は2人がスーツに着けているバッジに目をやった。


「そのバッジ、魔道課の方達ですね」

この言葉には、2人の男も驚いたようだった。


「ほう、これを知っているとはな」


「それで警察の人達が、一体俺たちに何の用なんだ?」

しゅんの言葉に2人はあざわらいながら答えた。


「なーに、君達の学園長、藤田元捜査官が

君達に事件の捜査を頼むなんて言い出したからさ

忠告しにきたんだよ」


「忠告?」


「素人の、それも高校生が出しゃばって、僕らプロの捜査を邪魔されたらたまらんからな」


「まぁ、大人しくしていろってことだ」


警官の2人は嫌味たっぷりと言った感じで3人に言う。


「何だと、このやろー」 


警官2人の発言にしゅんは怒りをむける。

そんなしゅんを片手で軽く押さえ、隆弘は落ち着いた調子で警官に話をする。


「その素人に、尾行がバレる警官に解決できるんですか?」


「な、なんだと!」

今度は警官の方が隆弘に怒りをむける


「それに、自分達が尾行されてたことにも

気づいていないようですし」


隆弘のこの言葉は、その場にいた全員を驚かせた。

4人が固まっていると、突然ビルの上から

1人の男が降りてきて、5人の目の前に現れた。


身長は170前後で、白い狐の仮面をかぶっている。

半袖にジーパンというラフな格好だが

服の上からでも、隆起した筋肉が分かるほどで

相当な手練れであることを、感じさせる風貌だった。


「貴様、何者だ!」


「知る必要はない。ここにいる全員、ここで死ぬのだから」

仮面男の言葉を聞くと、警官の2人が魔法を発動させはじめ

戦闘態勢に入る。


「君達下がっていなさい」


3人は警官に言われた通り後ろに下がり、この場は任せることにした。

警官は2人とも、炎の魔道士のようで、手のひらで炎を作り出す。

そしてその炎を、同時に仮面の男めがかてはなった。


仮面の男は両手から雷を瞬時に発動させ

警官の炎めがけてはなった。


仮面の男の雷は一瞬にして、警官の炎を

消し去り、そのまま2人に襲い掛かった!


「ぐわぁーー」

一撃で膝をつく2人の警官。男の雷は強力なようで

2人ともすぐには立ち上がらないでいた。


その2人に対し、仮面の男は追い討ちをかけるようにさらに雷を放った。

それでも、2人の警官は動くことができないでいた。




その瞬間、しゅんも警官の後ろから魔法を発動させた。

右手から男の雷目掛けて炎を放つ。


しゅんの作り出した炎は雷にぶつかると

圧倒的な魔力で、それを一瞬にしてのみこんだ。

そしてそのまま仮面の男に襲い掛かり、しゅんの炎がつつみこんだ。


「う、うわぁーー」

叫びながら苦しむ仮面の男。その様子を、膝をついて眺めるだけの警官2人に、隆弘は怒りながら言った。


「何ボーっと見てるんですか!

今のうちにあの男を捕まえてください!」


隆弘に言われてから動き出す2人の姿は

何とも情けないものだった。


しゅんは魔法を解き、警官が仮面男の手に手錠をはめた。

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