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主人公かけつけます
「おいおい、もう終わりか?一条のお嬢様」
優美の風魔法をことどこく打ち破り、数発の攻撃を福田は与えていた。優美は立っているのがやっとだった。
「まぁ少し飽きてきたし、そろそろ終わりにするか」
そう言うと福田は魔力を拳にこめる。
そして優美の方めがけて突っ込んでいった。
優美も最後の力を振り絞って風の壁を展開する。
「もういいかげんうんざりだよ!そのかぜは!」
散々破られた優美の風魔法。きっとこれも簡単に破られる。
優美は覚悟を決めてガードの体制をとり静かに目を閉じた。
「ぐ、ぐわぁーー」
すると優美が思っていたのとは違った福田の声が聞こえてきた。何が起こったのだろう。
恐る恐る優美は目を開ける。するとどういうわけか福田が炎に包まれているのだ。しかもとんでもない魔力の炎魔法だ。
何が起きているのかさっぱり分からなかった。
「おい、大丈夫か?」
そう言いながら1人の少年が優美に歩み寄ってきた。おそらくこの炎魔法を発動した者だろう。
「ええ、大丈夫よ」
そう言ってその少年の顔を見た瞬間、優美に衝撃が走った。
そこにいたのは昨日吉田屋でご飯を食べ終わるといなくなり
会計を優美にさせたあの少年だったのだ。




